Phase135 『東映生田スタジオ』㉒ 【(I)変電室】

『東映生田スタジオ』において、スタッフルームの東側にあったのが、今回取り上げる変電室。

135012 S135019
左:『仮面ライダー』第14話より(映①)
右:2012年4月
メキシコからサボテグロンを追ってきたFBI捜査員(演/ジョン・エアーズ)。
滝(演/千葉治郎)は、来日した彼を出迎えるが・・・。
掲載した映画像は、『仮面ライダー』第14話「魔人サボテグロンの襲来」で、その様子を陰から窺う一文字隼人(演/佐々木剛)。
アングルは、Phase077で取り上げた、第2ステージ北東角の雨とい越しに変電室南側を捉えている。

135013 S135020
左:『仮面ライダー』第14話より
右:2018年4月
上掲写真では分かり難いので、現在の様子を、少し引いたアングルで掲載してみる。

hendensitsu1
上:概略図①
更に概略図を示すと、上掲カットはこのようなアングル(→)で撮影されている。

135014 135015
上2枚:『仮面ライダー』第19話より
『仮面ライダー』第19話「怪人カニバブラー北海道に現る」開巻部、カニバブラーが襲撃する「気象庁小樽観測所」の撮影は、小樽市祝津高島岬にある『日和山灯台』の入口周辺で行われている。
しかし、侵入後、実際に破壊を試みるスレート貼りの配電室(劇中)は、『東映生田スタジオ』の変電室が使用された。
映画像①をよく見ると、ここに写る四つの電気量計ボックスの上部が僅かに写り込んでいるのが分かる。

135016 135017
S135022
上2枚:『仮面ライダー』第19話より(左:映② 右:映③)
下:2018年4月
配電室侵入直前後のカット。
カニバブラーが立っているのは、スタッフルーム(左側)と変電室の間である。

S135024 S135023
左:スタッフルームと変電室の配置図(所蔵:𡈽方氏)
右:変電室平面図(所蔵:𡈽方氏)
これは、『東映生田スタジオ』の起源、つまり「細山スタジオ」開設時に作成されたスタッフルームと変電室との配置図(左)、および変電室の平面図(右)。
配置図に記されているBが、変電室に該当する。
それと併せ、平面図に記されている出入り口の位置を確認すると、上掲したカニバブラーの侵入カットが想像出来る。
広さは、7.425㎡(約2.25坪)であった。
因みに・・・。

135018 S135025
左:『仮面ライダー』第19話より
右:2018年4月
掲載した映画像は、侵入したカニバブラーを配電室内から斜めに捉えたアングル。
背後に見えるのは、第2ステージ北側の出入り口である。

135019
上:『仮面ライダー』第19話より(改 映④)
135020
上:『仮面ライダー』第19話より(改 映⑤)
映画像④は、カニバブラーが配電室に侵入した直後のパンカット。
一方、映画像⑤は、屋内を鮮明にするために映画像③を加工したもの。
一目瞭然、屋内の撮影は、実際に変電室内で行われたことが分かる。

135021 135022
上2枚:『仮面ライダー』第19話より
続いてカニバブラーは、破壊工作を実行する。
左手のハサミで切断するコードなどは、撮影用の小道具であるが、実際に火薬を用いて撮影されたことが分かる。
これらカットに写る配電盤に着目すると・・・。

135023 135024
上2枚:『仮面ライダー』第38話より(左:映⑥ 右:映⑦)
『仮面ライダー』第38話「稲妻怪人エイキングの世界暗黒作戦」で、エイキングが戦闘員に発電所爆破の説明をするシーンは、この変電室内で行われたことが分かる。
映画像⑥で戦闘員が立っているのは、上掲配電盤の裏側(東側)。
映画像⑦でエイキングが立っているのは、カニバブラーが破壊工作を行った辺り。
尚、映画像⑦に写るメーターカバーの一部が、映画像④に写るものと異なりグレーとなっているが、これは単に部品交換による結果と思われる。

135025
上:『仮面ライダーV3』第23話より(映⑧)
罠に落ちた風見志郎(演/宮内洋)は、ライダーV3に変身しようとする。
しかし、体が痺れて変身出来ない。
「これは、どんな改造人間の頭脳も痺れさすデルタ光線だ!ハハハハ」
掲載した映画像は、『仮面ライダーV3』第23話「恐怖! 墓場から来た吸血男」で、デストロンのアジトに潜入した立花藤兵衛(演/小林昭二)が電源を落とそうと画策するシーン。
こちらも同様、『東映生田スタジオ』の変電室が使用された。

S135027
上:「細山スタジオ」配電盤図(所蔵:𡈽方氏)
掲載したのは、「細山スタジオ」開設直前の1969年5月21日に作成された変電室の配電盤図。
経年的劣化により解読し難いが、上掲した映画像に写る配電盤上の計器と見事に一致しており、右側中程をよく見ると、映画像⑧に写るレバー状のものもはっきりと記されている。

135026 135027
上2枚:『超人バロム・1』第2話より
これは、『超人バロム・1』第2話「呪いの怪人フランケルゲ」で、充電を目的に発電所に侵入したフランケルゲのシーン。
確定要素がなく断定し難いが、こちらについても、当変電室で撮影されたと推測する。
『仮面ライダー』第19話同様、明らかな小道具も認められるが、細かな部分に目を向けてみると、そうとは言えない器具が多数見受けられる。
尚、撮影は、映画像⑥でショッカー戦闘員が立っている通路で行われたと思われる。

135028 135029
S135026
上左:『仮面ライダーX』第3話より
上右:『アクマイザー3』第30話より
下:2013年12月
掲載した映画像は、『仮面ライダーX』第3話「暗殺毒ぐも作戦!!」で、GOD戦闘工作員が神敬介(演/速水亮)に銃口を向けるカット。
ここで、もう一度『仮面ライダー』第19話の映画像を見て頂きたい。
GOD戦闘工作員が立っているのは、映画像②でカニバブラーが身を潜めるスタッフルームと変電室の間である。
また同所は、『アクマイザー3』第30話「なぜだ?! 眠る少女の謎」での対ハリスフィンクスの戦闘シーンでも確認することが出来る。

135031 S135028
左:「仮面ライダーSPIRITS~受け継がれる魂Ⅱ~」(2003年/講談社)より転載(特①)
右:2010年9月
特写①は、「C.A.L」期末期の1995年に撮られたもので、左に建つ建物が変電室である。

S135029
上:2012年4月
かつて、変電室が建っていた場所。
『東映生田スタジオ』を管理する立場にあった内田有作も出入りしていたに違いない。


(謝辞)
今回も、当時の大変貴重な資料の開示にご快諾を頂きました𡈽方工作氏、進一氏には心より感謝申し上げます。
有難うございました。


(主参考文献)
「仮面ライダーSPIRITS~受け継がれる魂Ⅱ~」(2003年/講談社)

(映画像掲載作品)放映順
『仮面ライダー』第14話「魔人サボテグロンの襲来」(1971/7/3放送)
『仮面ライダー』第19話「怪人カニバブラー北海道に現る」(1971/8/7放送)
『仮面ライダー』第38話「稲妻怪人エイキングの世界暗黒作戦」(1971/12/18放送)
『超人バロム・1』第2話「呪いの怪人フランケルゲ」(1972/4/9放送)
『仮面ライダーV3』第23話「恐怖! 墓場から来た吸血男」(1973/7/21放送)
『仮面ライダーX』第3話「暗殺毒ぐも作戦!!」(1974/3/2放送)
『アクマイザー3』第30話「なぜだ?! 眠る少女の謎」(1976/4/27放送)


Phase135 End


お願い&お断り
〇当ブログの記事、図版、画像などを無断で複写、複製、転載、データ化することはご遠慮願います(諸般の事情により、一部、画像処理を施してあります)。
〇当ブログ中、一部を除き、関係者の名は当時のものを記載し、敬称は省略させて頂きます。
〇ロケ地紹介などで掲載する写真の中には、経年の結果、撮影時とは更に変貌を遂げている箇所があります(参考までに撮影年月を記載します)。



当ブログは、管理人個人の趣味の範疇にあり、作品の配給元とは一切関係なく、利益を得ること、著作権を侵害する意図は一切ございません。
比較などのために引用する画像の権利は、全て原権利者に帰属します。
スポンサーサイト

テーマ : 昭和文化
ジャンル : サブカル

Phase116 『東映生田スタジオ』㉑ 【(H)衣装~食堂~制作ルーム】PartⅡ

今回は、Phase109で取り上げた、食堂や制作ルームが入っていたプレハブ小屋の続編を記したいと思う。

116001 S116001
左:『イナズマン』第21話より(映①)
右:2017年8月
まずは、その外観から―。
掲載した映画像は、『イナズマン』第21話「渡五郎 イナズマン死す!?」で、新人類帝国の罠と知り、夜間、牧場から脱出を試みる渡五郎(演/伴直弥)の姿。
第2ステージ(Phase077参照)北西角からプレハブ小屋を捉えたアングルで撮影されている。
ここから、カメラ位置をやや左へ移動させた場所からは―。

116002 S116002
左:『イナズマンF』第7話より(映②)
右:2011年7月
『イナズマンF』第7話「大決戦!ウデスパー対イナズマン!!」で、ウデスパーのミサイル攻撃を受けた五郎らが、隠れ家から脱出するシーンが描かれた。
彼らが出てきたのは、第2ステージとプレハブ小屋の間からで、手前に見える鉄骨は劇用車置場である。
尚、その跡地に設けられている「𡈽方第一駐車場」北側部分は、2012年初頭に改修工事が行われており、掲載した写真に写る鉄棒は既に撤去されている。

ここで、Phase082でも触れた掲示板について―。
映画像①にははっきりとその存在が確認出来るが、映画像②を見ると、明らかに外されているのが分かる。
撤去は、当シーンにそぐわないと判断されてのことだったのか?
もしも当該シーンに関係がなく、それ以前に撤去されたのであれば、同Phaseで記したように、『秘密戦隊ゴレンジャー』第62話に映し出されるスタッフルーム南側の掲示板は、映画像①に写るそれが移設されたものだと推測する(『イナズマンF』以降に、プレハブ小屋西側全体を捉えた映像、或いは特写を未見なだけに、断定はし難いが・・・)。

ところが、掲示板以上に注目すべき映像が、この後に制作された作品に記録されている。
それは、『ジャッカー電撃隊』第9話「7ストレート!! 地獄の必殺拳」。

116003 116004
上2枚:『ジャッカー電撃隊』第9話より(左:映③ 右:映④)
麻薬ドリームフラワーの密売ルートを探るため、潜入捜査に乗り出すカレン水木(演/ミッチーラブ)。
掲載した映画像は、彼女が売人(演/中康介)に接触するシーンで、アングルは、共にプレハブ小屋北側を西側から捉えたものである。
夜間撮影により分かり難いため、ここで映画像④を少し加工してみたいと思う。

116006 S116003
左:『ジャッカー電撃隊』第9話より(映⑤)
右:2010年4月
奥に見えるのは、当プレハブ小屋、および所長室などがあった建物のそれぞれ2階へと続く階段。
Phase109に掲載した『アクマイザー3』第30話「なぜだ?! 眠る少女の謎」の映画像一連を見れば一目瞭然、ここに写るのはプレハブ小屋1階にあった食堂部分、つまり、東側のプレハブ小屋である。
しかし、だとすれば、違和感を覚えずにはいられない。

と言うのも、この西側には、1階に衣裳部屋が入るプレハブ小屋が隣接するように建っていたはず。
しかも、同Phaseに掲載した映画像⑦を見れば、そのプレハブ小屋は、食堂が入っていたそれよりも明らかに幅があったことが分かる。
仮に、東側のプレハブ小屋の方が幅があったとすれば、アングルによっては映画像③や同④のように見える可能性も無くはないだろう。
しかし、実際は逆で、東側プレハブ小屋の西側側面が、映画像③や④のように写る(見える)はずはないのである。
一体、どういうことか?
・・・答えは、一つしか考えられない。
『ジャッカー電撃隊』第9話における当シーン制作時、西側のプレハブ小屋が既に存在しなかったということである。
『アクマイザー3』第30話の放送日が1976年4月27日、一方の『ジャッカー電撃隊』第9話の放送日は、1977年6月4日。
よって、1976年3月頃~1977年5月頃にかけて、西側のプレハブ小屋は何らかの理由により撤去されてしまったと推測する。
但し、今日まで公に出版された関連書籍、或いは文献・資料に、この点について触れたものはなく、あくまで個人的見解、憶測の域ではあるが・・・。

因みに、映画像④の次のカットで、食堂からある人物が顔を出す・・・。

116009 116010
上2枚:『ジャッカー電撃隊』第9話より(左:映⑥)
その人物とは、中山勝也を演じた若き日の真田広之(出演時は、真田宏之名義)。

尚、当エピソードが制作された時期、『東映生田スタジオ』に内田有作の姿は既になかったが、在籍時、彼は具の入っていないうどんを「手抜きうどん」と称し、夜食としてスタッフらに差し出すことがあったという。
映画像⑥に写る土鍋は、かつて彼がその「手抜きうどん」を作る際に使用したものかもしれない・・・。

次に、屋内について―。
Phase109でも取り上げたが、もう少し見てみたいと思う。

116011 116012
左:『アクマイザー3』第30話より(映⑦)
右:『ジャッカー電撃隊』第10話より(映⑧)
左の映画像⑦は、Phase109にも掲載した、『アクマイザー3』第30話「なぜだ?! 眠る少女の謎」におけるガブラとハリスフィンクスとの戦闘シーン。
同Phaseで明らかにしたように、場所は食堂が入っていた方、つまり東側の2階で、アングルは北西角を捉えている。
ここで注目すべきは部分。
何か紙のようなものが貼られていることに気付く。
一方、右に掲載した映画像⑧は、『ジャッカー電撃隊』第10話「11コレクション!! 幸福への招待」で、クライムの一味が電話で報告を受けるシーン。
ここで、右の窓から見えるスタッフルーム2階の窓を鑑み、更に前述の西側プレハブ小屋撤去説が正しいとするならば、この部屋も同所、つまり食堂の2階ということになる。

116013 116014
左:『アクマイザー3』第30話より(映⑨)
右:『ジャッカー電撃隊』第10話より(映⑩)
映画像⑨は、同⑦の部分をアップにしたもの。
一方、映画像⑩は、同⑧の同じく窓上部箇所をアップにしたものである。
水色をベースにした絵皿のようなものが飾られているが、よく見ると、その下には明らかに何かが貼られていた痕跡があるではないか。
ライティングの関係で鮮明ではないが、ここには映画像⑨に写る紙が貼られていたと考えて、まず間違いないだろう。

116017 116016
左:『アクマイザー3』第30話より(改)
右:『ジャッカー電撃隊』第10話より(改)
白いパネルにある非常ランプの大きさが異なるようにも見えるが、パネル自体の大きさを合わせてみると相違のないことが分かる。
つまり、前述した西側プレハブ小屋撤去説は間違いなく、且つ映画像⑦と同⑧は共に食堂の2階で撮影されたと推測する。
更に・・・。

116018 116019
上2枚:『ジャッカー電撃隊』第11話より(左:映⑪ 右:映⑫)
掲載した映画像は、『ジャッカー電撃隊』第11話「13ジャックポット!! 燃えよ!友情の炎」で、若宮(演/谷岡弘規)と共に近代五種競技でオリンピックを目指していた学生時代を、桜井五郎(演/丹波義隆)が回顧するシーン。
このシーンが撮影されたのも、東側のプレハブ小屋2階と考える。
何故か―。

116016 116020
左:『ジャッカー電撃隊』第10話より(改)
右:『ジャッカー電撃隊』第11話より(改)
先と同じように、非常ランプの付いた白いパネルに着目してみると・・・、ヤニ痕が見事に一致するではないか。
また、映画像⑧でクライムの一味が座っている木机と映画像⑫に写る木机とを見比べてみると、それぞれ隣の木机とは大きさが異なり、凸があるのが分かる。
つまり、同じ木机だと。
それが、同所と考える根拠である。
となれば、映画像⑪で桜井の背後にあるベニヤ板は、映画像⑦にも写る、かつて西側のプレハブ小屋への通路として刳り貫かれていた場所で、白いパネルの右側に写る黒板の背後には窓が設置されていたこととなる。
因みに、映画像⑨で諸々の物が置かれている、右側に写る木机は同じものだと思われる。


116021
上:「仮面ライダーSPIRITS~受け継がれる魂Ⅱ~」(2003年/講談社)より(特①)
116022
上:「KODANSHA Official File Magazine 仮面ライダー Vol.11」(2004年/講談社)より(特②)
上掲特写①、および同②は、共に西側プレハブ小屋2階にあった制作ルーム。
ここでは、内田有作を始め、主要スタッフによる簡単な会議、サブ・タイトルのレタリング・チェックなどが行われたという。
特写①は、1972年2月頃に撮影されたもので、右より内田有作、平山亨、七条敬三(『超人バロム・1』プロデューサー)、河野正俊(制作担当)、佐久間正光(進行主任)の姿が確認出来る。
よく見ると、『超人バロム・1』のタイトル・デザインを確認しているのが分かる。
特写②は、『仮面ライダー』第84話「危うしライダー!イソギンジャガーの地獄罠」の制作に備える石森章太郎(右から二人目)ら。
右端が平山亨、左端は同じくプロデューサーの安部征司、その隣が、同話の監督補を務めた長石多可男である。
背後に写る「10月行事予定表」を見ると、右端の方に“内田室長”の文字が確認出来るが、言うまでもなく、これは内田有作のこと。
また、「バロム○○ロケ」「ライダー○○ロケ○○」「東京衣装の○」「嵐地方ロケ」の文字も確認出来、非常に興味深い。
尚、窓の外に見えるのは、第2ステージである。


以上、今回は、主に西側プレハブ小屋の撤去を中心に考察を試みた。
また、『東映生田スタジオ』作品の中には、この他にも四作品四エピソードで、このプレハブ小屋内で撮影されたのでは?と思えるシーンがあるのだが、現段階では残念ながらそれを説くだけの証が得られていない。
その他にも、「これは、『東映生田スタジオ』では?」というシーンが幾つかあり、別途、それらをまとめて取り上げてみたいと思う。

今後も、西側プレハブ小屋の撤去については調査を続けていくが、衣装~食堂~制作ルームが入っていたプレハブ小屋については、ひとまずここで終えることとする。


(主参考文献)
「仮面ライダーSPIRITS~受け継がれる魂Ⅱ~」(2003年/講談社)
「KODANSHA Official File Magazine 仮面ライダー Vol.11」(2004年/講談社)

(映画像掲載作品)放映順
『イナズマン』第21話「渡五郎 イナズマン死す!?」(1974/2/26放送)
『イナズマンF』第7話「大決戦!ウデスパー対イナズマン!!」(1974/5/21放送)
『アクマイザー3』第30話「なぜだ?! 眠る少女の謎」(1976/4/27放送)
『ジャッカー電撃隊』第9話「7ストレート!! 地獄の必殺拳」(1977/6/4放送)
『ジャッカー電撃隊』第10話「11コレクション!! 幸福への招待」(1977/6/18放送)
『ジャッカー電撃隊』第11話「13ジャックポット!! 燃えよ!友情の炎」(1977/6/25放送)


Phase116 End


お願い&お断り
〇当ブログの記事、図版、画像などを無断で複写、複製、転載、データ化することはご遠慮願います(諸般の事情により、一部、画像処理を施してあります)。
〇当ブログ中、一部を除き、関係者の名は当時のものを記載し、敬称は省略させて頂きます。
〇ロケ地紹介などで掲載する写真の中には、経年の結果、撮影時とは更に変貌を遂げている箇所があります(参考までに撮影年月を記載します)。



当ブログは、管理人個人の趣味の範疇にあり、作品の配給元とは一切関係なく、利益を得ること、著作権を侵害する意図は一切ございません。
比較などのために引用する画像の権利は、全て原権利者に帰属します。

テーマ : 昭和文化
ジャンル : サブカル

Phase109 『東映生田スタジオ』⑳ 【(H)衣装~食堂~制作ルーム】PartⅠ


109002
上:『仮面ライダーアマゾン』第16話より
これまで何度か触れてきたが、その全景が、『仮面ライダーアマゾン』第16話「ガランダーの東京火の海作戦!!」劇中、「市山火薬工場」として使用された『東映生田スタジオ』。
今回、取り上げるのは、1階に衣裳と食堂、2階には制作ルームが入っていた建物で、掲載した映画像で言うと、青い屋根をしたプレハブ小屋である(以下、プレハブ小屋で表記統一)。

S109001 S109002
S109003
上2枚:特写より(左:特① 右:特②)
下:2012年4月
特写①は、『仮面ライダー』第16話「悪魔のレスラー ピラザウルス」、及び第17話「リングの死闘 倒せ!ピラザウルス」制作時、プレハブ小屋西側で撮られたスチール。
ここに写るのは、第7話「死神カメレオン 決斗!万博跡」(1971年5月15日)放送分から開始された「仮面ライダーと共演の小学生募集」で選ばれた子供たち(出演は、第16話、及び第17話におけるプロレス観戦シーン)。
この案件は、1971年5月15日(土)付の「毎日新聞(夕刊)」でも告知されており、以下のように記されている。
「役柄は、主人公の仮面ライダーにからむ子供の役で、特に演技面でのむずかしさはなく子供の地のままで演じられる。出演する子供は、小学生に限られている以外は、とくに資格を問わない。(中略)撮影は毎週日曜日東京でおこない、七月第四週放送分から随時出演(一人一回)してもらう」(中略を除き、原文まま)
尚、第16話は7月17日の放送で、実際には第3週目であり、更に言うと、東京ではなく神奈川での撮影である。
特写②に写るのは、同所で撮られた『超人バロム・1』第12話「魔人キノコルゲはうしろからくる!」から登場する、マッハロッドの便宜上Bタイプと呼ばれるタイプ。
ここで、右の窓部分に着目してみると、白い木枠で作られた掲示板のようなものが確認出来る。
これは、『アクマイザー3』制作時、スタッフルームの南東角に設けられていたものと非常に酷似している(Phase082参照)が、この掲示板が移されたのか、更に同じ型のものが作られたのかは残念ながら定かでない。

ここで余談・・・。

109003 109005
上2枚:『変身忍者 嵐』第1話より
特写②をよく見てみると、左側の窓越しに『変身忍者 嵐』の主人公・嵐のスーツが二着確認出来る。
上掲したのは、その嵐の変身シーン。
「変身忍者嵐は、その刀の鍔に特殊な振動を受けると、脳神経が異常活動を始め、体の細胞配列を変えることによって変身するのだ!」
劇中、中江真司のナレーションが被り、ハヤテ(演/南城竜也)の前に、無数の羽根が舞い上がる。
実は、これ・・・。
「当時、うちには養鶏場があったんです。ある日、学校から帰ってきた時、スタッフが落ちている鶏の羽根を袋一杯に集めていたので、「何に使うの?おじちゃん」と訊ねてみると、「嵐っていう忍者の変身に使うんだよ」って教えてくれました。はっきりと憶えています」
そう述懐されるのは、𡈽方進一氏。
ご存知の方も多いと思うが、嵐のデザインは、鉄仮面から最終的には鷲をモチーフしたものへと昇華されている。
しかし、その変身シーンに使用されたのは、養鶏場で飼われていた鶏の羽根だったというのだ。

閑話休題。
まずは、1階東側にあった食堂から―。

109008 109006
上2枚:『仮面ライダーX』第3話より(左:映① 右:映②)
『仮面ライダーX』第3話「暗殺毒ぐも作戦!!」冒頭、水城涼子(演/美山尚子)は、バイクで走行中の神敬介(演/速水亮)に発砲するも失敗、高架下の工事現場へと逃げ込む・・・(映画像①)。
当シーンにおいて、ここまでは西新宿でロケが行われているが、次のカットからは明らかに同所とは思えないプレハブ小屋が映し出され(映画像②)、待ち伏せをしていたGOD戦闘工作員との戦闘シーンとなる。

109011 109009
上2枚:『仮面ライダーX』第3話より(左:映③ 右:映④)
銃弾から身を伏せる神のカットが、、スタッフルーム南側を捉えた映画像④。
映画像③と見比べてみると、入口脇に置かれたネコ車を手前に、部屋の中から撮影されたことが分かる。
映画像②、及び③は、プレハブ小屋1階にあった食堂の北側出入口を捉えたアングルである。

109010 109012
上2枚:『仮面ライダーX』第3話より
109013 109026
上2枚:『仮面ライダーX』第3話より(右:映⑤)
ヘルメットなど、それらしい小道具も用意されているが、工事現場の寄宿舎と言われても何ら違和感の無い、まさにプレハブ小屋であったことが分かる(映画像⑤は、食堂内の西側)。
尚、映像からも明らかなように、簡易な流し台、給湯器(Rinnaiの手動圧電着火式イカ型給湯器)、更には珈琲の自販機(一杯50円)、テーブルがあっただけで、食堂と言うよりは、寧ろ休憩場といった趣があったのかもしれない。

ここで、一つ非常に気になる映像があるので、取り上げたいと思う。

109015 109016
上2枚:『アクマイザー3』第30話より(左:映⑥ 右:映⑦)
それは、『仮面ライダーX』第3話から約二年後に放送された『アクマイザー3』第30話「なぜだ?! 眠る少女の謎」から。
ハリスフィンクスは、プレハブ小屋の北側を西から東へ向かって走っている。
まず右手に見えるのは、1階西側にあった衣装部屋(映画像⑥)。
そして、映像では、間髪入れずに段差が出現(映画像⑦)。
明らかに二棟のプレハブ小屋が存在したかのように見えないだろうか。
これまで種々の情報から当プレハブ小屋の1階は、内部で間切りされ、西側に衣裳部屋、東側に食堂が存在し、2階は全て制作ルームだったと考えていた。
冒頭に示した『仮面ライダーアマゾン』第16話の映画像を見ても、そう考えるのが妥当であろう。
一体、どういうことだろうか?

109017 109018
上2枚:『アクマイザー3』第30話より
109019 109020
上2枚:『アクマイザー3』第30話より
続いてハリスフィンクスは、東側のプレハブ小屋の前を走り過ぎ、2階へと続く階段を駆け上っていく。
西側のプレハブ小屋が西角に出入り口、その東側に窓が一つあったのに対し、これら四枚の映画像を見てみると、東側のそれは、出入り口を挟み、左右に窓が一つずつ設置されていたことが分かる。
ここで、映画像②と比較すると、この東側のプレハブ小屋が食堂だったことが分かる。
やはり、一棟のプレハブ内で間切りされていたわけではなかったのだろうか。

109021 109022
上2枚:『アクマイザー3』第30話より
ここに掲載したのも、『アクマイザー3』第30話の同シーンから。
この映画像からも、隙間は僅かではあるものの、明らかに二棟のプレハブ小屋が存在していたことが分かる。

因みに、1971年1月23日、東映(東京制作所)と「細山スタジオ」との間で交わされた賃貸契約書には、このプレハブ小屋の記載は無く、且つ特写①の存在を考えれば、『東映生田スタジオ』開設間もなくして建てられたことは明らかである。

真相は如何に―?
結論を述べると、現在、視聴可能な全ての『東映生田スタジオ』作品、或いは閲覧可能なあらゆる関連書籍を調べてみても、明確な解答は得られていない。
しかしながら、愚生なりにある一つの結論に達しており、その点について以下に考察を示してみたいと思う。

109023 109024
上2枚:『アクマイザー3』第30話より(左:映⑧)
掲載した映画像は、同じく『アクマイザー3』第30話において、ガブラが少女ネム(演/鈴木真代)の隔離場所へ乗り込み、ハリスフィンクスと闘うシーン。
ここは、その直前のシーン、及びカットから、明らかにプレハブ小屋の2階、且つアングルは西側を捉えていると分かる(右側の窓の外に見えるのは、スタッフルーム2階の窓)。
ここで注目すべきは、非常ベルが嵌められている白いパネルの左右の違いについて。
一目瞭然、向かって右側には窓が設置されているのに対し、左側には窓どころか板壁もなく、奥行きが認められるではないか。

109025
上:『アクマイザー3』第30話より
これは、映画像⑧左部分をアップにしたもの。
明らかに刳り貫かれているのが分かる。
しかも、それだけではない。
単に刳り貫かれただけだと、東側から見れば、西側の灰色をしたプレハブ部材が見えるはずが、ガラス窓になっているではないか。

つまり、こうは考えられないだろうか。

◇『東映生田スタジオ』開設間もなくして東側のプレハブ小屋が建てられた(特写①は、その時期に撮られたものである)。
◇その用途は、一貫して食堂であった。
◇やがて、西側の衣裳部屋が、東側の食堂に隣接するように建てられた(最初から建てられたのであれば、映画像⑤にあるように、食堂西側に窓を設ける意味がない。つまり、特写①に写る窓は、映画像⑤に写る窓である。特写①+衣裳部屋=特写②)。
◇2階は、東西ともに制作ルームとして使用された(『アクマイザー3』第30話制作時には、東側は半ば物置になっていたようにも見えるが・・・)。
◇2階については、東側プレハブから西側プレハブへ通ずる部分が後に確保された(西側増設に伴い、苦肉の策として刳り貫かれた)。
◇2階東側の窓ガラスの正体は扉(増設に伴い、最初から設計された)。
◇西側のプレハブ小屋増設に伴い、屋根も拡張された(冒頭の映画像をよく見てみると、手前1/3の屋根瓦の色が僅かに異なっているように見える)。

以上が、現段階での結論である。

基本は独立した二棟のプレハブ小屋であったものの、2階部分は往来が可能で、屋根も一つであったことから、「仮面ライダーSPIRITS 受け継がれる魂Ⅱ」(講談社 2003年)など、関連書籍では一棟の建屋として記載されたのではないだろうか。
また2階部分へのアプローチとしては、東側プレハブ小屋脇に設けられた階段以外にはなかったと思われる。
スペースから鑑みて、設置は実質不可能だったのではないだろうか。
二階部分の刳り貫きは、そのためだったと解釈すれば合点がいくと思うのだが。

以上、私論を記述したが、決定的な確証を得ておらず、これはあくまで憶測の域。
しかも、何故、幅を統一しなかったかについては全く解けていない。
今後も、この真相については調査を続けていく次第である。

尚、このプレハブ小屋については、『東映生田スタジオ』㉑を設け、もう少し触れてみたいと思う。


(謝辞)
今回も、決して公には語られることのない貴重な逸話を披露してくださった𡈽方進一氏。
この場を借りて、熱く御礼申し上げます。
有難うございました。


(主参考文献)
「毎日新聞(夕刊)」(1971/5/15発行)

(映画像掲載作品)放映順
『変身忍者 嵐』第1話「猛襲!! 怪魚忍者毒うつぼ」(1972/4/7放送)
『仮面ライダーX』第3話「暗殺毒ぐも作戦!!」(1974/3/2放送)
『仮面ライダーアマゾン』第16話「ガランダーの東京火の海作戦!!」(1975/2/1放送)
『アクマイザー3』第30話「なぜだ?! 眠る少女の謎」(1976/4/27放送)


Phase109 End


お願い&お断り
〇当ブログの記事、図版、画像などを無断で複写、複製、転載、データ化することはご遠慮願います(諸般の事情により、一部、画像処理を施してあります)。
〇当ブログ中、一部を除き、関係者の名は当時のものを記載し、敬称は省略させて頂きます。
〇ロケ地紹介などで掲載する写真の中には、経年の結果、撮影時とは更に変貌を遂げている箇所があります(参考までに撮影年月を記載します)。



当ブログは、管理人個人の趣味の範疇にあり、作品の配給元とは一切関係なく、利益を得ること、著作権を侵害する意図は一切ございません。
比較などのために引用する画像の権利は、全て原権利者に帰属します。

テーマ : 昭和文化
ジャンル : サブカル

Phase094『東映生田スタジオ』⑲ 【(G)階段①】PartⅢ

今回は、階段①(Phase025参照)南側の考察から始めたいと思う。

094002 S094002
左:『どっこい大作』第26話より
右:2013年12月
「第一装美社」へと向かう大作(演/金子吉延)が、階段前を駆け抜ける直前のカット。
映画像左に、Phase004ほかで取り上げた坂道が確認出来る。
Phase092にも掲載した『どっこい大作』第26話「ゴメンよ!! 母ちゃん!!」でのワンシーン。

094001 S094005
左:『イナズマン』第15話より
右:2010年9月
掲載した映画像は、『イナズマン』第15話「影をくわれたお母さん」で、予知能力を持つ少年・松本タカシ(演/梶正昭)が、自分が襲われることを母・ノブコ(演/北川めぐみ)に話すも信じてもらえず、家を飛び出したシーン。
階段前から南側を捉えたアングル。

094003 S094006
左:『イナズマン』第15話より
右:2010年9月
『イナズマン』第15話で、酔っ払いのサラリーマン(演/生田一夫)がカゲバンバラに惨殺された現場。
暗渠を構成していた木柱は、現在、コンクリート、およびアスファルトにその役目を譲っている。

S094007 S094008
S094009
上左:2009年11月
上右:2010年9月
下:2012年4月
階段南側に放置されている木製の遺物。
確証を得られているわけではないが、その形状、朽ち果てた状態から察するに、おそらく当時、暗渠を構成していた木柱の一部と思われる。
因みに、岡村氏(Phase025参照)によると、「当時、この下には『よみうりランド』方面からの汚水が流れていて、それは酷い臭いだった。そこで、彼が木の板でこの上を覆ってくれたんですよ」とのこと。
彼とは、内田有作のことである。
つまり、少なくとも「大映生田スタジオ」期までは開渠の状態だったということとなり、『女三四郎 風の巻』(1970年/大映テレビ室・東京12チャンネル)の映像に、その姿が収められている可能性は無きにしも非ずではないだろうか。

次に、階段の北側に注目してみたい。

094004 S094013
左:『仮面ライダー』第39話より
右:2011年11月
掲載した映画像は、『仮面ライダー』第39話「怪人狼男の殺人大パーティー」における実験用狼男との戦闘シークエンス。
アングルは、スタッフルーム南側から階段前北側を捉えている。

094005 094006
S094014
上2枚:『仮面ライダー』第39話より
下:2012年7月
『仮面ライダー』第39話で、実験用狼男が放つミサイル弾から身をかわす一文字のカットも、階段前北側で撮影された。
ちょうどこの辺りに赤いドラム缶が置かれていたことになる。

094008 S094017
左:『好き!すき!!魔女先生』第16話より
右:2012年7月
『好き!すき!!魔女先生』第16話「ゴキブリ父ちゃん! 怪人レスラーもビックリ」では、教頭先生(演/牧冬吉)が海賊(演/佐野房信)を退治する場所として使用された。

094009
上:『フィンガー5の大冒険』より
S094022
上:2009年11月
映画『フィンガー5の大冒険』(1974年3月21日公開の「東映まんがまつり」における一作品)における、全ガキ連がバスケットボールの特訓をするシークエンスでも階段北側が確認出来る。
因みに・・・。

094012 094013
上:『フィンガー5の大冒険』より
同映画では、監督を務めた石森章太郎一家も出演。
次男・章氏は、『イナズマン』に登場する少年同盟員のユニフォームを着ての登場。
更には、突然、仮面ライダーV3が現れ、ダンク・シュートを決める。

閑話休題。

094007 S094015
左:『仮面ライダー』第39話より
右:2012年7月
前述『仮面ライダー』第39話における実験用狼男との戦闘シーンでは、赤いドラム缶が置かれていた階段北側から南側を捉えたアングルも確認出来る。

094016
上:『仮面ライダー』第39話より(映①)
094014
上:特写より(映②)
S094024
右:2012年7月
映画像①は、スタッフルームの階段上からその赤いドラム缶を捉えたアングル。
そして、その階段前北側に停められた、『超人バロム・1』に登場するマッハロッドをスタッフルーム階段上部から撮影したのが映画像②。
特写の中では、岡村氏仰るところの「この上を覆ってくれた」木柱が、最も明確に記録された一枚と言えよう。
それにしても運転席の補修跡が実に痛々しい・・・。

094022 094023
上2枚:『仮面ライダー』第26話より
『仮面ライダー』第26話「恐怖のあり地獄」開巻部、カップルが乗る車が砂にタイヤを取られるシークエンスは、おそらくこの階段北側のスペースで撮影されたと思われる。
これ程の砂を運ぶといった手間、そして、後片付けを考慮した場合、当シーンの撮影ために、わざわざスタジオを離れる必要があったであろうか?という疑問が湧く。
実際の撮影では、車の下に台が置かれ、手前に砂を積む(地面に直接かどうかは不明)ことによって、それを見えなくしているのではないだろうか(映像上、高低差が明らかに不自然)。
そして、カメラを地面に近い位置にセットし、このシーンは撮影されたものと推測する。

094017 S094025
左:『仮面ライダー』第39話より
右:2012年4月
094018 S094026
左:『仮面ライダー』第39話より
右:2013年12月
S094027
上:2008年11月
カメラ位置は異なるが、何れも階段前北側にある電信柱が記録されている。
当時のものからは既に改修されているものの、そこに付されたナンバリングには、今も残る「東映支」の文字。
これまで此処を訪れた方であれば、必ず注目したであろう。

094020 094021
S094031
上2枚:『仮面ライダー』第15話より(右:映画像③)
下:2010年9月
こちらは憶測の域を脱し得ないが、『仮面ライダー』第15話「逆襲サボテグロン」におけるサボテン爆弾が爆発するカットは、階段前北側で撮影されたと思われる。
下に板が敷かれているようにも見えるが、正体は前述ドブ川を覆っていた木柱ではないだろうか。

S094032 S094033
S094034
上左:2010年4月
上右:2010年9月
下:2012年4月
当時、『東映生田スタジオ』で出た廃棄物は、スタジオ西側に設けられた焼却炉で処分されていた。
しかしながら、その灰、或いは不燃物の一部は、時に階段が設置されている、藪笹が生い茂る斜面脇に投棄されることもあったのではないだろうか。
現に、前掲した映画『フィンガー5の大冒険』の映画像を見ると、斜面脇に散乱する廃棄物が確認出来る。
また映画像③に写るものではないが、事実、この斜面には、黒焦げたスチロールの塊と何かの残骸(これも燃焼痕あり)が埋もれていたりする。
「これは、間違いなく当時のものですね」とは箕輪氏の証言だが、撮影に使われたものの一部なのか、或いは『東映生田スタジオ』時代のものなのか、「C.A.L」期のものなのか、その正体、用途は全く不明だが、少なくともスタジオに関連したものということだけは確かなようである。

S094010 S094011
左:「TV Magazine Hero Graphic Library ② KAMEN RIDER」より
右:2009年11月
左に掲載したのは、「C.A.L」が撤収する直前の1995年初冬、階段中段辺りを撮影したもの(「TV Magazine Hero Graphic Library ② KAMEN RIDER」(1995年/講談社)より転載)。
少なくとも「C.A.L」期末期には、簡易な木製の手摺りが設置されていたことが分かる。
『仮面ライダー』第2話「恐怖蝙蝠男」制作時(1971年2月)には、階段上部にのみ鉄パイプの手摺りが設置されていたが、どの段階で階段中程に木製の手摺りが備え付けられたのかは定かでなく、また上部~下部にかけて鉄パイプとなったのか、その変遷の詳細については解明出来ていない。

S094036
上:2012年12月
あたかもショッカーのアジトへ誘うかのような雰囲気。
怪人や戦闘員が、何時現れてもおかしくない・・・、おかしくなかった。

S094035
上:2015年9月
近年、その様相は一変、ステップまでもが大きく変貌を遂げてしまっている。

094024 S094037
左:特写より
右:2012年7月
全ての伝説は、この二人の改造人間の闘いから始まった・・・。
再開発の案件が出された際、この階段も当然取り壊しの対象になったという。
箕輪氏によると、近隣住民の中には「ここは、『仮面ライダー』の聖地だ!」と、強く反対された人もいらっしゃったという。


(主参考文献)
「TV Magazine Hero Graphic Library ② KAMEN RIDER」(1995年/講談社)

(映画像掲載作品)放映順
『仮面ライダー』第26話「恐怖のあり地獄」(1971/9/25放送)
『仮面ライダー』第39話「怪人狼男の殺人大パーティー」(1971/12/25放送)
『好き!すき!!魔女先生』第16話「ゴキブリ父ちゃん! 怪人レスラーもビックリ」(1972/1/16放送)
『どっこい大作』第26話「ゴメンよ!! 母ちゃん!!」(1973/7/9放送)
『フィンガー5の大冒険』(「東映まんがまつり」(1974/3/21公開))
『イナズマン』第15話「影をくわれたお母さん」(1974/1/8放送)


Phase094 End


お願い&お断り
〇当ブログの記事、図版、画像などを無断で複写、複製、転載、データ化することはご遠慮願います(諸般の事情により、一部、画像処理を施してあります)。
〇当ブログ中、一部を除き、関係者の名は当時のものを記載し、敬称は省略させて頂きます。
〇ロケ地紹介などで掲載する写真の中には、経年の結果、撮影時とは更に変貌を遂げている箇所があります(参考までに撮影年月を記載します)。



当ブログは、管理人個人の趣味の範疇にあり、作品の配給元とは一切関係なく、利益を得ること、著作権を侵害する意図は一切ございません。
比較などのために引用する画像の権利は、全て原権利者に帰属します。

テーマ : 昭和文化
ジャンル : サブカル

Phase093『東映生田スタジオ』⑱ 【(G)階段①】PartⅡ


093002 S093004
左:『好き!すき!!魔女先生』第16話より
右:2007年12月
『好き!すき!!魔女先生』第16話「ゴキブリ父ちゃん! 怪人レスラーもビックリ」で、月ひかる(演/菊容子)とバル(声/牟田悌三)が教頭先生(演/牧冬吉)を待ち伏せしていたのは、階段北側の笹薮の中。

093004 S093005
左:『超人バロム・1』第21話より
右:2010年9月
『超人バロム・1』第21話「魔人クチビルゲがバロム・1を食う!!」では、浩太(演/川口英樹)とチャコ(演/南陽裕子)の兄妹が参加した町内肝試し会の道中カットが、当階段で撮影されている。
無論、手前に映る竹林はセット。

093005 S093006
左:『イナズマン』第15話より
右:2010年9月
093003 S093009
左:『イナズマン』第15話より
右:2010年12月
『イナズマン』第15話「影をくわれたお母さん」では、酔っ払いのサラリーマン(演/生田一夫)がカゲバンバラの犠牲になるシークエンスが、当階段周辺で描かれた。

093006 S093010
左:『イナズマンF』第18話より
右:2011年11月
『イナズマンF』第18話「レッドクイン 暗殺のバラード」では、飛鳥夕子(演/八代順子)が回想する、母親(演/上野綾子)らがハンマーデスパーの犠牲となるシーンで使用された。

093007 S093015
左:『仮面ライダーX』第19話より
右:2010年9月
093008 S093017
左:『仮面ライダーX』第19話より
右:2010年9月
『仮面ライダーX』第19話「ゆうれい館で死人がよぶ!!」では、嵐の夜、アベックが不気味な洋館に迷い込むシーン、及びオカルトスの犠牲となったガードマンの遺影の背景に、この階段が使用されている。

093009 S093019
左:『透明ドリちゃん』第12話より
右:2013年12月
同じ劇中写真でも、こちらは随分と趣が違う。
『透明ドリちゃん』第12話「愛が守った約束」では、青山家のアルバムに収められている、かつて迷子になった虎男(演/安藤聖一)を救った青年・ヒロシ(演/伊東幸雄)の写真の背景に使用されている。

093010 S093021
左:『アクマイザー3』第30話より
右:2010年9月
制作順は多少前後するが、掲載した映画像は、『アクマイザー3』第30話「なぜだ?!眠る少女の謎」において、兵士アグマーから少女ネム(演/鈴木真代)拉致の報を受け、その隔離場所へと向かうハリスフィンクスのシーン。
映画像左に写るのは、2階に制作ルームが入っていた建物で、この直前の戦闘シーンでは、実際に何処かの工事現場で撮影が行われており、その流れでこのプレハブ然とした建物が上手く使用されている。

093011 093012
S093022
上左:『仮面ライダー』第39話より
上右:『超人バロム・1』第9話より
下:2010年9月
階段中~下段からスタジオ敷地内を見た俯瞰アングル。
『仮面ライダー』第39話「怪人狼男の殺人大パーティー」では、五郎(演/三浦康晴)を救出した後、実験用狼男と対峙する一文字らのカットが撮影された。
また、『超人バロム・1』第9話「冷血魔人クモゲルゲ」では、ドルゲ細胞のテスト用に、市井の人々がクモゲルゲに地下のドルゲ洞に次々と引き摺り込まれるシーンの一部が撮影されている。
現在、アスファルトが張られている部分の東側(写真では上部)と西側(写真では下部)では、明らかに舗装状態が異なるのが分かる。
この西側部分の下には下水が流れており、地盤の悪さが影響してか、ひび割れ、凹凸が顕著。
当時は木板による暗渠を形成、『超人バロム・1』第9話の映画像を見ると、右側に木板が僅かに写り込んでいるのが分かる。


次Phaseも、周辺を含めたこの階段を考証してみたいと思う。


(映画像掲載作品)放映順
『仮面ライダー』第39話「怪人狼男の殺人大パーティー」(1971/12/25放送)
『好き!すき!!魔女先生』第16話「ゴキブリ父ちゃん! 怪人レスラーもビックリ」(1972/1/16放送)
『超人バロム・1』第9話「冷血魔人クモゲルゲ」(1972/5/28放送)
『超人バロム・1』第21話「魔人クチビルゲがバロム・1を食う!!」(1972/8/20放送)
『イナズマン』第15話「影をくわれたお母さん」(1974/1/8放送)
『イナズマンF』第18話「レッドクイン 暗殺のバラード」(1974/8/20放送)
『仮面ライダーX』第19話「ゆうれい館で死人がよぶ!!」(1974/6/22放送)
『アクマイザー3』第30話「なぜだ?!眠る少女の謎」(1976/4/27放送)
『透明ドリちゃん』第12話「愛が守った約束」(1978/3/25放送)


Phase093 End


お願い&お断り
〇当ブログの記事、図版、画像などを無断で複写、複製、転載、データ化することはご遠慮願います(諸般の事情により、一部、画像処理を施してあります)。
〇当ブログ中、一部を除き、関係者の名は当時のものを記載し、敬称は省略させて頂きます。
〇ロケ地紹介などで掲載する写真の中には、経年の結果、撮影時とは更に変貌を遂げている箇所があります(参考までに撮影年月を記載します)。



当ブログは、管理人個人の趣味の範疇にあり、作品の配給元とは一切関係なく、利益を得ること、著作権を侵害する意図は一切ございません。
比較などのために引用する画像の権利は、全て原権利者に帰属します。

テーマ : 昭和文化
ジャンル : サブカル

プロフィール

hide男

Author:hide男
東映生田スタジオと同作品ロケ地研究の場です。

当ブログは、管理人個人の趣味の範疇にあり、作品の配給元とは一切関係なく、利益を得ること、著作権を侵害する意図は一切ございません。
比較などのために引用する画像の権利は、全て原権利者に帰属します。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセスカウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR