Phase032 【ロケ地】川崎市麻生区多摩美/多摩美界隈③PartⅨ

今回は、Phase028で紹介した場所の続きを記したいと思う。


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S031002
上左:『仮面ライダー』第47話より
上右:『仮面ライダー』第47話予告より
下:2017年4月
掲載した映画像は、Phase028にも記した『仮面ライダー』第47話「死を呼ぶ氷魔人トドギラー」開巻部、五郎(演/三浦康晴)らがサッカーに興じるシーンと、第46話「対決!! 雪山怪人ベアーコンガー」終了後に放映されたその予告編。
これら映画像に写る、階段を有する緑色の屋根をした住宅は、今も健在である。

S031006 S031007
左:2009年10月
右:2009年11月
但し、一目瞭然。
北側に設置されていた階段は撤去され、既に増改築されているのが分かる(よく見ると、増築跡が確認出来る)。

032012 032016
S032023
上左:『どっこい大作』第31話より
上右:『どっこい大作』第34話より
下:2009年10月
032015 032014
S032024
上2枚:『どっこい大作』第32話より
下:2009年11月
032013 032017
S032025
上左:『どっこい大作』第32話より
上右:『どっこい大作』第36話より
下:2009年11月
『どっこい大作』第3クール以降は、『小川商店』を舞台(劇中、「ハッピーパン」)に描かれたため、件の邸宅も数多くのシークエンスで映し出されることとなった。
掲載した映画像は、その『小川商店』や『らんど戸隠』~『Snack司』前から捉えたアングル。
穴の開いたブロック塀も健在だが、上記改修時だろうか、連続して新たなブロック塀が増設され、出入り口部分も変更されている。

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左:『どっこい大作』第38話より
右:2016年4月
『どっこい大作』第38話「今に見てくれおッ母さん!!」で映し出された北側からのアングル。
このアングルだと、往時の雰囲気をより感じることが出来る。

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左:『仮面ライダー』第74話より
右:2011年10月
掲載した映画像は、『仮面ライダー』第74話「死の吸血魔 がんばれ!!ライダー少年隊」で、少年仮面ライダー隊本部前から飛ばされた伝書鳩のワン・カット。
中央やや右側に見える黄緑色の屋根が、件の住宅。
よく見ると、『静春荘』の屋根も確認出来る。

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左:『仮面ライダーアマゾン』第17話より
右:『秘密戦隊ゴレンジャー』第7話より
件の住宅(黄緑色の屋根)の西側を捉えたアングル。
『仮面ライダーアマゾン』第17話「富士山大爆発?東京フライパン作戦!」では、Phase004などで取り上げた坂道からの撮影で、実際に火災が発生しているかのような臨場感溢れるシーンが描かれた。
また『秘密戦隊ゴレンジャー』第7話「ピンクの月光!オオカミ部隊」では、その坂道の頂上で一人佇むペギー松山(演/小牧リサ)の姿が、その脇に建つ個人邸宅の2階から撮影されている。
『らんど戸隠』~『Snack司』、及び『小川商店』の西側も確認出来る。


(映画像掲載作品)放映順
『仮面ライダー』第47話「死を呼ぶ氷魔人トドギラー」予告編(1972/2/12放送)
『仮面ライダー』第47話「死を呼ぶ氷魔人トドギラー」(1972/2/19放送)
『仮面ライダー』第74話「死の吸血魔 がんばれ!!ライダー少年隊」(1972/8/26放送)
『どっこい大作』第31話「ふくらめ! パンパカパン!!」(1973/8/13放送)
『どっこい大作』第32話「パンで突っこめ-パン!?」(1973/8/20放送)
『どっこい大作』第34話(1973/9/3放送)
『どっこい大作』第36話(1973/9/17放送)
『どっこい大作』第38話「今に見てくれおッ母さん!!」(1973/10/1放送)
『仮面ライダーアマゾン』第17話「富士山大爆発?東京フライパン作戦!」(1975/2/8放送)
『秘密戦隊ゴレンジャー』第7話「ピンクの月光!オオカミ部隊」(1975/5/24放送)


Phase032 End


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〇ロケ地紹介などで掲載する写真の中には、経年の結果、撮影時とは更に変貌を遂げている箇所があります(参考までに撮影年月を記載します)。



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Phase031 『東映生田スタジオ』⑥ 【(B)防護壁】


S032001
上:2012年11月
今回は、今もスタジオ跡地南側に佇む(B)防護壁を取り上げたいと思う。
厳密にはスタジオのものではないが、ファンにとっては、『東映生田スタジオ』の遺産と言っても過言ではない。

032001 S032003
左:特写より
右:2011年10月
掲載したのは、『仮面ライダー』制作最初期、防護壁前で撮られた特写スチール。
現在、藪笹や木々に覆われてはいるが、その凛とした姿は往時のまま。

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左:特写より
右:2011年10月
二枚存在するうち、北側(写真右側)の防護壁は、南側のものよりも僅かに背丈が高い。
砂利だった前の道路は、アスファルトに舗装されている。

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左:特写より
右:2011年10月
この特写は、トリミングなどの加工がなされ、関連書籍などでは比較的露出度の高い有名なスチール。
こちらは、南側の防護壁前で撮影されている。
尚、サイクロンについては、マスク同様、諸々の考察、議論が行われているが、ここに写るサイクロンは、フロント・サスペンションの不具合からスリットに切れ込みが入れられた、映像では確認出来ないバージョンである。

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上2枚:『仮面ライダー』第4話より
映像の初出は、『仮面ライダー』第4話「人喰いサラセニアン」(Phase028参照)。
本郷(演/藤岡弘)が駆けて行く遠方に、まだ初々しい姿を確認することが出来る。

032006 S032008
左:『好き!すき!!魔女先生』第8話より
右:2011年11月
『仮面ライダー』第4話の次に映し出されたのは、『好き!すき!!魔女先生』第8話「うそつき先生」。
教え子の尾関カズ子(演/荒井久仁江)の虚言に呆気に取られる月ひかる(演/菊容子)のアップ・カットで、その背後に北側の防護壁が記録されている。

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上:『好き!すき!!魔女先生』第12話より
S032010
上:2010年12月
また、『同』第12話「宇宙怪人ゾルダ現わる」では、この前をゾルダが闊歩するシーンが描かれた。

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左:『超人バロム・1』第21話より
右:2012年4月
『超人バロム・1』第21話「魔人クチビルゲがバロム・1を食う!!」では、冒頭、酔っ払いのサラリーマン(演/人見きよし)がクチビルゲに飲み込まれるところを、町内肝試し会に参加していた浩太(演/川口英樹)とチャコ(演/南陽裕子)の兄妹が目撃し、ドラム缶の脇に身を隠すシーンで、同じく北側の防護壁が確認出来る。
尚、2012年に入り、北側の防護壁の脇に「多摩美特別緑地保全地区 川崎市」と記された標柱が登場。
また、掲載した写真には写っていないが、近くには「たぬきの道」と書かれた小さな木片も設置され、箕輪氏によると、季節によってはハクビシンも現れるという。

032009 S032012
左:『仮面ライダーV3』第39話より
右:2012年7月
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左:2012年4月
右:2012年11月
『仮面ライダーV3』第39話「人喰い植物バショウガンの恐怖!!」では、保存人間計画の人材として、デストロンに拉致された山田正子(演/津々井和枝)と弟・修一(演/松田洋治)の劇中写真の背景に、北側の防護壁が使用されている。
尚、掲載した映画像に写るテトラポットのようなものは、経時的色褪せは否めないが、現在も周辺に散乱するものの一部と思われる。

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左:『どっこい大作』第52話より
右:2016年4月
『どっこい大作』第52話「父と母と成人式」で、大作(演/金子吉延)と対峙する勝田金次(演/桂小金治)。
大作が立っているのは、北側の防護壁前。

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左:『仮面ライダーアマゾン』第23話より
右:2011年2月
『仮面ライダーアマゾン』では、第23話「にせライダー対アマゾンライダー!!」において、北側の防護壁前で黒ジューシャが岡村リツ子(演/松岡まりこ)と弟・マサヒコ(演/松田洋治)を誘拐しようとするシーンが撮影された。

S032007 S032017
S032019
上左:2004年4月
上右:2007年12月
下:2009年10月
因みに、以前、防護壁の前面が、鉄パイプで覆われていた時期があり、2009年には、〝事業用地〟と記された看板とフェンスも設置された。
詳細を記すのは控えるが、なんでも以前より再開発の話が持ち上がっていたという。
しかし、「川崎・多摩美の山トラストの会」のご尽力などもあり、「多摩美特別緑地保全地区」としての指定を受け、周囲の緑地帯の再開発は中止、結果、防護壁も保全されることとなったのである(前述の標柱は、その指定を受けて設置されたもの)。
やはり、この防護壁に鉄パイプやフェンスは似合わない。
永遠にこの姿を残して欲しいと願う・・・。

S032020
上:2012年11月
『小田急小田原線/読売ランド前駅』から続くなだらかな坂道を歩いていくと、やがて遠方に灰色の立体構造物が見えてくる。
実際に目の前にすると、静寂の中に際立つ、その独特な存在感に圧倒されるが、長年、陽の光、雨風に晒された結果、特写や映像にあるようなシンプルさ、初々しさは感じられない。
半世紀近い時の流れは、あまりにも大き過ぎる・・・。
しかし、かつて、内田有作らが、この前を毎日のように行き来していたのは、紛れもない事実。
一見、何処にでもあるような何の変哲も無いただの防護壁、更に言えば、単なるコンクリートの塊だが、『仮面ライダー』を愛する者、『東映生田スタジオ』作品に心を奪われた者にとっては天然記念物ならぬ、まさに人工記念物なのである。


(映画像掲載作品)放映順
『仮面ライダー』第4話「人喰いサラセニアン」(1971/4/24放送)
『好き!すき!!魔女先生』第8話「うそつき先生」(1971/11/21放送)
『好き!すき!!魔女先生』第12話「宇宙怪人ゾルダ現わる」(1971/12/19放送)
『超人バロム・1』第21話「魔人クチビルゲがバロム・1を食う!!」(1972/8/20放送)
『仮面ライダーV3』第39話「人喰い植物バショウガンの恐怖!!」(1973/11/10放送)
『どっこい大作』第52話「父と母と成人式」(1974/1/14放送)
『仮面ライダーアマゾン』第23話「にせライダー対アマゾンライダー!!」(1975/3/22放送)


Phase031 End


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Phase030 【ロケ地】川崎市麻生区多摩美/多摩美界隈⑪


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左:『仮面ライダー』第96話より
右:2015年12月
掲載した映画像は、『仮面ライダー』第96話「本郷猛サボテン 怪人にされる!?」で、ゲルショッカーの工作員が、主婦らにサボテンの鉢を販売するシーン。
この後、主婦らはサボテンバットによって次々とサボテン化されていく。
撮影が行われたのは、Phase029で触れた交差点から程近い路地で、ピンク色に再塗装されているが、奥に見える住宅の外塀も現存する。

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S027002
上2枚:『仮面ライダー』第65話より
下:2015年12月
この路地では、『仮面ライダー』第65話「怪人昆虫博士とショッカースクール」で、光一(演/池田義彦)が、幸子(演/池田浩子)に声を掛けるが、カブトロングに洗脳されていたため全く相手にされないシーンも撮影されている。
よく見ると、そのカット冒頭、斜めに設置された電信柱が僅かに映りこんでいるのが分かる。
背後のブロック塀は、白く再塗装されているが、基本的構造に変化はない。

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上2枚:『仮面ライダー』第65話より
S027003
下:2015年12月
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左:『仮面ライダー』第65話より
右:2007年12月
但し、北側のブロック塀は、一部が取り壊され、ガレージに姿を変えている。
ポストの配置が実に素晴らしい。

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左:『仮面ライダー』第65話より
右:2017年4月
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左:『仮面ライダー』第65話より
右:2017年4月
029078 029080
S029074
上2枚:『仮面ライダー』第65話より
下:2017年4月
光一が、カブトロングに洗脳された子供達に襲われそうになったのは、このブロック塀を有する邸宅の北側。
掲載した写真でも分かるように、路地を挟んで東側にあった空地には、洒落た現代風の住宅が建てられ、景観が一変。
道路の滑り止めも姿を消している。
尚、光一が頭に被っているのは、当時、タカトクから販売されていた「仮面ライダーヘルメット」(軟質プラスチック製)。
また、彼が乗っているのは、ポピー製造、バンダイから販売されていた「仮面ライダー ミニサイクロン号」(5,800円!)
因みに、フロントのみの「仮面ライダー サイクロン号 変身オートマスク」も販売され、そちらは1,800円であった。

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左:『仮面ライダー』第65話より
右:2015年12月
光一を取り囲む、洗脳された子供たち。

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S027011
上2枚:『仮面ライダー』第96話より
下:2017年3月
掲載したのは、『仮面ライダー』第96話において、主婦らがサボテンバットにサボテン化される三番目のシーン。
場所は、サボテンの鉢が販売された場所から程近い路地。
望遠の関係で異なるように見えるが、路地右側に写る石垣や手前の外塀(色は再塗装されている)、左側の白い外塀などが現存している。
ここから後ろを振り向くと・・・。

027010 027011
S027012
上2枚:『仮面ライダー』第96話より
下:2016年4月
『仮面ライダー』第96話において、主婦らがサボテンバットにサボテン化される四番目のシーンが撮影された場所となる。
春には新緑に遮られ、同所とは判別し難い様相・・・。
そこで、この半年前にもう少し前から撮影した写真を見てみると・・・。

S027009 S027013
左:2015年12月
右:2016年4月
左がその写真で、奥に写る住宅二棟が往時のものと一致していることが分かる。
右の写真は、その二棟の住宅をアップで捉えたもので、手前に写る屋根(当時、青色)も現存していることが分かる。


(映画像掲載作品)放映順
『仮面ライダー』第65話「怪人昆虫博士とショッカースクール」(1972/6/24放送)
『仮面ライダー』第96話「本郷猛サボテン 怪人にされる!?」(1973/1/27放送)


Phase030 End


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〇ロケ地紹介などで掲載する写真の中には、経年の結果、撮影時とは更に変貌を遂げている箇所があります(参考までに撮影年月を記載します)。



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Phase029 【ロケ地】川崎市麻生区多摩美/多摩美界隈⑩

今回は、多摩美某所に佇むロケ地を紹介したいと思う。
まずは、phase023同様、『仮面ライダー』第96話「本郷猛 サボテン怪人にされる!?」から。


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左:『仮面ライダー』第96話より
右:2012年11月
『仮面ライダー』第96話「本郷猛 サボテン怪人にされる!?」において、サボテンバットが主婦らをサボテン化するシーンは、Phase023で取り上げた階段を含めると、計四ヶ所で撮影されている。
ここに掲載したのは、階段に次ぐ二番目のシーン。
ここから後ろを振り向くと・・・。

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上2枚:『仮面ライダー』第96話より(映①)
S026002
上:2008年12月
階段は大谷石からコンクリートに改修されているが、左右の擁壁と外壁の一部が現存する。
主婦の怨念か、ゴミ収集箱が見事なまでの緑色。

026004 S026003
左:『秘密戦隊ゴレンジャー』第34話より(映②)
右:2015年11月
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左:『秘密戦隊ゴレンジャー』第34話より
右:2015年11月
掲載した映画像は、『秘密戦隊ゴレンジャー』第34話「黄色いスパイ戦!見たかYTCの威力」で、キレンジャー・大岩大太(演/畠山麦)らが、廃品回収車にカモフラージュして、地底探知機をゴレンジャールームに移送するシーン。
映画像②の右に写る擁壁が、前掲した映画像①の擁壁である。

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左:『好き!すき!!魔女先生』第14話より
右:2009年8月
掲載した映画像は、『好き!すき!!魔女先生』第14話「アンドロ仮面登場!!」において、田辺進(演/矢崎知紀)が、怪人ディクショナリィの仕業によって街中を走りながら猛勉強するシーン。
撮影は、映画像②を撮影したカメラ位置から20㍍ばかり後退した場所からで、劇中で使用されたのは、このワン・カットのみ。
映画像に映るもので、往時を偲ぶことが出来るのは、道路の形状と、奥に見える外壁がクリーム色をした邸宅だけである。

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左:『超人バロム・1』第9話より(映③)
右:2010年9月
『超人バロム・1』第9話「冷血魔人クモゲルゲ」で、猛(演/飯塚仁樹)と健太郎(演/高野浩幸)が走り抜けた坂道。
カメラ位置は映画像②を撮影した交差点で、アングルは北側の坂道を捉えている。

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S026008
上2枚:『超神ビビューン』第26話より
下:2015年5月
『超神ビビューン』第26話「妖怪城に地獄が?!見たぞガルバーの正体」で、映画像③と同じ坂道を駆け降りる月村圭(演/荒木茂、左)、菅一郎(演/坂田敏彦、中)、渡部剛(演/打田康比古、右)の三人。

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左:『超神ビビューン』第26話より
右:2015年5月
その後、月村らは、交差点を左折。
背後に写るブロック塀は、既に改修されている。

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左:『超神ビビューン』第26話より
右:2015年12月
『超神ビビューン』第26話では、大団円でも使用された坂道。

026012 S026011
左:『透明ドリちゃん』第23話より
右:2015年11月
掲載した映画像は、『透明ドリちゃん』第23話「超能力おじさんの正体」における、ドリちゃんらによる千鶴(演/平井幸代)捜索シーンの一部。
奥に見えるのが、前述の坂道である。


(映画像掲載作品)放映順
『好き!すき!!魔女先生』第14話「アンドロ仮面登場!!」(1972/1/2放送)
『超人バロム・1』第9話「冷血魔人クモゲルゲ」(1972/5/28放送)
『仮面ライダー』第96話「本郷猛 サボテン怪人にされる!?」(1973/1/27放送)
『秘密戦隊ゴレンジャー』第34話「黄色いスパイ戦!見たかYTCの威力」(1975/12/13放送)
『超神ビビューン』第26話「妖怪城に地獄が?!見たぞガルバーの正体」(1977/1/11放送)
『透明ドリちゃん』第23話「超能力おじさんの正体」(1978/6/17放送)


Phase029 End


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〇ロケ地紹介などで掲載する写真の中には、経年の結果、撮影時とは更に変貌を遂げている箇所があります(参考までに撮影年月を記載します)。



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Phase028 【ロケ地】川崎市麻生区多摩美/多摩美界隈③PartⅧ


029027
上:『仮面ライダー』第4話より(映①)
S029023
上:2009年10月
掲載した映画像は、『仮面ライダー』第4話「人喰いサラセニアン」において、行方不明となった宮下雪江(演/篠雪子)の捜索に、本郷猛(演/藤岡弘)が「生田の静春荘」を後にするシーン。
今回は、この映画像に写る空き地周辺を考証してみたいと思う。


029048
上:『好き!すき!!魔女先生』第11話より(改)
これは、Phase027にも掲載した『好き!すき!!魔女先生』第11話「0点バンザイ!!」の映画像で、右側三棟のうち、手前から二棟が『静春荘』。
そして、→のアングルで捉えたものが、以下に掲載する映画像となる。
尚、今回は、アングルを明確にするため、掲載する映画像(住宅)の一部に番号を付すこととする。

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左:『仮面ライダー』第47話より
右:2017年4月
この空き地(当時)では、『仮面ライダー』第47話「死を呼ぶ氷魔人トドギラー」冒頭、五郎(演/三浦康晴)らがサッカー(ドッヂボールを使用)に興じるシーンが撮影された。
当時、この空き地は南北によって高低差があり、撮影に使われたのは北側の高い方(映像からもその高低差を把握することが出来る)。

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左:『イナズマン』第13話より(映②)
右:2017年4月
一方、南側の低い方は、『イナズマン』第13話「傷ついたイナズマン」制作時、駐車場として使われていたことが分かる。
イナズマンの背後に写る車は、右に掲載した写真で、二軒の住宅(青い屋根の住宅とオレンジの屋根をした住宅)が建つ場所に並んでいた。
因みに、当エピソードでは、瞬間移動の描写として、リカ(演/遠藤薫)を抱えたイナズマンの背景が次々と変わる演出が用いられているが、掲載した映画像を始め、映し出されるのは『東映生田スタジオ』周辺ばかり。

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上2枚:『どっこい大作』第47話より(映③)
これは、『どっこい大作』第47話「青春のひみつ」に映し出された空き地の様子。
Phase004で記した坂道頂上付近からの俯瞰アングルで、高低差のあった境目が確認出来る。

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左:『仮面ライダー』第47話より
右:2015年9月
厳密な場所は特定し難いが、空き地(高い方)の東側を捉えたアングル。

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左:『仮面ライダー』第47話より
右:2017年4月
これまでにも何度か触れてきたように、背後に写る擁壁の一部は洒落た住宅群に変わっており、現存しない。
上掲した映画像③は、この映画像右上に写るガードレールがある辺りから撮影されている。

029032 S029038
左:『超人バロム・1』第9話より(映④)
右:2009年10月
北側の高い方では、『超人バロム・1』第9話「冷血魔人クモゲルゲ」で、猛(演/飯塚仁樹)らが野球に興じるシーンも撮影された。
猛がバットを振る位置には既に住宅が建っており、同じカメラ位置での撮影は不可能。
現在、西側は駐車場となっており、掲載した写真のカメラ位置は、ちょうどピッチャーがいる辺りと思われる。
尚、奥に見えるのは、Phase004などでも記した、外装茶色の邸宅(当時、S邸)。
『東映生田スタジオ』作品で、S邸東側をここまで捉えたものは、これが唯一である。

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上:『ロボット刑事』第8話より
S029042
上:2017年4月
『ロボット刑事』第8話「雷が殺した?!」で、空き地前を走るジョーカー。
黒い車の背後が、現在、駐車場になっている辺りである。
撮影は、上記S邸の北側擁壁上部から(カメラは南から北へパンしている)で、よく見ると、見学に訪れたのか、子供たちの姿も確認出来る。

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左:『仮面ライダーストロンガー』第8話より
右:2011年6月
『仮面ライダーストロンガー』第8話「溶けるなライダー とどめの電キック!!」制作時には、駐車場の基礎部分が作られている。
車窓から見えるスロープの縁石の一部は、後に車の出入り口として削られた模様。

029033 S029048
左:『仮面ライダー』第76話より(映⑤)
右:2017年4月
掲載した映画像は、『仮面ライダー』第76話「三匹の発電怪人シードラゴン!!」で、ナオキ(演/矢崎知紀)を拉致したシードラゴンⅠ世と対峙する本郷と滝(演/千葉治郎)のカット。
この後、映像では、本郷らの視点で映るシードラゴンⅠ世のカットとなるが、そちらは名ロケ地・『おばけマンション』(町田市)で撮影されている。
尚、このカットは、映画像④に写る、等間隔に植えられている木々の合い間、つまり北側の高い方で撮影されたようにも見えるが、実際は南側の低い方で撮影されている。
注目すべきは、二人の間に見える擁壁部分で、二つの水抜き穴を結ぶ薄い溝。
現存する擁壁には同様の溝は見られず、Phase027に掲載した写真②を見ると、今は住宅となっている箇所にその構造を確認することが出来る。
掲載した写真の植え込みがある背後に、その溝は刻まれていた。

029055
上:『イナズマン』第13話より(映⑥)
『イナズマン』第13話「傷ついたイナズマン」では、新人類帝国に操られたリカによる放火現場という設定で、南側の低い方が使用された。
ここで、もう一度、映画像②を見てみると、住宅の手前と山際に車が停められていたことが分かる。
この放火現場は、イナズマンの背後、つまり住宅の手前(北側)に組まれたセット。
つまり、このシーンの撮影のために何台もの車を移動したことになる。
このことから、Phase025で取り上げた、東映が、スタジオとは別に賃貸した駐車場とは、この場所だったと推測される。
でなければ、同時に何台もの車を移動させ、映画像にあるような大掛かりなセットを組むことは、実質、不可能だったのではないだろうか。
当時の住宅地図では空白となっており、詳細は不明だが、「川崎市麻生区明細地図 90年度版」(ゼンリン)を見てみると、手前の箇所には既に住宅が建っているものの、山際の箇所に「CALスタジオ月極駐車場」の文字が確認出来る。
おそらくは、東映から引き継ぐ形で賃貸したものと思われる。

S029051 S029049
上2枚:2012年12月
Phase027で記した通り、『静春荘』の北隣にあった灰色の門扉を有した邸宅(③)は、残念ながら現存しない。
掲載した写真は、一時期、その西側が露となった東隣のアパート(② 後に「高桑荘」と名付けられる)。
北側に設けられた階段を始め、往時の雰囲気を存分に感じることが出来たが、こちらも残念ながら既に取り壊されており、現在は、邸宅(③)跡と共に駐車場となっている。
尚、映画像⑥を見れば一目瞭然、当時、②や③の邸宅、アパートは、南側の空き地よりも低い位置に建っていた。
掲載した写真を見ると、その高低差がよく分かる。

029060 029038
上2枚:『仮面ライダーストロンガー』第8話より
前述した『仮面ライダーストロンガー』第8話「溶けるなライダー とどめの電キック!!」でも、南側の低い方が撮影に使われている。
掲載した映画像は、奇械人モウセンゴケが貯水池に混入した毒物によって、暴徒化する民衆のシーンの一部。
アングルは、空き地東側から南西側を捉えている。
尚、右に掲載した映画像のは『静春荘』の東側、右上には名ロケ地・『マンションニューランド』も確認出来る。

S029059 029070
左:『仮面ライダー』第89話より
右:『イナズマン』第13話より(映②アップ)
左に掲載したのは、『仮面ライダー』第89話「恐怖のペット作戦 ライダーを地獄へおとせ!」において、主婦を襲ったカナリコブラがカナリアとなって飛び立つシーン。
ここに写る屋根は、アパート(②)のものと思われる。
手前に建物がなく、臭突があり、その先端が屋根の下部よりも高い点が、映画像②に写るアパート(②)と共通している。
また、背後の稜線も酷似している。
住宅(①)の屋根については、僅かな角度の問題か、或いはリフォーム中だったのではないだろうか・・・。

029063
上:『仮面ライダーアマゾン』第4話より
これは、『仮面ライダーアマゾン』第4話「走れ!怒りのジャングラー!!」に登場した、山村創造(演/二瓶秀雄)と娘・マサミ(演/佐藤由美)の劇中写真。
車の配列、背後の山からして、おそらくこの南側の空き地で撮影されたと思われる(但し、確証はなし)。

029057 S029052
029058 S029053
029059 S029054
左3枚:『どっこい大作』第41話より
右3枚:2017年4月
掲載した映画像は、『どっこい大作』第41話「0.1グラムへの戦い」における、孫一(演/由利徹)の説得に疾走する大作(演/金子吉延)のシーン。
この場所は、山際の駐車場周辺(整備され現存している)で撮影されたと思われる。
上の映画像をよく見ると、多摩自然遊歩道の手摺りが確認出来る。

029039 S029029
左:『透明ドリちゃん』第16話より
右:2015年11月
『仮面ライダー』第47話制作時、まだ住宅が一軒も建てられていなかった空き地だが、『東映生田スタジオ』最終作品『透明ドリちゃん』の第16話「二人の泥んこ大将」制作時には、今の街並みの原形が形作られていたことが分かる。
当初、高低差があった南北の境界線、その北側には駐車場と住宅が、その南側には路地と住宅が設けられることとなった。
掲載した映画像は、その路地から駐車場南西角を捉えたアングル。

029041 S029056
左:『透明ドリちゃん』16話より
右:2017年4月
掲載した映画像に写るのは、石の精・ドンパ。
アングルは、現在の駐車場南西角から路地入口を捉えている。

029043 S029032
左:『透明ドリちゃん』第16話より
右:2015年9月
アングルは、その路地奥から捉えたもの。
映画像手前に写るブロック塀は現存するが、背丈の高い方は既に姿を消し、下部のコンクリート部分が嵩上げされ、上部には柵が設けられている。

029045 S029033
左:『透明ドリちゃん』第16話より
右:2015年9月
掲載した映画像写るのは、路地の南側に位置する邸宅の門柱。
往時のまま残されているのが分かる。

029065 S029057
左:『透明ドリちゃん』16話より
右:2017年4月
太一(演/中村肇)と共に、ブロック職人である彼の兄(演/香山浩介)の仕事を手伝うドリちゃん(演/柿崎澄子)。
場所は路地の突き当りで、当シーンの撮影は、実際に建築中だった個人邸宅を利用して行われている。


(主参考文献)
「川崎市麻生区明細地図 90年度版」(ゼンリン)


(映画像掲載作品)放映順
『仮面ライダー』第4話「人喰いサラセニアン」(1971/4/24放送)
『好き!すき!!魔女先生』第11話「0点バンザイ!!」(1971/12/12放送)
『仮面ライダー』第47話「死を呼ぶ氷魔人トドギラー」(1972/2/19放送)
『超人バロム・1』第9話「冷血魔人クモゲルゲ」(1972/5/28放送)
『仮面ライダー』第76話「三匹の発電怪人シードラゴン!!」(1972/9/9放送)
『仮面ライダー』第89話「恐怖のペット作戦 ライダーを地獄へおとせ!」(1972/12/9放送)
『ロボット刑事』第8話「雷が殺した?!」(1973/5/24放送)
『どっこい大作』第41話「0.1グラムへの戦い」(1973/10/22放送)
『どっこい大作』第47話「青春のひみつ」(1973/12/5放送)
『イナズマン』第13話「傷ついたイナズマン」(1973/12/25放送)
『仮面ライダーアマゾン』第4話「走れ!怒りのジャングラー!!」(1974/11/9放送)
『仮面ライダーストロンガー』第8話「溶けるなライダーとどめの電キック!!」(1975/5/24放送)
『透明ドリちゃん』の第16話「二人の泥んこ大将」(1978/4/22放送)


Phase028 End


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Phase027 【ロケ地】川崎市麻生区多摩美/多摩美界隈③PartⅦ

1992年に発行された「ENTERTAINMENT BIBLE.44 仮面ライダー大図鑑5」(BANDAI)には、次のような記載がある。
「生田スタジオから小田急よみうりランド駅方向に歩いて2分少々の所にある」(原文まま。正しくは読売ランド前駅)と。

これは、『仮面ライダー』第4話「人喰いサラセニアン」で、宮下雪江(演/篠雪子)・健二(演/五島義秀)姉弟が暮らしていたアパート「生田の静春荘」(劇中呼称)に使われたロケ地の解説文である。

029001 019002
029003 029004
上4枚:『仮面ライダー』第4話より(左上:映①)
S029002
上:2007年12月(写①)
掲載した映画像に写るのが、その宮下姉弟が暮らす「生田の静春荘」。
ロケに使用されたのは、その名もズバリ『静春荘』(関連書籍の中には、「青春荘」と記載されているものがあるが、そちらは誤り)、現在のそれを「シェモア」という。
場所は、「神尾アパート」(当時)の、路地を挟んだ北側にあたる。
既に大幅なリフォームがなされており、階段も西向きに二箇所あったものが、南向きに一箇所のものに変わっている。
注目すべきは、映画像①に写る灰色の門扉。
黒色に再塗装されているが、写真①を見てみると、「シェモア」の左(北側)に同様の門扉が設置されているのが分かる。
尚、「ENTERTAINMENT BIBLE.44 仮面ライダー大図鑑5」に記されているように、読売ランド前駅から二分では辿り着くことは出来ない。

029007 029006
上2枚:『仮面ライダー』第4話より
S028003
上:2009年10月
S029007 S029005
左:2010年12月
右:2011年6月
掲載したのは、行方不明となった姉の捜索を健二から依頼され、本郷(演/藤岡弘)が駆けて行くカット。
門扉が確認出来るが、その北側には未だ住宅が建てられていなかったことが分かる。

029008 029009
上2枚:『仮面ライダー』第4話より
S029008
上:2007年12月(写②)
掲載した映画像は、「生田の静春荘」前でのシーン。
前の道路は、『静春荘』を出て北側2~3㍍の辺りから傾斜が変わっている。
2007年12月の段階では、まだ往時の雰囲気を感じることが出来たのだが・・・。

S029009 S029010
左:2008年12月
右:2009年10月
Phase004などでも記したとおり、現在、背後に写る擁壁の一部は撤去され、洒落た住宅群に姿を変えている。

029010 S029011
左:『仮面ライダー』第4話より
右:2011年6月
本郷に飛行機の模型を手渡し、姉の捜査を依頼する健二。
同じく『静春荘』前で撮影されている。

029011 029012
左:『好き!すき!!魔女先生』第8話より
右:『イナズマン』第15話より
これは、北側から捉えたアングル(このアングルの詳細は、また改めて取り上げる予定)。
撮影された時期は異なるが、それぞれ青い階段を備えた白い外壁の建物が、『静春荘』と予想がつく。
そして、現在、この場所に建つのが、「シェモア」である。

SS.jpg
上:『イナズマン』第15話より
これは、上掲した『イナズマン』第15話「影をくわれたお母さん」の映画像をアップにしたもの。
煙突のような突起物があるため判断し難いが、灰色の門扉を有する茶色い外壁の住宅と、『静春荘』と思われる建物の間にもう一軒、住宅が存在したように思われる方がいらっしゃるかもしれない。
二軒の屋根を結んでみると、確かに高さが違う(『好き!すき!!魔女先生』第8話の映画像でも明らか)。
しかし、『仮面ライダー』第4話の映画像を見れば一目瞭然、この二軒の間に住宅が存在していなかったことは明らかである。

029014 029015
左:『好き!すき!!魔女先生』第11話より
右:『好き!すき!!魔女先生』第11話予告編より
掲載した映画像は、『好き!すき!!魔女先生』第11話「0点バンザイ!!」で映し出された『静春荘』と灰色の門扉を有する外壁が茶色の住宅。
撮影は、Phase004などでも記した、西側にある坂道頂上付近からと思われる。
健二らが上り下りしたのは、右側に並ぶ三棟のうち真ん中の建物で、「シェモア」は、その手前の建物と合わさって改築されたものである。
映画像①をよく見ると、地面に陽が射し込んでいる部分があり、建物が連続していなかったことが分かる。
尚、右に掲載したのは、『同』第10話「神風道中 東京-大阪!!」終了後に放送された第11話の予告編。
新聞紙が上手くコントロール出来ず、本編とは異なるNG版が使用された。
カメラは流れる新聞紙を捉えていたため、結果、本編では見ることの出来ない建物の下部分が記録されている。

では、当時の住宅地図にはどのように記載されていたかを見てみたいと思う。
ここでは、手前の建物をA、真ん中の建物をBと記すこととする。

1969年 A:静春荘 B:用地
1971年 A:静春荘 B:アパート
1973年 静春荘(A+B)

1987年 A:静香荘1棟 B:静香荘2棟
1995年 シェモア(A+B)

まず1973年の『静春荘』は、1971年段階で、その隣にあったアパートと合わさり一つになったことが分かる。
この前刊となる1969年度版では、このアパート部分は用地となっており、おそらく『静春荘』の新棟を前提として建てられたものであろう。
事実、初めて印字で記載された1987年度版では〝1棟〟〝2棟〟の文字が見られる(それ以前は手書き文字)。
が、問題は、この1987度版。
よく見ると、『静春荘』の〝春〟の文字が〝香〟と記載されているではないか!
誤植か?
〝春〟と〝香〟、確かに酷似している。
しかし、その後も「シェモア」に名称変更されるまで、刊行されたものには全て「静香荘」と記載されているのである。
では、手書きで記載されていた時期のものが誤りだったのだろうか。
考えられるのは、以下の3つ。
①当初は『静春荘』だったが、1987年頃を境に「静香荘」と実際に名称変更された。
②最初から「静香荘」だった。しかし、何処かの段階で、行書で書かれた〝香〟という文字が〝春〟と読まれてしまい、暫く活用されてしまった(文字の近似)。
③「シェモア」に変更されるまで一貫して『静春荘』だった。パソコン、或いはワープロで〝静春〟は一発変換出来ず、〝しずか〟と入力・変換した際、候補字の最初にあった〝静香〟を選択、そのまま使用された。

結論は出ていないものの、おそらく「静香荘」は間違いで、そのように呼ばれた時期は一切なかったと思われる。

029018 029019
上2枚:『どっこい大作』第26話より
掲載した映画像は、『どっこい大作』第26話「ゴメンよ!!母ちゃん!!」で、『静春荘』の前を北へ疾走する田力大作(演/金子吉延)。
撮影は、Phase011などで記したY字路分岐部からズームで撮られている(右は、左映画像のアップ)。
この映画像をよく見てみると、道路沿いに設けられブロック塀に白い看板が掲げられているのが分かる。
はっきりと解読出来ないものの、文字数は明らかに三文字。
おそらく『静春荘』と記されていたと思われる。

029020 S029012
左:『仮面ライダー』第4話より
右:2012年9月
健二と共に、本郷を見送る緑川ルリ子(演/真樹千恵子)と野原ひろみ(演/島田陽子)。
劇中、「生田の静春荘」前から南西方向を捉えたアングル。
緑川ルリ子の背後に、前述した三文字の看板が掲げられていたと思われる。

029021
上:『仮面ライダーV3』第17話より
S029013
上:2009年10月
029022 S029014
左:『仮面ライダーV3』第17話より
右:2011年6月
掲載した映画像は、『仮面ライダーV3』第17話「デビルスプレーは死神の武器」で、スプレーネズミが細菌兵器デビルスプレーを一般市民に噴射するシーンの一部。
場所は、『静春荘』の南西角にあたる。

029023 S029015
左:『イナズマン』第4話より
右:2007年12月
『イナズマン』第4話「日本列島大爆発!!」で、渡五郎(演/伴直弥)が立つのは、『静春荘』と「神尾アパート」の間にある路地。
背後に建つのが、『静春荘』である。

029026 S029017
左:『どっこい大作』第32話より
右:2009年10月
『どっこい大作』第32話「パンで突っこめ-パン!?」で映し出された『静春荘』。
『らんど戸隠』前から撮影されている。
手前に写るのは、「神尾アパート」。

029024 029025
左:『仮面ライダーV3』第17話より
右:『イナズマン』第4話より
S029016
上:2009年11月
共に、『静春荘』の西側。
『仮面ライダーV3』第17話では一般市民がデストロンに襲われ、『イナズマン』第4話では富島博士(演/宮田光)が駆け抜けた。
この後、富島博士は、「三橋パン」、つまり「怪獣のカンヅメ・モンスター」を販売していたタバコ屋、「ハッピーパン」、もとい『小川商店』へと向かう。
当時、灰色の門扉を有する個人邸宅の北側は、緑が生い茂る空き地が広がっていたが、現在は住宅が建ち並び、様子が一変している。
尚、路上駐車がやたらと目立つが、おそらくは『東映生田スタジオ』関係者のものと思われる。

S029019 S029020
左:2012年12月
右:2013年12月
写真に写る白い山形の構造物は、『シェモア』の門柱。
一目瞭然、『シェモア』の北隣にあった、灰色(当時)の門扉を有した邸宅は跡形もなく消え去り、現在は駐車場に姿を変えている。
結果、『シェモア』の1階通路を北側から確認することが可能となった。
『仮面ライダー』第4話では、ここを健二らが行き来したのである。

S029018
上:2015年9月
かつて、宮下姉弟が暮らしていた「生田の静春荘」。
尚、「シェモア」は、おそらくフランス語の「Chez-moi」、〝私の家〟という意味である。


(主参考文献)
「川崎市稲田地区明細地図 昭和44年度版」(経済地図社)
「川崎市稲田地区明細地図 昭和46年度版」(経済地図社)
「川崎市稲田地区明細地図 昭和48年度版」(経済地図社)
「川崎市麻生区明細地図 87年度版」(ゼンリン)
「川崎市麻生区明細地図 95年度版」(ゼンリン)


(映画像掲載作品)放映順
『仮面ライダー』第4話「人喰いサラセニアン」(1971/4/24放送)
『好き!すき!!魔女先生』第8話「うそつき先生」(1971/11/21放送)
『好き!すき!!魔女先生』第11話「0点バンザイ!!」予告編(1971/12/5放送)
『好き!すき!!魔女先生』第11話「0点バンザイ!!」(1971/12/12放送)
『仮面ライダーV3』第17話「デビルスプレーは死神の武器」(1973/6/9放送)
『どっこい大作』第26話「ゴメンよ!!母ちゃん!!」(1973/7/9放送)
『どっこい大作』第32話「パンで突っこめ-パン!?」(1973/8/20放送)
『イナズマン』第4話「日本列島大爆発!!」(1973/10/23放送)
『イナズマン』第15話「影をくわれたお母さん」(1974/1/8放送)


Phase027 End


お願い&お断り
〇当ブログの記事、図版、画像などを無断で複写、複製、転載、データ化することはご遠慮願います(諸般の事情により、一部、画像処理を施してあります)。
〇当ブログ中、一部を除き、関係者の名は当時のものを記載し、敬称は省略させて頂きます。
〇ロケ地紹介などで掲載する写真の中には、経年の結果、撮影時とは更に変貌を遂げている箇所があります(参考までに撮影年月を記載します)。



当ブログは、管理人個人の趣味の範疇にあり、作品の配給元とは一切関係なく、利益を得ること、著作権を侵害する意図は一切ございません。
比較などのために引用する画像の権利は、全て原権利者に帰属します。

テーマ : 昭和文化
ジャンル : サブカル

Phase026 【ロケ地】川崎市麻生区多摩美/多摩美界隈③PartⅥ

(編集前記)
Phase018で一時中断していたロケ地(『小川商店』以北)の考証を再開したいと思います。



ここに、二つの証言(述懐)がある。

一つは、『かしわや』の店主、故・柏倉さんの証言。
「あの頃、ここから30㍍程北へ行った所にスナックがありまして、スタジオ関係の方々がよく飲み会をしていましたよ」

もう一つは、「魂の仮面ライダー爆談!![COMPLETE+]」(著/村枝賢一 鴬谷五郎 2011年/辰巳出版)に掲載された、内田有作と村枝賢一氏(『仮面ライダーSPIRITS』原作者)との対談で、『東映生田スタジオ』の昼食事情について触れられた部分―。
村枝 「あと、生田に関しては言えば、周りにメシ屋も少なかったんですよね?」
内田 「メシ屋なんかなかった。」
村枝 「二軒ぐらいしかなかたって聞きました(笑)」
内田 「いやいや、最初は一つもなかったけど、そのうち生田の通りに蕎麦屋が出来たんだよ」
村枝 「あぁ、途中で出来たんですね」
内田 「そう。最初は駅前まで歩いて行かなきゃなかった」
(原文一部改)

ここで、内田の言う〝生田の通り〟とは、『かしわや』や『小川商店』の前の通りと考えてまず間違いない。
しかし、現在、その通りには、スナックがなければ蕎麦屋もない。
あるのは住宅のみで、飲食関係のお店自体がない。

028001
上:『イナズマン』第17話より(映①)
これは、『小川商店』前で撮影された、『イナズマン』第17話「謎の対決!ふたりの渡五郎!!」において、渡五郎(演/伴直弥)が住民から轢き逃げの容疑を掛けられ、追及を受けるシーン。
よく見ると、『小川商店』(薄茶色の日差し除けのある店)の奥に、白い文字の書かれた黒い日差し除けが確認出来る。
これが、前述のお店の正体である。
では、スナックなのか、蕎麦屋なのか?
その答えは、『仮面ライダーV3』第27話「生きかえったゾル・死神・地獄・ブラック」の映像に隠されていた。

028002
上:『仮面ライダーV3』第27話より(映②)
これは、映画像①とは逆に北側から捉えたアングルで、バイクに跨る出前持ちの背後が『小川商店』。
映画像①に写る群衆は、この辺りに立っていたこととなる。

028003 028007
上2枚:『仮面ライダーV3』第27話より(左:映③ 右:映④)
028005 028006
上2枚:『仮面ライダーV3』第27話より(左:映⑤ 右:映⑥)
映画像⑤、⑥は、それぞれ映画像③、④を拡大したもの。
黒い日差し除けは蕎麦屋のもので、店名を『らんど戸隠』といった。
そして、映画像②からも明らかなように、同じ棟内にスナックも存在したのである。
映像では、硝子扉が開いているため、文字が反転しているが、店名を『Snack司』といった。

S028003
上:2009年10月
映画像②の現在の様子。
アコーディオン式のシャッターがある場所が、かつて『小川商店』があった箇所。
そして、白い建物の左のシャッター部分に『らんど戸隠』、その右側に『Snack司』があった。
『かしわや』の故・柏倉さんが仰った〝スナック〟、内田有作が述懐する〝蕎麦屋〟は、かつてここに存在したのである。
右に見える階段にのみ、往時の名残が感じられる。

前述したように、村枝賢一氏との対談時、内田は、当時の『東映生田スタジオ』周辺の飲食店事情について、「メシ屋なんかなかった」「最初は一つもなかった」「最初は駅前まで歩いて行かなきゃなかった」と、証言している。
『東映生田スタジオ』が開設されたのは、昭和46年2月1日。
しかし、「川崎市稲田地区明細地図 昭和46年度版」(経済地図社)には、後に『らんど戸隠』、『Snack司』が建つ箇所に「小料理 山路」というお店の名が記されており、内田の証言とは明らかに矛盾する。
一体、どういうことか?
この経済地図社の住宅地図では、居住者の増加を▲、同変更はの記号が付記されており、以下の変遷を辿っている。
(昭和44年) 用地
(昭和46年) ▲「小料理 山路」
(昭和48年) 『Snack司』
(昭和50年) 『Snack司』 『らんど戸隠』
つまり、これだけをそのまま捉えると、昭和46年、用地だった場所に「小料理 山路」が建てられ、次いで昭和48年に居住者が変更、「Snack司」になったこととなる。
内田の言う〝蕎麦屋〟とは、「小料理 山路」のことだったのだろうか?
同店が、昭和46年でも随分と月日を経てから建てられたのであれば、それも分からなくもない。
しかし、〝蕎麦屋〟と〝小料理〟を勘違いするとはさすがに考え難く、やはり彼の言う〝蕎麦屋〟とは、『らんど戸隠』と考えて、まず間違いないだろう。

ところで、昭和50年、その『らんど戸隠』には▲もも付記されておらず、また昭和48年には名前さえ記されていないことから、おそらくこの住宅地図は、前年の増加、変更をもとに作成されたものであることが予想される。
つまり、昭和45年、昭和47年、昭和49年は調査年だったと。
例えば昭和48年度版は、前年の昭和47年に調査が行われ、それをもとに記載されたというように、当時のそれは一年置きに実施されたとは考えられないだろうか。
事実、、地元の川崎市内の図書館を始め、国会図書館でも、この三年分の住宅図は存在を確認することが出来ない。

すると、『らんど戸隠』は、昭和47年の調査以降、昭和48年内に建てられた(増加した)とは考えられないだろうか。
昭和50年度版に突如、その名前が『Snack司』と同地に現れたにも関わらず、▲が付記されていないのが何よりの証左である。
また、そうでなければ、映画像②の説明がつかない。
映画像②、つまり『仮面ライダーV3』第27話が放送されたのは、1973年(昭和48年)8月18日。
この段階(撮影は、1973年6月頃か)で、『らんど戸隠』は既に存在しており、建てられたのは昭和49年でないことは明らかである。

そう考えると、「小料理 山路」は、昭和43年の調査が行われた後、昭和45年の調査以前に建てられたこととなり、前述、内田の証言が正しいとするならば、彼が折田至と初めてこの地を訪れた昭和45年12月には早くも閉店(Phase008参照)、昭和46年度版に「小料理 山路」が記載されているにも関わらず、「メシ屋なんかなかった」と、彼が述懐したのにも合点がいく。

028008 028009
S028008
上2枚:『仮面ライダーV3』第7話より(左:映⑦ 右:映⑧)
下:2009年10月
映画像①同様、『仮面ライダーV3』第7話「ライダーV3怒りの特訓」では、一部、『らんど戸隠』、『Snack司』を南側から捉えたアングルが確認出来る(ここにも、「パイゲンC」が・・・)。


ある『東映生田スタジオ』作品のロケ地を解明するにあたっては、種々のアプローチ法があるが、同作品の他エピソード、或いは他の『東映生田スタジオ』作品に映し出される風景が、その突破口になり得ることは決して珍しいことではない。
『仮面ライダー』第76話「三匹の発電怪人シードラゴン!!」において、「怪獣カンヅメ・モンスター」を販売していたタバコ屋として使用された『小川商店』も例外ではなく、その解明の過程で『仮面ライダーV3』や『イナズマン』の果たした役割は非常に大きかった。
しかし、もっと早くに『どっこい大作』にアプローチ出来ていれば・・・。
その第3クール以降、『小川商店』が、「ハッピーパン」としてメインロケ地に使用されたのは、前述したとおり。
そのため、隣にあった『らんど戸隠』、『Snack司』も、多くのエピソード、多くのシークエンスにおいて、その在りし日の姿がフィルムに収められることとなったのである。
以下に、その一部を掲載する。

028010 S028011
左:『どっこい大作』第30話より
右:2016年4月
劇中、『らんど戸隠』は、「日の出屋」という設定で使用された。
「仕出し 弁当 折詰」の部分に、元々何が書かれていたかは不明。

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左:『どっこい大作』第32話より
右:2016年4月
『Snack司』前を小走りに駆ける女性。
尚、これは、あくまで愚見だが、この女性、若かりし日の故・柏倉ミエ子さんに思えてならない・・・。

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左:『どっこい大作』第35話より
右:2010年12月
映画像⑦、⑧とほぼ同様のアングル。
この道の先に、『東映生田スタジオ』、もとい「細山スタジオ」があった。

028016 S028015
左:『どっこい大作』第37話より
右:2016年4月
「日の出屋」の暖簾の背後に、ガラスケースに並んだ、『らんど戸隠』のメニュー・サンプルが確認出来る。

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左:『どっこい大作』第37話より
右:2012年9月
硝子扉が閉められた状態の『Snack司』。
〝司〟の文字が、はっきりと確認出来る。

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左:『どっこい大作』第38話より
右:2016年4月
〝手づくりの味〟と書かれた水色の箱は、映画像②でも確認することが出来る。
前述したように、『仮面ライダーV3』第27話が放送されたのは、1973年(昭和48年)8月18日。
『どっこい大作』が、間もなく第3クールの折り返し地点を迎えようとしていた頃であり、前後して、二作品の制作(撮影)が同時に行われたと思われる。
尚、『どっこい大作』は、第38話、第39話(第3クール)の撮影が終了した1973年8月1日を以って、一度制作を休止しており、第40話(第4クール)の撮影が再開されたのは、実に三十九日後の9月10日であった。

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左:『どっこい大作』第38話より
右:2016年4月
北側のブロック塀が現存しているのが分かる。
奥に見えるツインの看板下段は、「パイゲンC」。



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左:『どっこい大作』第31話より
右:2016年4月
掲載したのは、『どっこい大作』第31話「ふくらめ! パンパカパン!!」で、孫一(演/由利徹)が高級車で「ハッピーパン」前に乗り付けるシーン。
背後に写るのは、故・柏倉さんのお母さん宅にあったガレージ部分で、『らんど戸隠』のほぼ正面に位置していた。

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左:『どっこい大作』第37話より
右:2016年4月
現在、ガレージは既に取り壊され、邸宅が建てられている。

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左:『どっこい大作』第31話より
右:2011年7月
掲載した映画像で、トラックの背後(絵手前)に写るのは「神尾アパート」(当時)。
つい最近まで、西側二階部分には往時の面影が残されていた。
因みに、「神尾アパート」は、その後、「北陽荘」と名前を変えて経営されていたが、現在は個人邸宅となっている。

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左:『仮面ライダーV3』第27話より
右:2011年7月
『仮面ライダーV3』第27話において、デストロン戦闘員が猛毒ガス・ギラードガンマーを散布するシーンの一部で、「神尾アパート」の二階部分が映し出される。

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左:『イナズマン』第15話より
右:『イナズマン』第17話より
共に、『イナズマン』で映し出された「神尾アパート」の二階部分。

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上:2016年4月
「神尾アパート」の現在の姿。
前述したとおり、最近になって、洒落た邸宅に改築された。

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上2枚:『仮面ライダーV3』第17話より
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上:2008年12月
掲載した映画像は、『仮面ライダーV3』第17話「デビルスプレーは死神の武器」で、デストロンの怪人・スプレーネズミが細菌兵器デビルスプレーを一般市民に噴射するシーン。
スプレーネズミが立つのは、「神尾アパート」の北西角。
たくさんの鉢植えが置かれている場所に、当時、青い階段が設置されていたことが分かる。
青いペダルカーに乗っていたお子さんも、当然『仮面ライダーV3』に夢中になっていたことだろう。
但し、前述したように、この僅かに残された雰囲気も既に感じることは叶わない。

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上2枚:『仮面ライダーV3』第27話より
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上:2012年11月
ギラードガンマーの犠牲者が横たわるのは、「神尾アパート」北側の路地。
この路地の反対側(北側)には、『仮面ライダー』で使用されたあのロケ地が・・・。

(主参考文献)
「魂の仮面ライダー爆談!![COMPLETE+]」(著/村枝賢一 鴬谷五郎 2011年/辰巳出版)
「川崎市稲田地区明細地図 昭和44年度版」(経済地図社)
「川崎市稲田地区明細地図 昭和46年度版」(経済地図社)
「川崎市多摩地区明細地図 昭和48年度版」(経済地図社)
「川崎市多摩地区明細地図 昭和50年度版」(経済地図社)


(映画像掲載作品)放映順
『仮面ライダーV3』第7話「ライダーV3 怒りの特訓」(1973/3/31放送)
『仮面ライダーV3』第17話「デビルスプレーは死神の武器」(1973/6/9放送)
『どっこい大作』第30話「男一匹こなごなだ!!」(1973/8/6放送)
『どっこい大作』第31「ふくらめ! パンパカパン!!」(1973/8/13放送)
『仮面ライダーV3』第27話「生きかえったゾル・死神・地獄・ブラック」(1973/8/18放送)
『どっこい大作』第32「パンで突っこめ-パン!?」(1973/8/20放送)
『どっこい大作』第35ウソかマコトか?パンで勝負だ!!「」(1973/9/10放送)
『どっこい大作』第37父ちゃんがいた!!「」(1973/9/24放送)
『どっこい大作』第38「今に見てくれおッ母さん!!」(1973/10/1放送)
『イナズマン』第15話「影をくわれたお母さん」(1974/1/8)
『イナズマン』第17話「謎の対決!ふたりの渡五郎!!」(1974/1/22放送)


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Phase025 『東映生田スタジオ』⑤ 【概要&(A)入口方面より】

所長、内田有作。
1971年2月1日、『東映生田スタジオ』始動。

ようやくの思いでスタジオ確保に漕ぎ着けたものの、新番組の放送開始まで残された時間は極僅か。
一息つく間もなく、スタジオでは、急ピッチで制作に向けての体制作り、整備が進められたという。

新番組とは、言うまでもなく『仮面ライダー』(1971年/毎日放送 NET系)。
その黎明期における制作エピソードは、これまでも数多くの関連書籍で披露されているが、何度読み返しても、その興味は尽きない(何れ、まとめてみたいと思う)。

では、『仮面ライダー』以外に、『東映生田スタジオ』ではどのような作品が制作されたのだろうか。
この点についても既知の内容ではあるが、改めてまとめてみたいと思う。

作品年表
上:主な『東映生田スタジオ』作品一覧表(作表/hide男)

ここに掲載したのは、テレビ作品に限ってのもの(各々、放送開始月、終了月を表記)。
尚、過去に刊行された某書籍、及び一部ネットには、『5年3組魔法組』(1976年/東映・NET系)も『東映生田スタジオ』作品であるとの記述が見受けられるが、事実ではない。
また、劇場用作品(テレビ放映分のブロー・アップ版は除く)としては、以下の八作品が制作されている。
・『仮面ライダー対ショッカー』(1972年3月18日公開)
・『仮面ライダー対じごく大使』(1972年7月16日公開)
・『仮面ライダーV3対デストロン怪人』(1973年7月18日公開)
・『飛び出す立体映画 イナズマン』(1974年3月16日公開)
・『五人ライダー対キングダーク』(1974年7月25日公開)
・『フィンガー5の大冒険』(1974年7月25日公開)
・『秘密戦隊ゴレンジャー 爆弾ハリケーン』(1976年7月22日公開)
・『ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー』(1978年3月18日公開)

こうして見ると、今も燦然と輝きを放ち、後世に多大な影響を及ぼした作品が実に多いことか。
エポック・メイキングな作品も多く、そこに関係諸氏らの意地と野心、そして夢に満ちた挑戦を感じずにはいられない。

では、その源流・『東映生田スタジオ』は、どのような施設で構成されていたのだろうか。
以下は、「仮面ライダーSPIRITS~受け継がれる魂Ⅱ~」(2003年/講談社)に掲載された「完全図解 これが生田スタジオだ!」(監修/内田有作)をベースに作成したスタジオ概略図である。

img014
上:『東映生田スタジオ』概略図(作図/hide男)
広さ(大きさ)や配置は厳密ではなく、また時期によっても異なるが、第3ステージが増設された頃(詳細は改めて記載)と考えて頂きたい。

関連書籍において、これまで何度か『東映生田スタジオ』の現在がルポルタージュされており、また劇中、スタジオの施設それ自体が、言わばセットとして使用されたこともあるため、すぐさま具体的な画や映像が頭に浮かんだ方も多いのではないだろうか。

そこで、当ブログにおける『東映生田スタジオ』の項では、各施設毎での考察を行い、在りし日のスタジオに思いを馳せてみたいと思う。


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上:『仮面ライダーアマゾン』第16話より
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上:2011年10月
まずは、俯瞰アングルから。
掲載した映画像は、『仮面ライダーアマゾン』第16話「ガランダーの東京火の海作戦!!」劇中、「市山火薬工場」という設定で映し出された、在りし日の『東映生田スタジオ』。
左より第1ステージ、スタッフルーム、制作ルーム、第2ステージが確認出来る。
映像でここまで広範囲に記録されているものは、これが唯一(実際の映像では、横パン)。
かつて、両脇に森林が迫り、撮影所としては実に狭く鬱蒼としたこの場所で、内田有作を始めとするスタッフ&キャスト陣は情熱を燃やし、『仮面ライダー』を始めとする数々の作品を世に送り出していたのである。

尚、周知のとおり、『東映生田スタジオ』、もとい「細山スタジオ」は、残念ながら既に存在しない。
1978年、東映(東京制作所)は、『透明ドリちゃん』(テレビ朝日)の制作を以って「細山スタジオ」との賃貸契約を解除。
同年5月6日からは、CFなどの撮影スタジオとして「C.A.L」によって管理、使用されたが、こちらも1995年2月末日を以って完全撤退している。
そして、同年3月、諸般の事情により、全ての施設が取り壊され、現在、その跡地は、「土方第一駐車場」と、「櫟」という一軒の蕎麦屋(但し、2011年5月を以って閉店)に姿を変えている。
因みに、関連書籍や一部ネットには、マンション建設が取り壊しの理由と記されているものがあるが、それは事実ではない(更に言えば、「土方第一駐車場」と「櫟」の建設も、その直接の理由ではない)。


【(A)入口方面より】
025006 025007
上2枚:特写より
MGGSAMA001
上:MGG様ご提供写真より(写①)
S025006
上:2012年4月
掲載した特写は、何れもスタジオ入口方面から敷地内を捉えたアングルで、『仮面ライダー』第1話「怪奇蜘蛛男」クランク・イン直後に撮影されたものと思われる。
尚、当時はスタジオに正式な入口(門)はなく、守衛も配備されていなかったという。
また、写真①は、「Looking for locations.」を開設されているMGG様よりご提供頂いた、「C.A.L」期に撮影された大変貴重なスチールである(厳密には、その読者でいらっしゃる匿名の方からご提供されたもので、1991~92年頃に撮影されたとのこと)。
「Looking for locations.」は、『仮面ライダー』を中心とした70年代の特撮番組のロケ地について、現代のそれと比較・考証をされているブログであり、稚ブログにもリンク先を記しているので、その素晴らしい記事の数々を是非ご覧頂きたいと思う。
現在、手前に広がるのが「土方第一駐車場」、奥に見える白い建物が蕎麦屋「檪」である。

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S025013 S025010
上左:2009年11月
上右:2010年4月
下左:2011年2月
下右:2012年7月
春夏秋冬、季節によって随分と印象の異なる『東映生田スタジオ』(跡地)。
因みに、かつて、この入口周辺に杭が設置されていた時期があったという。
概略図でいう(A)から西側の笹薮の斜面に沿って歩き、(M)の遊歩道①を抜けると、現在の『多摩美公園』、多摩美2丁目、更には『よみうりランド』へと辿り着く。
しかし、スタジオ在りし頃、関係者らの車輌は勿論、機材搬出入用のトラックなども頻繁に出入りし、徒歩での通り抜けが困難になることが度々あったというのだ。
そこは公道ではなかったが、近隣住民の中には良く思わない方もいらっしゃり、抗議の意思表示として杭を設置されたのだという。
このままでは、車輌が敷地内に進入出来ず、仕事にならない。
しかし、今後もスタジオを運営していくには、やはり近隣の方々の理解と協力は不可欠。
内田有作は、すぐさま話し合いの場を設け、別所に関係者用の駐車場を賃貸すると約束、結果、間もなくして杭は撤去されたという。
このエピソードは、箕輪広実氏より伺ったもので、「親父(箕輪正治氏)から聞いた憶えがあります。実は、先日、○○さん(当時から近くにお住いの方)にこの話をしたところ、「あぁ、そんなことがあったなぁ」と、その方もよく憶えていらっしゃいました」とのこと。
今となっては、懐かしい思い出といったところだろうか・・・。
尚、別途、東映が賃貸した駐車場は、ある『東映生田スタジオ』作品にも記録されており、改めて考証を行いたいと思う。

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上:岡村氏ご提供写真より
掲載した写真は、隣接する住宅にお住まいの岡村克彦氏からご提供頂いた、大変貴重なプライベート・スナップ。
時期としては、1974年末頃と思われる。
トラックの荷台に乗っているのは、『仮面ライダーアマゾン』に登場した十面鬼で、その背後に写るのはスタッフルーム、手前の建物は第2ステージである。
よく見ると、第2ステージの入口扉には、「No88」「東日(映のひへん部分)」「田(生田の田?)」の手書き文字が確認出来る。


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上3枚:2010年4月
写真に写るお二人は、当時のスタジオの様子を身振り手振りで解説してくださっている、その岡村氏(右)と箕輪広実氏(左)。
「彼はとにかくお酒が大好きで、よく一升瓶を担いで家に来た。いい男だったなぁ」とは、岡村氏による内田有作評。
また、「当時はクーラーが無く、夏場は網戸で寝ていたが、ロケに出発するトラックは早い時には朝4時頃から準備をするので、うるさくて寝られなかった(笑)」「町内の会合によく会議室を借りていた」など、岡村氏からは、スタジオに隣接する場所に居住しなければ体験し得ない、居住していたからこそ体験し得たエピソードも数多く教えて頂いた。
更には、「「C.A.L」の頃、ナブラチロワがCMか何かの撮影で来ていて、うちにトイレを借りに来たことがあった。と言うのも、うちは当時から洋式だったけど、スタジオは和式だったので(笑)。その時、息子はテニス部に所属していて、うちにあったラケットを見つけた彼女はサインをしていった。学校から帰ってきた息子は、当然大喜びだった」という逸話も披露してくださった。


(謝辞)
「C.A.L」期に撮影された写真のご提供、並びに掲載をご快諾頂きましたMGG様、そして元提供者でいらっしゃいます「Looking for locations.」読者の方(匿名)に心より感謝申し上げます。
有難うございました。
また、当時の貴重な逸話を披露してくださった岡村克彦氏に、この場を借りて改めて御礼申し上げます。

(主参考文献)
「仮面ライダーSPIRITS~受け継がれる魂Ⅱ~」(2003年/講談社)


(映画像掲載作品)
『仮面ライダーアマゾン』第16話「ガランダーの東京火の海作戦!!」(1975/2/1放送)


Phase025 End


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〇ロケ地紹介などで掲載する写真の中には、経年の結果、撮影時とは更に変貌を遂げている箇所があります(参考までに撮影年月を記載します)。



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Author:hide男
東映生田スタジオと同作品ロケ地研究の場です。

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