Phase077『東映生田スタジオ』⑩ 【(D)第2ステージ】PartⅡ

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左:2006年5月
右:2009年10月
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左:2009年11月
右:2010年9月
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上:2010年9月
第2ステージが建っていた辺りの北側に残る、錆びついた鉄製の遺物。
状態からして、『東映生田スタジオ』に関連するもの、そして、その形状から推察すると、扉(スライド式)下部の残骸ではないだろうか・・・。

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左:2006年5月
右:2008年12月
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左:2009年10月
右:2009年11月
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上:2009年11月
その脇にある、原色は水色だったと思われる遺物。
設置場所、錆び具合から考えて、こちらも『東映生田スタジオ』に関連するものだということは、容易に想像出来たのだが・・・。
現在、公になっている『東映生田スタジオ』、及び「C.A.L」期のスタジオを記録したスチールは思いの他少ない。
実際は、日の目を見ていない多くの写真の存在も十分に考えられるが、出版物などでは公表される機会を得ておらず、例え公表されていたとしても、当時の様子を伝えることを目的にしたものではなく、番宣用に撮られた各キャラクターの紹介スチールとして、その背景に確認出来るものばかりである。
その数少ない写真を一枚一枚検証してみても、やはりこの遺物を見つけ出すことは出来ない。
一体、この正体は何であろうか?

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上:『東映生田スタジオ』水道工事関連資料(寄贈:箕輪氏)
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上:『東映生田スタジオ』水道工事関連資料(資①)(寄贈:箕輪氏)
これは、賃貸契約解除を二年後に控えた1976年、『東映生田スタジオ』における水道工事が行われた際、某工務店によって作成された関係資料の一部である。
第2ステージが〝第一スタジオ〟と記載されているなど、誤記も一部見られるが、現存していること自体がまさに奇跡の一語と言えよう。
資料①は、上に掲載した資料の一部をアップにしたものだが、部分に○が確認出来る。
そして、現在、前述した、原色が水色だったと思われる遺物があるのが、ちょうどこの辺り。
つまり、これは、水道関連の遺物ではないだろうか。

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上:2009年11月
結論―。
かつて、この場所には地下水が湧いており、この物体はそれを汲み上げた機具の残骸である。
「この下に、100~120㍍くらい掘ったんだ」とは、𡈽方氏の証言。
また箕輪氏によると、『東映生田スタジオ』で使用する水は全てこの場所から賄われていたとのこと。
因みに、プレートにある「極東機械製作所」とは、現在の「テラル」。
ポンプの製造・販売を中心に事業展開を行う会社である。

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左:特写より(特①)
右:2011年11月
掲載した特写は、「キャラクター大全 特撮全史 1970年代ヒーロー大全」(2016年/講談社)に掲載された、『超人バロム・1』に登場するマッハロッドを第2ステージ北側で記録したもの。
注目すべきは、現在、遺物がある辺りにタンク状のものが確認出来ること。
つまり、原色が水色だったと推測される物体は、このタンクの中にあったということになる。
因みに、このマッハロッドは、第12話「魔人キノコルゲはうしろからくる!」から登場する、所謂Bタイプと呼ばれるもので、撮影されたのは1972年初春の頃と推測される。

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左:『仮面ライダーV3』第25話より
右:『イナズマン』第21話より
このタンクは映像にも記録されており、初出は『仮面ライダーV3』第25話「怪奇!! デストロンレインジャー部隊」。
デストロン戦闘員が、第三浄水場にミイラ薬を混入するシーンで、外観(門部)は、稲城市坂浜にある『東京都水道局 坂浜浄水所』で撮影されているが、実際に毒薬を混入するシーンは、件のタンク周辺で撮影されている。
また、『イナズマン』第21話「渡五郎 イナズマン死す!?」では、自分を看病してくれた牧場主(演/中山昭二)が、実は新人類帝国の手下であることに気づき、渡五郎(演/伴直弥)が、夜間にライジンゴーで逃げようとするシーンが撮影された。

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左:『イナズマンF』第7話より
右:『ジャッカー電撃隊』第32話より
『イナズマンF』第7話「大決戦!ウデスパー対イナズマン!!」では、ウデスパーのミサイル攻撃を受け、五郎らが隠れ家から脱出するシーンが描かれている。
『ジャッカー電撃隊』第32話「どっちが本もの?! 危うしビッグワン」の映画像は、第2ステージ北側にあったスタッフルーム西側からのアングル。
階段の奥に、件のタンクが確認出来る(小屋のようなものは、同時制作の第31話で使用された屋台のセット)。

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上:2010年12月
タンクがあった場所の西側(掲載した写真右側)に水道の蛇口が設置されている。

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左:特写より
右:2015年9月
掲載した特写は、「KODANSHA Official File Magazine 仮面ライダー Vol.1」(2004年/講談社)に掲載されたもので、『仮面ライダーアマゾン』に登場するジャングラーの特写スチール(撮影は1974年9月初旬)。
ジャングラーは、第2ステージ北西角に停められており、注目すべきは、雨とい左に写る蛇口とホース。
現在、水道の蛇口が設置されている場所は、ちょうどこの辺りである。
上掲した資料①の部分の○は、この蛇口を表しているのではないだろうか。

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左:『どっこい大作』第26話より
右:『秘密戦隊ゴレンジャー』第8話より
『どっこい大作』第26話「ゴメンよ!! 母ちゃん!!」、及び『秘密戦隊ゴレンジャー』第8話「黒い恐怖!殺しの毒牙」で映し出された、第2ステージ北西角にあった雨とい越しのアングル。

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上2枚:『アクマイザー3』第10話より
掲載した一連は、『アクマイザー3』第10話「なぜだ?! ダルニアの危機」における、アクマ族による大東京焦土計画の解説シーン。
当シーンでは、雨とい、及び水道施設をはっきりと確認することが出来る。


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上:2014年9月
ある意味、『東映生田スタジオ』を影で支えた功労者。
但し、経年的劣化は勿論のこと、最近では残念ながら意図的な破壊もあり、プレートや幾つものボルトが姿を消している・・・。



(主参考文献)
「KODANSHA Official File Magazine 仮面ライダー Vol.1」(2004年/講談社)
「キャラクター大全 特撮全史 1970年代ヒーロー大全」(2016年/講談社)


(映画像掲載作品)放映順
『どっこい大作』第26話「ゴメンよ!! 母ちゃん!!」(1973/7/9放送)
『仮面ライダーV3』第25話「怪奇!! デストロンレインジャー部隊」(1973/8/4放送)
『イナズマン』第21話「渡五郎 イナズマン死す!?」(1974/2/26放送)
『イナズマンF』第7話「大決戦!ウデスパー対イナズマン!!」(1974/5/21放送)
『秘密戦隊ゴレンジャー』第8話「黒い恐怖!殺しの毒牙」(1975/5/31放送)
『アクマイザー3』第10話「なぜだ?! ダルニアの危機」(1975/12/9放送)
『ジャッカー電撃隊』第32話「どっちが本もの?! 危うしビッグワン」(1977/12/3放送)


Phase077 End


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Phase076『東映生田スタジオ』➈ 【(D)第2ステージ】PartⅠ


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上:『仮面ライダーアマゾン』第16話より
これは、『仮面ライダーアマゾン』第16話「ガランダーの東京火の海作戦!!」で映し出された『東映生田スタジオ』の第2ステージ(右側)。
劇中では、「市山火薬工場」という設定で使用された。


(編集中記)
と言うわけで、暫くロケ地考証を続けていましたが、今回より数回に分けて、『東映生田スタジオ』の南側に陣取っていた第2ステージを取り上げたいと思います。


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左:『仮面ライダー』第1話より
右:『仮面ライダー』第1話OPより
第2ステージと『仮面ライダー』・・・、すぐさま〝回転バック〟を想像された方も少なくないだろう。
回転バックとは、木製土台の上に設置された、樹木を描いた円柱形の背景のことで、それを回転させることによりバイクでの疾走感、及び旧1号ライダーの変身が表現された。
「〝風を受けて変身する〟という初期の変身パターンについて考えたりとか、実際のフィルムに影響する部分でいろいろアイディアを出したりしてました」(「仮面ライダー大全」(2000年/双葉社)より)と、生前、監督の折田至が述懐しているように、約半世紀前、満足のいく予算が確保されない中、彼らは創意工夫を重ねて『仮面ライダー』を制作していたのである。
但し、「生田で作ったんだと思うけど。もしくは大映さんからスタッフがもらってきたのかもしれない」(「仮面ライダー=本郷猛」(著/藤岡弘、 2008年/扶桑社)より)と、平山亨が述懐しているように、それ自体、『東映生田スタジオ』で作られたものかどうかは明らかになっていない。
尚、〝回転バック〟とは、内田有作や平山亨らによる呼称で、関連書籍によっては、〝回転搭〟〝回転筒〟などと記載されているものもある。

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左:メイキング・スチールより(特①)
右:特写より(特②)
藁の束を使用するなど、特写①を見ると、試行錯誤の様子が窺える。
この回転バック前では、数々の特写も撮影されており、その一部は、「カルビー 仮面ライダースナック」(後に、「カルビースナック 仮面ライダー」に名称変更)に付いていた所謂「ライダーカード」#1、#48、#102、#140に流用されている。

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左:特写より(特②アップ)
右:『仮面ライダー』第1話より
左の特写は、上掲した特写②のアップ。
回転バックの脇に、赤い文字で「KEEP DRY」と書かれたツートンカラーの木箱が置かれているのが分かる。
同箱は、『仮面ライダー』第1話「怪奇蜘蛛男」における、戸浦埠頭50号倉庫のシーンでも映し出されており、おそらくこのセットも第2ステージに組まれたものと思われる。

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左:『仮面ライダー』第17話より
右:特写より(特③)
左に掲載した映画像は、第17話「リングの死闘 倒せ!ピラザウルス」におけるリング上でのシーン(第16話「悪魔のレスラーピラザウルス」でも同セット使用)。
このセットが組まれたのは、第2ステージである。
右は、上掲リング上で撮影されたピラザウルスの特写。
よく見ると、ピラザウルスの背後に回転バックが写っているのが分かる。
その脇には、無雑作に置かれた多くの段ボールなども確認出来、当時の第2ステージ内における、セット以外の様子を窺い知ることが出来る。

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左:『仮面ライダー』第2話より
右:メイキング・スチールより
第2ステージでは、『仮面ライダー』第2話「恐怖蝙蝠男」における夜間戦闘シーンの挿入カットなども撮影されている。
また、同ステージ東側にはホリゾントが設置されており、第3話「怪人さそり男」制作時には、それを背景に初期番宣用スチールの一部が撮影されている。
その際、蜘蛛男、蝙蝠男、サラセニアン、カウルの下部が改修(切断)されたサイクロンに跨る本郷の単体スチールなども撮影されており、毎日放送の番宣用ハガキには、その本郷の単体スチールが用いられている。

では、第2ステージとは、実際にどうのような構造をしていたのだろうか?
当時の資料をもとに、紐解いてみたいと思う。

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上:第2ステージ平面図、及び立面図(所蔵:𡈽方氏)
これは、「細山スタジオ」開設にあたり、1969年1月27日に作成された第2ステージの平面図、及び立面図である(右上は、ほぼ北側からのアングル。右下は、ほぼ西側からのアングルとなる)。
以前記したように、『東映生田スタジオ』における第1ステージ、及び第2ステージは、元々「細山スタジオ」では第2ステージ、第1ステージと呼称されていた。
右上に〝第一スタジオ〟と記されているのは、そのためである。
建築面積は、423.95㎡(128.5坪)で、第1ステージの393.64㎡と比し、僅かに広かったことが分かる(契約書では、424.05㎡)。
また、第1ステージと同じく、外壁はモルタル塗で、屋根は波型スレート、出入り口となる扉は、西側と北側の二箇所に、各々二重構造で霧除け屋根が設けられていた。

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左:第2ステージ距計詳細図(所蔵:𡈽方氏)
右:第2ステージトラス詳細図(所蔵:𡈽方氏)
これは、第2ステージのトラス構造、及び実寸が示された詳細図。
前掲した平面図にも記されているように、上部には、壁に沿って吊り廊下(図では釣りローカと記載)が設置されていたことが分かる。
特写③をよく見てみると、その吊り廊下が確認出来る。

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上:2009年10月
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上:2009年11月
かつて、第2ステージがあった辺りの現在の様子。
掲載した写真で、レッドパープルの車が停まっている辺りに、回転バックが置かれていたと思われる。

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上左:『仮面ライダー』第5話より
上右:『仮面ライダー』第6話より
下:6連カード(天田印刷加工)
両映画像共、『仮面ライダー』に映し出された第2ステージ。
第5話「怪人かまきり男」では、一瞬ではあるが、かまきり男との緒戦で、屋根の南東角部分が映し出される。
右に掲載したのは、第6話「死神カメレオン」において、ショッカーの科学班がライダーの弱点を探る際、モニターに映し出された画像。
こちらも同様、第2ステージの屋根南東角が確認出来る。
下は、当時、天田印刷加工から販売されていた所謂6連カードの1枚。
第2ステージの南側を捉えているが、現在、このカメラ位置には、個人邸宅が建ち並んでいる(Phase036参照)。


【西側出入り口以北】
第2ステージは、幾多の作品、エピソードに使用され、在りし日の姿が多数フィルムに記録されている。
それは、スタジオ内、つまりセットは勿論のこと、外観についてもである。
撮影は、主に西側出入り口周辺で行われたが、笹薮との間にちょっとしたスペースがあったこともその理由であろう。
まずは、その出入り口以北の外壁を取り上げたいと思う。

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左:『仮面ライダー』第7話より
右:『仮面ライダー』第69話より
左に掲載した映画像は、『仮面ライダー』第7話「死神カメレオン 決斗!万博跡」で、阪神工業大学の大山博士とその助手に扮した立花藤兵衛(演/小林昭二)と緑川ルリ子(演/真樹千恵子)のもとに現れた死神カメレオンのシーン。
撮影は、第2ステージ西側の外壁で行われた。
但し、壁をよじ登るカットは、カメラを横にし、床を這う死神カメレオンを捉えての撮影(死神カメレオンが手をつく際、その部分が僅かに沈むのが確認出来る)。
第69話「怪人ギラーコオロギ せまる死のツメ」のギラーコオロギのアップも、同所で撮影されている。

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上3枚:仮面ライダーCALENDER(有井製作所)
下:丸メンコ(天田印刷加工)
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上:2017年8月
この第2ステージ西側の壁を背景に撮影されたスチールは、当時のカードやブロマイドにも多数流用されている。
今回は、少し違ったものを掲載したいと思う。
上3枚は、有井製作所から販売された1972年版のカレンダー。
一ヶ月1枚、12枚で一組となっており、掲載した蜘蛛男(8月)、蝙蝠男(11月)、サラセニアン(5月)以外にも、キノコモルグ(9月)が、第2ステージ西側で撮影されたスチールが使用されている。
下は、当時、天田印刷加工から販売された丸メンコ。
上掲カレンダーと同じく、第2ステージ西側で撮影された特写スチールが使用されている。
真ん中に掲載したカレンダーもそうであるように、左の蝙蝠男のスチールは左部分がトリミングされ、スタッフルーム前に立つ人物(不明)がカットされることが多い。
尚、かまきり男と本郷の絡みを捉えたスチールの説明として、「第1ステージ裏で撮影された」と記された関連書籍もあるが、そちらは明らかに事実ではない。
掲載した写真に写るのが、蝙蝠男を始め怪人らが立っていた場所である。

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上2枚:『仮面ライダー』第14話より
『仮面ライダー』第14話「魔人サボテグロンの襲来」における、一文字隼人(演/佐々木剛)の登場カットは、第2ステージ北西角から変電室を捉えたアングルで撮影された。
ここは、変電室ののPhaseで改めて取り上げたいと思う。

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上2枚:『ロボット刑事』第1話より
掲載した映画像は、『ロボット刑事』第1話「バドーの殺人セールスマン」において、ジョーカーで港に乗り付けたKと新條刑事(演/千葉治郎)のカット。
第2ステージ西側の壁が、湾岸倉庫に見立てられた。
右の映画像で、新條刑事の横に見える△マークが、他の使用映像でもしばしば確認出来る。

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左:『仮面ライダーV3』第35話より
右:『イナズマン』第15話より
『仮面ライダーV3』第35話「キバ男爵 最後の変身」でも、北町の倉庫街という設定で使用され、西側の壁の前で、風見四郎(演/宮内洋)が吸血マンモスに襲われるカットが撮影されている。
『イナズマン』第15話「影をくわれたお母さん」では、忍び寄るカゲバンバラの恐怖が表現された。

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上2枚:『仮面ライダーアマゾン』第9話より
掲載した映画像は、『仮面ライダーアマゾン』第9話「ゆけアマゾン!カニ獣人の島へ!」において、若い女性(演/黒崎明美)を拉致したジューシャを追い、ビルの壁を登ろうとするアマゾン(演/岡崎徹)。
このシーン、基本的には『伊勢丹 新宿店』裏で撮影されているが、登頂開始時、及び落下時の一部は第2ステージ西側の壁が用いられている。

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上2枚:『仮面ライダーアマゾン』第10話より
『仮面ライダーアマゾン』では、更に第10話「黒ネコ獣人 保育園をねらう!!」でも使用されており、アマゾンライダーと黒ネコ獣人との緒戦の大半が同所で撮影された。
第9話の映画像に認められる穴が、この映画像でも確認出来る。

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左:『秘密戦隊ゴレンジャー』第6話より
右:『秘密戦隊ゴレンジャー』第8話より
『秘密戦隊ゴレンジャー』では、第6話「赤い謎!スパイルートを海に追え」と第8話「黒い恐怖!殺しの毒牙」で、同様のアングルが確認出来る。
よく見ると、背後の外壁に刻まれた傷跡が、上掲した『仮面ライダーアマゾン』第10話の映画像に写るものと一致しており、更に穴の大きさが・・・。

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左:『仮面ライダーストロンガー』第13話より(映①)
右:『アクマイザー3』第23話より
掲載した映画像は、『仮面ライダーストロンガー』第13話「一ツ目タイタン! 最後の逆襲!!」と、『アクマイザー3』第23話「なぜだ?!魔法力がきかない」に映し出された第2ステージ西側出入り口以北の外壁。
前者では、開巻部、城茂(演/荒木茂)の前に現れたブラックサタン戦闘員のカットが、後者では、イビルがオオカミーダと対峙するカットが、それぞれ撮影されている。

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上2枚:『秘密戦隊ゴレンジャー』第4話より
前後するが、『秘密戦隊ゴレンジャー』第4話「紅のキック!砕けミクロ大作戦」において、ヒスイ仮面がゴレンジャーのプロフィールを紹介するシーンで、各々、写真の背景に用いられたのも同所である。
上掲した映画像①に写るスプレー痕(?)が一致する。

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上:2017年8月
かつて、第2ステージ西側出入り口以北の外壁があった辺り。
ここでも、数々のシークエンスが撮影された。

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左:『仮面ライダーアマゾン』第16話より
右:『超人バロム・1』第27話より
『仮面ライダーアマゾン』第16話「ガランダーの東京火の海作戦!!」において、「市山火薬工場」の設定で使用された第2ステージ。
その際、アップで映しされた〝火気厳禁〟〝危険物屋外貯蔵所〟の文字看板も、おそらく西側出入り口以北の外壁に当カット用に設置されたものと思われる。
但し、当初は、スタジオで実際に使用されていた可能性もなくはないが、『仮面ライダーアマゾン』以前、『超人バロム・1』第27話「魔人キバゲルゲが赤いバラに狂う!!」では、セット内に放置された同看板が確認出来、詳細は不明である。

因みに、第2ステージ西側の出入り口周辺で撮影されたのでは?と思われるシーンやカットは他にもあり、そちらについては、改めて取り上げたいと思う。

【西側出入り口】
次に、西側出入り口が映り込んでいるシーンやカットについて―。
尚、その脇にあった電話ボックスについては、また別途取り上げたいと思う。

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上2枚:特写より(左:特④)
左に掲載した特写は、『仮面ライダー』第25話「キノコモルグを倒せ!」に出演した子供達を撮影したもの。
この段階では、後に出入り口以南に設けられる照明倉庫が未だ存在していない。
右も第2ステージ西側出入り口前で撮られたもので、『仮面ライダーストロンガー』に登場するカブトローの特写。
Phase025に掲載した、岡村氏よりご提供頂いた写真にも、扉部分に同文字が確認出来る。

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左:『超人バロム・1』第21話より
映像においては、まず『超人バロム・1』第21話「魔人クチビルゲがバロム・1を食う!!」で、浩太(演/川口英樹)とチャコ(演/南陽裕子)の兄妹が参加していた町内肝試し会の道中において確認することが出来る。
一時、西側の出入り口扉には、〝NO2〟と記されていたことが分かる。
次に確認出来るのは、『仮面ライダーV3』第35話「キバ男爵 最後の変身」。
突如、風見四郎の前に現れる吸血マンモスのカットが、西側の出入り口扉前で撮影された。

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左:『仮面ライダーアマゾン』第15話より
右:『仮面ライダーストロンガー』第36話より
『仮面ライダーアマゾン』第15話「出たぞ!恐怖のゼロ大帝!!」では、ハチ獣人による殺人が、第2ステージ脇に設置されていた電話ボックスで撮影され、その現場検証シーンで、西側出入り口の扉が映し出される。


【西側出入り口以南/照明倉庫】
上掲した特写④を見ても明らかなように、当初、西側出入り口以南には何も設置はされていなかったが、間もなくして、北側に黄色の扉を有した照明倉庫が置かれることとなる。

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左:『イナズマン』第20話より
右:『仮面ライダーアマゾン』第15話より
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上:2011年11月
『イナズマン』第20話「星円盤を追え!ライジンゴー!!」では、謎の女性・ユウコ(演/丘野かおり)に翻弄され、精神的に徐々に追い詰められていく渡五郎(演/伴直弥)の姿が、第2ステージ周辺で描かれた。
その際、件の照明倉庫が映し出される。
また、『仮面ライダーアマゾン』第15話「出たぞ!恐怖のゼロ大帝!!」において、殺人現場に駆けつけた立花藤兵衛(演/小林昭二)とアマゾン(演/岡崎徹)の背後にも、この黄色の扉を確認することが出来る。

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上:MGG様ご提供写真より
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上:2017年8月
これは、「Looking for locations.」を開設されているMGG様よりご提供頂いた、「C.A.L」期に撮影された大変貴重なスチール(厳密には、その読者でいらっしゃる匿名の方からご提供されたもので、1991~92年頃に撮影されたとのこと)。
件の照明倉庫は、「C.A.L」期のスタジオにも踏襲されていた。


今回は、ここまで―。
最後に『仮面ライダー生誕40周年記念 ライダー大集合!』のパンフレットに掲載されている、「遥か彼方の いにしえの物語」と題された内田有作の挨拶文(原文まま)を転載して終了したいと思う。

トンテンカントンテンカン、厳寒のスタジオではショッカーアジトの建て込みが進む。他方、高さ一間、横巾二間の回転バックは最終画仕上げの真盛中。一九七一二月はじめの生田スタジオである。
「さァ、はじめるぞ!」田中丈之助特撮監督の指示で、回転バック使用の撮影がスタートした。円筒形の中央軸の根元にはベアリングが埋め込まれ、これから人力による回転がはじまる。助監督、制作進行、美術助手など、四人が人力モーターだ。いづれも二十代の若さ。
バイクにまたがった藤岡くんを前面に、回転バックは勢いよく回転。「OK、OK。その調子、藤岡ちゃん、ちょっとハンドルを操作する動きを大きく見せて。次、本番行こう」
「結構ちょろいな、今日の仕事は」人力モータースタッフは、円筒の中で密やかにささやき合った。
しかし―
シナリオには、改造人間本郷猛は、ベルトの風車に風を受けて徐々に仮面ライダーに変身するとある。
ワンカットごと、スーツ姿の藤岡君は少しずつライダー衣装を見につける。準備が終わる。さあ回転だ。午后の撮影開始。
「回転バック、もっと早く!」監督がほえる。回転にムラが出る。「二番手、力がない。一番に合わせて!」―スタッフの叱責が鋭い。突如、前触れもなく回転バックは力なくストップした。激しい息切れの聞こえる円筒の中、底には元気だった四人のスタッフが大の字にノビていた。
「一旦休憩。人力モーターにガソリン注入!!」
かくして、午前中からはじまった仮面ライダー段階変身の特撮は、画合成のカラミもあって二十数カットに及び、深夜近くまで続いた。

四〇年の后の今日、平成ライダーは驚異的な技術革新により、実現困難だった撮影表現も全てCG処理により実現可能となった。
回転バックなど、今や遥か彼方のいにしえの逸話である。
バックを押し続けた若い裏方たちも、今やシルバー世代となり、或る者は引き続き映像分野で、他は社会人として立派に成長し、今日に至っている。
ライダー四〇年の歴史の中で、語り継ぐべきエピソードは数多い。その中で、私は今回敢えて彼等を紹介した。ギィギィきしむ軸心、ドタバタ走る無遠慮な足音、激しい息遣いの中で、変身第一回撮影に携わったライダー裏の戦士たち、通称「人力モーター」の無名スタッフの汗と涙が何よりも尊かった。ありがたかった。心よりありがとう。
私は彼等を決して忘れない。

2011年7月16日
◎元東映生田スタジオ元所長
内田有作


(編集後記)
今回、掲載しました丸メンコの画像は、F氏よりご提供頂いたものです。
誠に有難うございました。
また、「C.A.L」期の写真をご提供頂き、更に掲載をご快諾頂きましたMGG様、元提供者でいらっしゃいます「Looking for locations.」読者の方(匿名)に心より感謝申し上げます。
有難うございました。
そして、貴重な資料の開示にご協力を頂きました𡈽方工作氏、進一氏に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。


(主参考文献)
「創刊15周年記念 テレビマガジン特別編集 仮面ライダー大全集」(1986年/講談社)
「創刊15周年記念 テレビマガジン特別編集 テレビマガジン ヒーロー大全集」(1987年/講談社)
「仮面ライダー大全」(2000年/双葉社)
「仮面ライダー=本郷猛」(著/藤岡弘、 2008年/扶桑社)
『仮面ライダー生誕40周年記念 ライダー大集合!』パンフレット(2011年/石森プロ・東映)
「キャラクター大全 仮面ライダー 1号・2号編 仮面の男パーフェクトファイル」(2014年/講談社)
「仮面ライダー1971~1984 秘蔵写真と初公開資料で蘇る昭和ライダー10人」(2014年/講談社)


(映画像掲載作品)放映順
『仮面ライダー』第1話「怪奇蜘蛛男」(1971/4/3放送)
『仮面ライダー』第2話「恐怖蝙蝠男」(1971/4/10放送)
『仮面ライダー』第5話「怪人かまきり男」(1971/5/1放送)
『仮面ライダー』第6話「死神カメレオン」(1971/5/8放送)
『仮面ライダー』第14話「魔人サボテグロンの襲来」(1971/7/3放送)
『仮面ライダー』第17話「リングの死闘 倒せ!ピラザウルス」(1971/7/24放送)
『仮面ライダー』第69話「怪人ギラーコオロギ せまる死のツメ」(1972/7/28放送)
『超人バロム・1』第21話「魔人クチビルゲがバロム・1を食う!!」(1972/8/20放送)
『超人バロム・1』第27話「魔人キバゲルゲが赤いバラに狂う!!」(1972/10/1放送)
『ロボット刑事』第1話「バドーの殺人セールスマン」(1973/4/5放送)
『仮面ライダーV3』第35話「キバ男爵 最後の変身」(1973/10/13放送)
『イナズマン』第15話「影をくわれたお母さん」(1974/1/8放送)
『イナズマン』第20話「星円盤を追え!ライジンゴー!!」(1974/2/19放送)
『仮面ライダーアマゾン』第10話「黒ネコ獣人 保育園をねらう!!」(1974/12/21放送)
『仮面ライダーアマゾン』第9話「ゆけアマゾン!カニ獣人の島へ!」(1974/12/14放送)
『仮面ライダーアマゾン』第15話「出たぞ!恐怖のゼロ大帝!!」(1975/1/25放送)
『仮面ライダーアマゾン』第16話「ガランダーの東京火の海作戦!!」(1975/2/1放送)
『秘密戦隊ゴレンジャー』第4話「紅のキック!砕けミクロ大作戦」(1975/4/26放送)
『秘密戦隊ゴレンジャー』第6話「赤い謎!スパイルートを海に追え」(1975/5/10放送)
『秘密戦隊ゴレンジャー』第8話「黒い恐怖!殺しの毒牙」(1975/5/31放送)
『仮面ライダーストロンガー』第13話「一ツ目タイタン! 最後の逆襲!!」(1975/6/28放送)
『仮面ライダーストロンガー』第36話「三人ライダー対強力デルザー軍団!」(1975/12/6放送)
『アクマイザー3』第23話「なぜだ?!魔法力がきかない」(1976/3/9放送)


Phase076 End


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〇ロケ地紹介などで掲載する写真の中には、経年の結果、撮影時とは更に変貌を遂げている箇所があります(参考までに撮影年月を記載します)。



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Phase075 【ロケ地】川崎市麻生区百合丘/百合丘第二団地PartⅠ

075013 S075025
左:『好き!すき!!魔女先生』第5話より
右:2017年8月
『好き!すき!!魔女先生』第5話「いじっぱりハモニカさん」で、ヒロミ(演/広瀬隆子)の自宅として使用されたのは、「百合ヶ丘配水塔」(当時、「高石調圧水槽」)の北西に位置していた『百合丘第二団地』117号棟。
劇中、『百合ヶ丘第二児童公園』からズーム・アップされる。

075014 S075026
左:『好き!すき!!魔女先生』第5話より(映①)
右:2011年6月
075015 S075027
左:『好き!すき!!魔女先生』第5話より
右:2011年6月
仕事から帰って来たヒロミの母親(演/織田英子)。
撮影は、『百合ヶ丘第二団地』内で行われており、左手前に写るのは109号棟で、真ん中には104号棟が見える。
手前の草が生えている場所は、『百合丘第五公園』。
また、遠方には、『弘法松公園』を始め、「高速道路公団社宅」のA棟、及びB棟、「文化放送社宅」のQR1とQR2、更には『百合丘第一団地』の32号棟が確認出来る。

075018 S075031
左:『好き!すき!!魔女先生』第5話より
右:2011年6月
ヒロミの部屋は、117号棟の5階(部屋番号は不明)。
劇中、その部屋から帰宅中の母親を捉えた俯瞰アングルが記録されている。
掲載した写真は、高さが異なる。

075019 S075032
左:『好き!すき!!魔女先生』第5話より
右:2011年6月
掲載した映画像が、在りし日の『百合丘第二団地』の117号棟。
現在は、「パークシティ新百合ヶ丘ガーデンコートウエスト」の駐車場の一部、及び「百合丘3丁目ふれあい公園」の一部となっている。

075022 S075035
左:『ロボット刑事』第7話EDより
右:2017年7月
『ロボット刑事』EDの一部には、『百合丘第二団地』が使用されている。
掲載した映画像の左に写るのは、108号棟。
ジョーカーがやって来るのは、上掲した映画像①でヒロミの母親が歩いてきた坂道である。
背後の個人邸宅が現存する。
(実際は、かなり背後より望遠での撮影と推測。何れ再撮影に赴きたいと思う)

075023 S075036
左:『ロボット刑事』第7話EDより
右:2017年7月
同じく、『ロボット刑事』第7話EDから。
場所は、前述した現在の「百合丘3丁目ふれあい公園」の東側。
映像上、この『ロボット刑事』のEDは、エピソードによって明暗が随分と異なる。
掲載した第7話などは、比較的明るい部類と言えよう。


(映画像掲載作品)放映順
『好き!すき!!魔女先生』第5話「いじっぱりハモニカさん」(1971/10/31放送)
『ロボット刑事』第7話「頭上の恐怖!!」(1973/5/17放送)


Phase075 End


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Phase074 【ロケ地】川崎市麻生区百合丘/富士塚商店街

Phase073で記したように、『百合丘第二団地』は残念ながら既に姿を消し、現在は「UR都市機構百合ヶ丘みずき街」、及び「パークシティ新百合ヶ丘」となっている。

075001 S075004
左:『好き!すき!!魔女先生』第6話より(映①)
右:2011年6月
『百合丘第二団地』は、101号棟から131号棟までの三十一棟で構成されており(110号棟は集会所)、その最北端、『百合ヶ丘第二公園』の東側にあったのが、130号棟と131号棟である。
他の棟とは異なり、この二棟だけは、一階が商店、二階が住居という造りになっており、「富士塚名店街」と呼ばれていたという。
131号棟は、食料品、お酒などを取り扱っていた「生田ストアー」(後に、「生田ストアー」と「生田食料品店」に改編)で、現在は、かつて101号棟が建っていた場所で営業継続中。
つまり、Phase073に掲載した「スリーエフ百合丘三丁目店」である。
現に、その入口には、「スリーエフ百合丘三丁目店」の下に、「(有)生田ストアー」の文字も併記されている。
一方の130号棟は、複数の店舗で構成されており、時期によって異なるが、1971年には以下のお店が入っていた。
・藤井商店(金物・雑貨)
・百合ヶ丘薬店
・鮮魚定温冷蔵 百合丘支店
・千曲青果
そして、『好き!すき!!魔女先生』第6話「僕の弟はロボットだ!」において、ケイタローが逃げ惑うシーンの一部が、この130号棟周辺で撮影された。

075002 075003
上2枚:『好き!すき!!魔女先生』第6話より(右:映②)
撮影に用いられたのは、その最南端に位置していた「千曲青果」。
映像は、店内からのアングルのみで、残念ながら外観は記録されていない。
映画像①を始め、上掲した映画像は、全て店内から南側を捉えたもの。
当時、そこに建っていたのは個人邸宅であったが、現在は、動物病院とクリーニング店となっている。

S075006
上:2014年9月
『百合丘第二団地』130号棟の現在の姿。
尚、映画像②の右端に、水色と青色のツートンカラーをした日差し除けが写っているのが分かる。
これは、当時、131号棟の南側に建っていた「日之出マーケット」。
「上原商店」「丸栄テレビ電化」「履物洋品 ふじや」「中華そば白養軒」「クリーニング アメリカンクリーナース」「とんかつ かつ吉」「新井米店」「三味堂」「大和精肉店」「八百武青果店」「鮮魚 魚久商店」「美登利寿司」といった店舗で構成されていた(時期によって異なる)が、こちらも現存せず。
跡地には「藤和シティホームズ百合丘公園」というマンションが建っている。
因みに、映画『彼女と彼』(1963年/ATG・岩波映画)には、『百合ヶ丘第二公園』から捉えられた当時の「日之出マーケット」の姿が記録されているので、機会があれば是非ご覧頂きたいと思う。

075005 S075017
左:『好き!すき!!魔女先生』第6話より
右:2017年8月
その後、ケイタローは、東側の出入り口から逃走していく。

075006 S075009
左:『好き!すき!!魔女先生』第6話より
右:2009年8月
掲載した映画像は、同エピソードにおいて、ケイタローがアルバイトで稼いだお金で、信夫(演/佐久田修)がパンを買いにいくシーン。
映像でのカットは掲載した映画像のみだが、前述130号棟の近くに実在したパン屋さんがロケに使用された。

S075012
上:2009年8月
これが、そのパン屋さん、『百合丘ベーカリー』。
高齢のご夫婦が経営されていたというが、閉店してから既に久しいようである。
当店を回顧する際、殆んどの方がこう仰っている、「ここのクリームパンの味が忘れられない」と。

S075013
上:2011年6月
『百合丘ベーカリー』以外にも、「すぎ美容室」「やまと屋呉服店」「まぶち商店」「伊藤牛乳店」「増田牛乳店」「横山豆腐店」「松葉浴場」「丸山バーバー」「宇田川屋豆腐店」といった商店(時期によって異なる。「松葉浴場」など一部は現存)、そして前述した『富士塚名店街』、「日之出マーケット」を含め、この一帯は「富士塚商店街」と呼ばれ、当時は、『百合丘第二団地』に住む人々を中心に大いに賑わったという。
店舗数は減ったものの、今もその名を残している。


075008 S075019
左:『ロボット刑事』第3話より
右:2015年4月
『ロボット刑事』第3話「時計発狂事件」で、ジリキマンに襲われた、たけし(演/松葉寛祐)の父(演/北川陽一郎)が入院していたのは、『富士塚商店街』近くにある某医院。
南側は往時のままだということが分かるが、正面玄関も含めて北側は大きくリフォームされている。

075010 S075020
左:『ロボット刑事』第3話より
右:2017年8月
父親の容態に、悲しみと悔しさ、そして怒りを覚えたたけしは、思わず病室を飛び出してしまう。
背後に見えるのは、こちらも今は無き『百合丘第一団地』18号棟の擁壁部分。

075011 S075022
左:『ロボット刑事』第3話より
右:2009年8月
正面玄関前では、夜間撮影も行われている。

075012 S075024
左:『ロボット刑事』第3話より
右:2017年8月
たけしを励ますK。
医院の南側で撮影された
遠方に見えるのは、「井上商店 百合ヶ丘寮」。
その背後に隠れるように写っているのは、今も健在する「百合ヶ丘マンション」。


(映画像掲載作品)放映順
『好き!すき!!魔女先生』第6話「僕の弟はロボットだ!」(1971/11/7放送)
『ロボット刑事』第3話「時計発狂事件」(1973/4/19放送)


Phase074 End


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Phase073 【ロケ地】川崎市麻生区百合丘/百合ヶ丘第二公園

今回は、『好き!すき!!魔女先生』第5話「いじっぱりハモニカさん」の撮影に使用された、麻生区百合丘3丁目にある『百合ヶ丘第二公園』(公園入口にある碑には『百合ヶ丘第二児童公園』と刻まれているが、ここでは『百合ヶ丘第二公園』と表記する)を取り上げたいと思う。

073001 S073005
左:『好き!すき!!魔女先生』第5話より(映①)
右:2017年8月(写①)
073003
上:『好き!すき!!魔女先生』第5話より(映②:映画像①上部アップ)
『好き!すき!!魔女先生』第5話「いじっぱりハモニカさん」で、ヒロミ(演/広瀬隆子)がハモニカの練習(曲は、「Old Black Joe」)をしていたのが、『百合ヶ丘第二公園』。
奥に見える「高石調圧水槽」(現・「百合ヶ丘配水塔」)を中心に、周辺建物との位置関係を鑑みると、おそらく掲載した写真が同アングルと思われる。
但し、一目瞭然、同所にベンチが見当たらない・・・が。

S073003 S073002
左:2009年8月
右:2017年8月
そこから東へ、僅かに行った場所に、明らかに往時からあったと思われるベンチが現存。
周囲に同様のベンチは見当たらない。
では、撮影ポイントはここだったのか?
そこで、このベンチを映画像①と同じようなアングルで捉えてみると・・・、確かに映画像①と似ている。
しかし、よくよく見てみると、「高石調圧水槽」が画面に入らず、遥か右方向へとズレてしまうのである。
勿論、望遠などの違いはあるだろうが、それにしても違い過ぎる。

ここで、一度ペンディング。

073004 S073008
左:『好き!すき!!魔女先生』第5話より
右:2009年8月
月先生(演/菊容子)の背後に見えるのは、公園西側入口にある藤棚のようなもので、見事に現存する。

073005 S073009
左:『好き!すき!!魔女先生』第5話より
右:2009年8月
073007 S073015
左:『好き!すき!!魔女先生』第5話より(映③)
右:2017年8月
073006 S073011
左:『好き!すき!!魔女先生』第5話より
右:2017年8月
2009年8月の取材時、ブランコの囲いは既に改修されていたが、再塗装されていたものの、滑り台は往時のままであった。
近年、経時的劣化に伴うものか、或いは安全基準の改定に伴うものかは定かでないが、似て非なるもの、滑り台も既に改修されている。
因みに、映画像③には、「第一白百合荘」(右奥)と、所謂スターハウスの形状をした「森永乳業百合ヶ丘アパート」B棟(左奥)が確認出来る。

073008 073009
上2枚:『好き!すき!!魔女先生』第5話より
S073019
上:2017年8月
では、もう一度、ベンチの位置について考察してみたいと思う。
少なくとも撮影ポイントは、一段高い場所だったことは疑う余地がない。
そこで、掲載した映画像に写る鉄棒に着目してみると、やはり冒頭に掲載した写真①が撮影ポイントだったことが分かる。
但し、鉄棒は明らかに改修されており、また往時と同所に設けられているとは限らない。
しかし、この位置にあったと仮定すれば、「高石調圧水槽」の位置も見事に合致するのである。
つまり、往時のベンチは現存するものの、僅かに東側へ移動されたということになる。

073010 S073024
左:『好き!すき!!魔女先生』第5話より
右:2014年12月
茶色の外壁をした住宅が現存しているのが分かる。

S073020 S073023
左:2011年6月
右:2014年9月
左に掲載したのは、かつて「高石調圧水槽」と呼ばれた、現・「百合ヶ丘配水塔」。
また、映画像②に写る、番号を付した建物は、当時の『百合丘第二団地』。
現在は、「UR都市機構百合ヶ丘みずき街」、及び「パークシティ新百合ヶ丘」となっているが、右に掲載したのは、101号棟跡地に建つ「スリーエフ百合丘三丁目店」。

S073025
上:2017年8月
『百合ヶ丘第二公園』の隅に咲く百合の花・・・、当エピソード、泣ける話である。

尚、『百合丘第二団地』については、改めて考察したいと思う。


(映画像掲載作品)
『好き!すき!!魔女先生』第5話「いじっぱりハモニカさん」(1971/10/31放送)


Phase073 End


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Phase072 【ロケ地】川崎市麻生区百合丘/柳通りPartⅣ


072001 S072001
左:『イナズマン』第22話より
右:2017年8月
『イナズマン』第22話「歩く土人形 恐怖の大地割れ!!」で、カズオ(演/黒田英彦)が新聞を配達する一軒。
撮影に使用された個人邸宅は既に現存せず、歯科医院などが入るテナントビルとなっている。

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左:『イナズマン』第22話より
右:2017年8月
その洋館然とした邸宅の門部分。
因みに、表札は実際のものがそのまま使用されている。

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左:『イナズマン』第22話より(映①)
右:2017年8月
072004 S072007
左:『イナズマン』第22話より
右:2017年8月
カズオが新聞を配達するもう一軒の邸宅は、見事に現存する。
映画像①の公衆電話ボックスがある場所は、『百合ヶ丘第二児童公園』。

072005 S072009
左:『イナズマン』第22話より
右:2010年4月
072006 S072010
左:『イナズマン』第22話より
右:2010年4月
件の住宅前を北側から捉えたアングル。
掲載した映画像は、直前、病原菌が付着しているツチバンバラの埴輪に触れたため、手が痺れ出すカズオのシーン。
その脇にあるブロック塀に掲げられた「川崎市百合が丘3-27 かねこ時計店 寄贈」の看板が見事に現存する。
因みに、その「かねこ時計店」は、かつて駅南口ロータリーにある「川崎市信用金庫百合ヶ丘支店」の南側にあった。

072007 S072015
左:『イナズマン』第22話より
右:2017年7月
倒れ込んだカズオに駆け寄る、上掲した洋館然とした住宅の主婦(演/青山恵美)。
同じく南側を捉えている。

072010 S072016
左:『イナズマン』第22話より
右:2017年7月
そこへ偶然にも通りかかる渡五郎(演/伴直弥)。
背後奥に僅かに見えるのは、今は無き「大同生命 相模寮」。
『喜劇 駅前団地』(1961年/東宝・東京映画)では、「暁天堂戸倉病院」として使用された建物である。

072009 S072018
左:『イナズマン』第22話より
右:2017年7月
ライジンゴーから降り、カズオに駆け寄る五郎。
背後の擁壁が現存している。

072008 S072020
左:『イナズマン』第22話より
右:2017年7月
主婦と五郎は、カズオを病院へ連れて行くことにする。

072011 S072023
左:『イナズマン』第22話より
右:2017年8月
072012 S072024
左:『イナズマン』第22話より
右:2017年8月
病院へと向かう3人。
ライジンゴーは、「弘法の松」交差点方面と進んでいる。

072013 S072025
左:『イナズマン』第22話より
右:2017年7月
映像では、苦しむカズオの様子を捉え、次に走行中のライジンゴー車中からのアングルに切り替わる。
撮影は、「弘法の松」交差点から東の方向に延びる坂道で行われており、最初に映し出されるのは、園芸品を販売していた「まつむら」。
建物は現存しているものの、既に営業はされていない模様。

072014 S072027
左:『イナズマン』第22話より
右:2017年7月
続いて、路上に停められた「まつむら」の軽トラックと「岡電機商会」が映し出される。

072015 S072028
左:『イナズマン』第22話より
右:2016年8月
最後に確認出来るのは、かつての「的場ビル」にあったレストラン「ポニー」。
当時は、歩道が未だなかったことが分かる。
この後、映像では、『稲城台病院』(東京都稲城市)でのシーンとなる。


(映画像掲載作品)
『イナズマン』第22話「歩く土人形 恐怖の大地割れ!!」(1974/3/5放送)


Phase072 End


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Phase071 【ロケ地】川崎市麻生区百合丘/柳通りPartⅢ

Phase067に続き、麻生区百合丘にある柳通りを南上したいと思う。

071001 S071002
左:『好き!すき!!魔女先生』第5話より
右:2017年8月
掲載した映画像は、『好き!すき!!魔女先生』第5話「いじっぱりハモニカさん」で、月先生(演/菊容子)とヒロミ(演/広瀬隆子)がタクシーに乗り、テレビ局へと向かうシーン。
撮影は柳通りで行われており、最初に映し出されるのは、「富士見屋酒店」と「三ツ輪星マーケット」(「三ツ輪星ストア」と表記される場合もあり)。
因みに・・・。

S071003 S071004
左:2011年6月
右:2015年4月
現在、「富士見屋酒店」は、「禅寺丸本舗」という和菓子店となっている。
また、同店を取り囲むように建っていた「三ツ輪星マーケット」(「坂巻ラジオ店」「眞壁屋食品部」「宮野青果店」「相洲屋精肉店」「一二三薬店」「宮野菓子店」「お茶・㐂楽園」からなる複合店舗)も現存せず、今はコインパーキングとなっているが、少し前までは、「サンフレッシュ」というスーパーだった時期もある。

071004 S071007
左:『好き!すき!!魔女先生』第5話より
右:2017年8月
リアガラスに映し出されたのは、当時の『百合丘第一団地』23号棟への入口付近。

071003 S071008
左:『好き!すき!!魔女先生』第5話より
右:2017年8月
かつて『百合丘第一団地』23号棟が建っていた辺りには、現在、「UR都市機構サンラフレ百合ヶ丘」11号棟が建っている。

071005 071006
S071009
上2枚:『好き!すき!!魔女先生』第5話より
下:2015年4月
続いて映し出されるのは、『百合丘第一団地』24号棟、『同』25号棟。
現在の「UR都市機構サンラフレ百合ヶ丘」11号棟と12号棟の間に設けられた芝、及び駐車場の場所に建っていた。
尚、写真に写るバス停は、今も往時の名を残す「第一団地前」。

071007 S071012
左:『好き!すき!!魔女先生』第5話より
右:2017年8月
映像では、棟番号が唯一映し出される『百合丘第一団地』26号棟。
『喜劇 駅前団地』(1961年/東宝・東京映画)は、この現・「第2児童公園北側」交差点から駅方向を捉えたアングルで終了する。

071008 S071010
左:『好き!すき!!魔女先生』第5話より
右:2017年8月
次に映像に映し出されるのは、「第2児童公園北側」交差点南側にあった「久保石油 百合ヶ丘給油所」。
現在は、脳神経外科のクリニックとなっている。

071009 071010
上2枚:『好き!すき!!魔女先生』第5話より
071011 071012
上2枚:『好き!すき!!魔女先生』第5話より
S071015
上:2014年9月
続けて四つの店舗が映し出される。
左上より、「八百新商店」「鳥宏」「全薬堂」「小田急クリーニング」。
この後、「八百新商店」は「近藤ミシン商会」に、「小田急クリーニング」は「大谷クリーニング」へと改称されたものの、最近まで往時の佇まいを残していた。
しかし、残念ながら「全薬堂」「大谷クリーニング」は既になく、「鳥宏」もリフォームされ、往時の建物を残すのは「八百新商会」を引き継いだ「近藤ミシン商会」のみとなっている。
尚、当時の四店舗は、『百合丘第一団地』19号棟、或いは「第2児童公園北側」交差点東側に健在する個人邸宅などと共に、映画「クレージだよ奇想天外」(1966年/東宝)にも記録されており、百合丘の歴史を知る上でも大変貴重な映像と言えるだろう。

071013 S071017
左:『好き!すき!!魔女先生』第5話より
右:2017年8月
「小田急クリーニング」の南側にあったのが、「第一白百合荘」と「第二白百合荘」。
三菱ルームエアコンの看板が設置されようとしていたのは、その擁壁部分。
現在、この場所には立派なマンションが建っている。

071014 S071018
左:『好き!すき!!魔女先生』第5話より
右:2017年8月
上掲したT字路南側にあったのは、「すどう医院」。
現在は、「麻生キリスト教会」となっている。

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左:『好き!すき!!魔女先生』第5話より
右:2017年8月
当該シーン最後に映し出されたのは、『百合ヶ丘第二児童公園』西側入口とベンチ上の藤棚のようなもの。


(主参考文献)
『喜劇 駅前団地』(1961年/東宝・東京映画)
「クレージだよ奇想天外」(1966年/東宝)


(映画像掲載作品)
『好き!すき!!魔女先生』第5話「いじっぱりハモニカさん」(1971/10/31放送)


Phase071 End


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Phase070 【ロケ地】川崎市麻生区百合丘/百合ヶ丘第三公園

再び、百合丘を取り上げることに・・・。
前回のPhase069は、少々過多となったため、今回は、1作品1エピソードを取り上げ、コンパクトにまとめたいと思う。


070002 S070002
左:『アクマイザー3』第15話より
右:2014年12月
『東映生田スタジオ』作品における『百合ヶ丘第三公園』使用例は、『アクマイザー3』第15話「なぜだ?! 一平がテングになった」が唯一と思われる。
掲載した映画像は、公園南側にある階段の煽りアングルで、ザビタンらが、島一平(演/千葉治郎)らの再会を見届けるシーン。

070003 S070003
左:『アクマイザー3』第15話より
右:2014年12月
同シーンの俯瞰アングル。
尚、階段中央に設けられていた薄緑色の手摺りは、取材時には現存していたが、現在は残念ながら撤去されている。

070004 S070004
左:『アクマイザー3』第15話より
右:2014年12月
島一平の元に駆け寄る弟の光彦(演/小塙謙士)と渚ジュン(演/早田みゆき)。
実際の映像は、階段上部からのズーム&パンで撮影されている。

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左:『アクマイザー3』第15話より
右:2017年7月
ミニテングラーにされていた島一平(演/千葉治郎)が元の姿に戻り、光彦らとの再会を喜ぶシーン。
背後に、「百合丘ゴルフクラブ」が見える。

070006 S070005
左:『アクマイザー3』第15話より
右:2014年12月
再会を喜び、一平は言う。
「よしっ、今日はおごっちゃおー!」
『百合ヶ丘第三公園』は、斜面に作られているため、段々畑のような造りになっている。
奥に見える階段を下りると、広場へと行きつく。

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左:『アクマイザー3』第15話より
右:2014年12月
「おいっ、二人とも何やってんだ!締め切りの時間だよ、締め切りの!」
忠告にやって来たのは、一平とジュンが勤める東都タイムズ編集長・秋田源作(演/岩城和男)。
撮影は、前述階段を下りた場所となるT字路で行われている。

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左:『アクマイザー3』第15話より
右:2017年7月
三人の背後に見えるのは、かつての『百合丘第一団地』10号棟。
現在、その跡地には、「UR都市機構サンラフレ百合ヶ丘」5号棟が建っている。


今回、取り上げた『百合ヶ丘第三公園』は、Phase061でも触れた『彼女と彼』(1963年/ATG・岩波映画)でも使用されている。
但し、映像に記録されているのは、整備される前の状態で、隔世の感を禁じ得ない。
是非、ご覧頂きたいと思う。


(映画像掲載作品)
『アクマイザー3』第15話「なぜだ?! 一平がテングになった」(1976/1/13放送)


Phase070 End


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Phase069 【ロケ地】川崎市麻生区王禅寺/東京都市大学 原子力研究所

今回は、先日、オープン・ラボが開催された『東京都市大学 原子力研究所』を取り上げたいと思う。

069003
上:『仮面ライダー』第51話より
S069001 S069004
上2枚:2016年7月
既によく知られていることではあるが、『仮面ライダー』第51話「石怪人ユニコルノス対ダブルライダーキック」において、「大下宇宙科学研究所」として使用されたのが、ここ『東京都市大学 原子力研究所』(当時は『武蔵工業大学 原子力研究所』)。
俯瞰で見ると、前方後円墳を連想させる形状をしており、非常に重厚で、機能性のみならずデザイン性にも優れた印象を受ける。

069019 S069031
左:『仮面ライダー』第51話より
右:2016年7月
ユニコルノスの影が映るのは、敷地のほぼ中央に佇む蓄霊碑。
現在、周囲は木々に覆われ、同様のアングルで撮影すると、写るのは緑だけ。
尚、そこに刻まれた数字は、〝1968〟か?
一番右の数字のみが、何故か途中で途切れている。
おそらく建立されたのが、1968年だったのではないだろうか。

069020 S069033
左:『仮面ライダー』第51話より
右:2016年7月(写①)
畜霊碑の脇に建つユニコルノス・・・?

069004 S069036
左:『仮面ライダー』第51話より
右:2016年7月
一文字(演/佐々木剛)と滝(演/千葉治郎)がやって来たのは、原子炉が入る建物の南側から。
この建物は、南から東側にかけての一階のみが煉瓦造りとなっている。

069017 S069026
左:『仮面ライダー』第51話より
右:2016年7月
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左:『仮面ライダー』第51話より
右:2016年7月
滝や一文字が戦闘員と戦った場所は、上掲した映画像とほぼ同じ辺りと思われる。

069005 S069010
左:『仮面ライダー』第51話より
右:2016年7月
2人の背後から現れたユニコルノス。
撮影は、原子炉のある建物南南東側で、煽りのアングルで捉えられている。

069006 S069012
左:『仮面ライダー』第51話より
右:2016年7月
上部外壁をバックに姿を消すユニコルノス。
改修はされているが、基本的構造は変わらない。

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左:『仮面ライダー』第51話より
右:2016年7月
ライダー2号が立つのは、制御盤と運転データを活用した実体感型原子炉シミュレータの入る部屋の上辺り。

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左:『仮面ライダー』第51話より
右:2016年7月
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左:『仮面ライダー』第51話より
右:2016年7月
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左:『仮面ライダー』第51話より
右:2016年7月
原子炉のある建物から事務室などがある建物へと移動するユニコルノス。
この一連を見ると、改修されているのがよく分かる。

069012 S069019
左:『仮面ライダー』第51話より
右:2016年7月
正面玄関上で戦うライダー2号とユニコルノス。

069013 S069021
左:『仮面ライダー』第51話より
右:2016年7月
069014 S069024
左:『仮面ライダー』第51話より
右:2016年7月
069016 S069025
左:『仮面ライダー』第51話より
右:2016年7月
事務室などが入る建物の南側には、芝生が広がっており、今も昔も変わらない。

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左:『仮面ライダー』第51話より
右:2017年7月
069023 S069042
左:『仮面ライダー』第51話より
右:2017年7月
069024 S069045
左:『仮面ライダー』第51話より
右:2017年7月
上掲3枚の映画像は、原子炉が入る建物の屋根の上(2階)からの俯瞰アングルで、正面玄関へと続くスロープと周辺を捉えている。

069025 S069046
左:『仮面ライダー』第51話より
右:2017年7月
掲載した写真は、事務所などが入る建物南側の芝(一応、映像に忠実に、屋上からの撮影を行っている)。

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上:映画『仮面ライダー対ショッカー』より
S069048
上:2016年7月(写②)
映画『仮面ライダー対ショッカー』開巻部に映し出される大道寺地球物理学研究所。
このシーンは、ここ『東京都市大学 原子力研究所』で撮影されている。
大道寺博士(演/伊豆肇)・・・?

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上:映画『仮面ライダー対ショッカー』より
S069050
上:2016年7月
具体的には、前述した原子炉が入る建物内で、大道寺博士と阿野助手(演/宮裕之)は、その原子炉タンクに設置された階段を下りている。

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上:映画『仮面ライダー対ショッカー』より
S069052
上:2016年7月
尚、この原子炉は、TRIGA-Ⅱ型の武蔵工大炉と呼ばれており、教育研究用原子炉として、運転制御卓を用いたシミュレータの開発など、教育・研究に活用されている。


(謝辞/編集後記)
昨年(2016年7月23日)、ご一緒させて頂きました『まんじフラワーショップ』(リンク参照)を開設されているモリリンさん。
そして、本年(2017年7月29日)、ご一緒させて頂きましたFさん。
お二人には、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
有難うございました。

また昨年、武蔵工大炉天井部のクレーンをわざわざ回転して頂き、映画『仮面ライダー対ショッカー』の映画像の検証にご協力頂きました、本研究所 准教授、兼男女共同参画室の室長でいらっしゃる岡田往子先生、助教の羽倉尚人先生、並びに大道寺博士を演じてくださった大井氏(写真②参照)を始めとする5名の学生の方々。
皆様には、心より感謝申し上げたいと思います。
本当に有難うございました。
更に、本年、羽倉先生には、第51話における俯瞰アングル撮影のため、屋根への進入もご承諾頂きました。
重ねて御礼申し上げます。

尚、写真①に写る方が、岡田先生です。

S069054 S069055
左:2016年7月
右:2017年7月
(左)劇中映画像をご確認頂いている岡田先生(右)と羽倉先生(左)。
(右)屋根の上での検証風景。
尚、本研究所は、1960年、学校法人五島育英会によって開設されました。
本所は、『マグマ大使』(1966年/ピープロダクション・東急エージェンシー・フジテレビ)でも、数エピソードで使用されていますが、岡田先生によると、その関係があったのではないかとのことです。
因みに、『緊急指令10-4・10-10』(1972年/円谷プロダクション・NET)第4話「人喰いカビ」でも、「藤波微生物研究所」として使用されています。

S069056
上:2017年7月
麻生区王禅寺971番地にある『東京都市大学 原子力研究所』では、年に一度、オープン・ラボが開催されています。
施設内を一般公開し、その歩みと最近の研究活動についての紹介、原子炉見学、また子供たちには工作・実験教室の開催など、イベントは多岐に渡ります。
学生の方々のプレゼンテーションも素晴らしく、年に一度ではありますが、興味のある方は是非足を運んでみてください。


最後になりましたが、写真掲載、ご芳名の記載にご承諾頂きました岡田先生、羽倉先生には心より御礼申し上げます。


(映画像掲載作品)放映・公開順
『仮面ライダー』第51話「石怪人ユニコルノス対ダブルライダーキック」(1972/3/18放送)
『仮面ライダー対ショッカー』(1972/3/18公開)


Phase069 End


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〇ロケ地紹介などで掲載する写真の中には、経年の結果、撮影時とは更に変貌を遂げている箇所があります(参考までに撮影年月を記載します)。



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