Phase074 【ロケ地】川崎市麻生区百合丘/富士塚商店街

Phase073で記したように、『百合丘第二団地』は残念ながら既に姿を消し、現在は「UR都市機構百合ヶ丘みずき街」、及び「パークシティ新百合ヶ丘」となっている。

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左:『好き!すき!!魔女先生』第6話より(映①)
右:2011年6月
『百合丘第二団地』は、101号棟から131号棟までの三十一棟で構成されており(110号棟は集会所)、その最北端、『百合ヶ丘第二公園』の東側にあったのが、130号棟と131号棟である。
他の棟とは異なり、この二棟だけは、一階が商店、二階が住居という造りになっており、「富士塚名店街」と呼ばれていたという。
131号棟は、食料品、お酒などを取り扱っていた「生田ストアー」(後に、「生田ストアー」と「生田食料品店」に改編)で、現在は、かつて101号棟が建っていた場所で営業継続中。
つまり、Phase073に掲載した「スリーエフ百合丘三丁目店」である。
現に、その入口には、「スリーエフ百合丘三丁目店」の下に、「(有)生田ストアー」の文字も併記されている。
一方の130号棟は、複数の店舗で構成されており、時期によって異なるが、1971年には以下のお店が入っていた。
・藤井商店(金物・雑貨)
・百合ヶ丘薬店
・鮮魚定温冷蔵 百合丘支店
・千曲青果
そして、『好き!すき!!魔女先生』第6話「僕の弟はロボットだ!」において、ケイタローが逃げ惑うシーンの一部が、この130号棟周辺で撮影された。

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上2枚:『好き!すき!!魔女先生』第6話より(右:映②)
撮影に用いられたのは、その最南端に位置していた「千曲青果」。
映像は、店内からのアングルのみで、残念ながら外観は記録されていない。
映画像①を始め、上掲した映画像は、全て店内から南側を捉えたもの。
当時、そこに建っていたのは個人邸宅であったが、現在は、動物病院とクリーニング店となっている。

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上:2014年9月
『百合丘第二団地』130号棟の現在の姿。
尚、映画像②の右端に、水色と青色のツートンカラーをした日差し除けが写っているのが分かる。
これは、当時、131号棟の南側に建っていた「日之出マーケット」。
「上原商店」「丸栄テレビ電化」「履物洋品 ふじや」「中華そば白養軒」「クリーニング アメリカンクリーナース」「とんかつ かつ吉」「新井米店」「三味堂」「大和精肉店」「八百武青果店」「鮮魚 魚久商店」「美登利寿司」といった店舗で構成されていた(時期によって異なる)が、こちらも現存せず。
跡地には「藤和シティホームズ百合丘公園」というマンションが建っている。
因みに、映画『彼女と彼』(1963年/ATG・岩波映画)には、『百合ヶ丘第二公園』から捉えられた当時の「日之出マーケット」の姿が記録されているので、機会があれば是非ご覧頂きたいと思う。

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左:『好き!すき!!魔女先生』第6話より
右:2017年8月
その後、ケイタローは、東側の出入り口から逃走していく。

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左:『好き!すき!!魔女先生』第6話より
右:2009年8月
掲載した映画像は、同エピソードにおいて、ケイタローがアルバイトで稼いだお金で、信夫(演/佐久田修)がパンを買いにいくシーン。
映像でのカットは掲載した映画像のみだが、前述130号棟の近くに実在したパン屋さんがロケに使用された。

S075012
上:2009年8月
これが、そのパン屋さん、『百合丘ベーカリー』。
高齢のご夫婦が経営されていたというが、閉店してから既に久しいようである。
当店を回顧する際、殆んどの方がこう仰っている、「ここのクリームパンの味が忘れられない」と。

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上:2011年6月
『百合丘ベーカリー』以外にも、「すぎ美容室」「やまと屋呉服店」「まぶち商店」「伊藤牛乳店」「増田牛乳店」「横山豆腐店」「松葉浴場」「丸山バーバー」「宇田川屋豆腐店」といった商店(時期によって異なる。「松葉浴場」など一部は現存)、そして前述した『富士塚名店街』、「日之出マーケット」を含め、この一帯は「富士塚商店街」と呼ばれ、当時は、『百合丘第二団地』に住む人々を中心に大いに賑わったという。
店舗数は減ったものの、今もその名を残している。


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左:『ロボット刑事』第3話より
右:2015年4月
『ロボット刑事』第3話「時計発狂事件」で、ジリキマンに襲われた、たけし(演/松葉寛祐)の父(演/北川陽一郎)が入院していたのは、『富士塚商店街』近くにある某医院。
南側は往時のままだということが分かるが、正面玄関も含めて北側は大きくリフォームされている。

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左:『ロボット刑事』第3話より
右:2017年8月
父親の容態に、悲しみと悔しさ、そして怒りを覚えたたけしは、思わず病室を飛び出してしまう。
背後に見えるのは、こちらも今は無き『百合丘第一団地』18号棟の擁壁部分。

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左:『ロボット刑事』第3話より
右:2009年8月
正面玄関前では、夜間撮影も行われている。

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左:『ロボット刑事』第3話より
右:2017年8月
たけしを励ますK。
医院の南側で撮影された
遠方に見えるのは、「井上商店 百合ヶ丘寮」。
その背後に隠れるように写っているのは、今も健在する「百合ヶ丘マンション」。


(映画像掲載作品)放映順
『好き!すき!!魔女先生』第6話「僕の弟はロボットだ!」(1971/11/7放送)
『ロボット刑事』第3話「時計発狂事件」(1973/4/19放送)


Phase074 End


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Phase073 【ロケ地】川崎市麻生区百合丘/百合ヶ丘第二公園

今回は、『好き!すき!!魔女先生』第5話「いじっぱりハモニカさん」の撮影に使用された、麻生区百合丘3丁目にある『百合ヶ丘第二公園』(公園入口にある碑には『百合ヶ丘第二児童公園』と刻まれているが、ここでは『百合ヶ丘第二公園』と表記する)を取り上げたいと思う。

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左:『好き!すき!!魔女先生』第5話より(映①)
右:2017年8月(写①)
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上:『好き!すき!!魔女先生』第5話より(映②:映画像①上部アップ)
『好き!すき!!魔女先生』第5話「いじっぱりハモニカさん」で、ヒロミ(演/広瀬隆子)がハモニカの練習(曲は、「Old Black Joe」)をしていたのが、『百合ヶ丘第二公園』。
奥に見える「高石調圧水槽」(現・「百合ヶ丘配水塔」)を中心に、周辺建物との位置関係を鑑みると、おそらく掲載した写真が同アングルと思われる。
但し、一目瞭然、同所にベンチが見当たらない・・・が。

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左:2009年8月
右:2017年8月
そこから東へ、僅かに行った場所に、明らかに往時からあったと思われるベンチが現存。
周囲に同様のベンチは見当たらない。
では、撮影ポイントはここだったのか?
そこで、このベンチを映画像①と同じようなアングルで捉えてみると・・・、確かに映画像①と似ている。
しかし、よくよく見てみると、「高石調圧水槽」が画面に入らず、遥か右方向へとズレてしまうのである。
勿論、望遠などの違いはあるだろうが、それにしても違い過ぎる。

ここで、一度ペンディング。

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左:『好き!すき!!魔女先生』第5話より
右:2009年8月
月先生(演/菊容子)の背後に見えるのは、公園西側入口にある藤棚のようなもので、見事に現存する。

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左:『好き!すき!!魔女先生』第5話より
右:2009年8月
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左:『好き!すき!!魔女先生』第5話より(映③)
右:2017年8月
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左:『好き!すき!!魔女先生』第5話より
右:2017年8月
2009年8月の取材時、ブランコの囲いは既に改修されていたが、再塗装されていたものの、滑り台は往時のままであった。
近年、経時的劣化に伴うものか、或いは安全基準の改定に伴うものかは定かでないが、似て非なるもの、滑り台も既に改修されている。
因みに、映画像③には、「第一白百合荘」(右奥)と、所謂スターハウスの形状をした「森永乳業百合ヶ丘アパート」B棟(左奥)が確認出来る。

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上2枚:『好き!すき!!魔女先生』第5話より
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上:2017年8月
では、もう一度、ベンチの位置について考察してみたいと思う。
少なくとも撮影ポイントは、一段高い場所だったことは疑う余地がない。
そこで、掲載した映画像に写る鉄棒に着目してみると、やはり冒頭に掲載した写真①が撮影ポイントだったことが分かる。
但し、鉄棒は明らかに改修されており、また往時と同所に設けられているとは限らない。
しかし、この位置にあったと仮定すれば、「高石調圧水槽」の位置も見事に合致するのである。
つまり、往時のベンチは現存するものの、僅かに東側へ移動されたということになる。

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左:『好き!すき!!魔女先生』第5話より
右:2014年12月
茶色の外壁をした住宅が現存しているのが分かる。

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左:2011年6月
右:2014年9月
左に掲載したのは、かつて「高石調圧水槽」と呼ばれた、現・「百合ヶ丘配水塔」。
また、映画像②に写る、番号を付した建物は、当時の『百合丘第二団地』。
現在は、「UR都市機構百合ヶ丘みずき街」、及び「パークシティ新百合ヶ丘」となっているが、右に掲載したのは、101号棟跡地に建つ「スリーエフ百合丘三丁目店」。

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上:2017年8月
『百合ヶ丘第二公園』の隅に咲く百合の花・・・、当エピソード、泣ける話である。

尚、『百合丘第二団地』については、改めて考察したいと思う。


(映画像掲載作品)
『好き!すき!!魔女先生』第5話「いじっぱりハモニカさん」(1971/10/31放送)


Phase073 End


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Phase072 【ロケ地】川崎市麻生区百合丘/柳通りPartⅣ


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左:『イナズマン』第22話より
右:2017年8月
『イナズマン』第22話「歩く土人形 恐怖の大地割れ!!」で、カズオ(演/黒田英彦)が新聞を配達する一軒。
撮影に使用された個人邸宅は既に現存せず、歯科医院などが入るテナントビルとなっている。

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左:『イナズマン』第22話より
右:2017年8月
その洋館然とした邸宅の門部分。
因みに、表札は実際のものがそのまま使用されている。

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左:『イナズマン』第22話より(映①)
右:2017年8月
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左:『イナズマン』第22話より
右:2017年8月
カズオが新聞を配達するもう一軒の邸宅は、見事に現存する。
映画像①の公衆電話ボックスがある場所は、『百合ヶ丘第二児童公園』。

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左:『イナズマン』第22話より
右:2010年4月
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左:『イナズマン』第22話より
右:2010年4月
件の住宅前を北側から捉えたアングル。
掲載した映画像は、直前、病原菌が付着しているツチバンバラの埴輪に触れたため、手が痺れ出すカズオのシーン。
その脇にあるブロック塀に掲げられた「川崎市百合が丘3-27 かねこ時計店 寄贈」の看板が見事に現存する。
因みに、その「かねこ時計店」は、かつて駅南口ロータリーにある「川崎市信用金庫百合ヶ丘支店」の南側にあった。

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左:『イナズマン』第22話より
右:2017年7月
倒れ込んだカズオに駆け寄る、上掲した洋館然とした住宅の主婦(演/青山恵美)。
同じく南側を捉えている。

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左:『イナズマン』第22話より
右:2017年7月
そこへ偶然にも通りかかる渡五郎(演/伴直弥)。
背後奥に僅かに見えるのは、今は無き「大同生命 相模寮」。
『喜劇 駅前団地』(1961年/東宝・東京映画)では、「暁天堂戸倉病院」として使用された建物である。

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左:『イナズマン』第22話より
右:2017年7月
ライジンゴーから降り、カズオに駆け寄る五郎。
背後の擁壁が現存している。

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左:『イナズマン』第22話より
右:2017年7月
主婦と五郎は、カズオを病院へ連れて行くことにする。

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左:『イナズマン』第22話より
右:2017年8月
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左:『イナズマン』第22話より
右:2017年8月
病院へと向かう3人。
ライジンゴーは、「弘法の松」交差点方面と進んでいる。

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左:『イナズマン』第22話より
右:2017年7月
映像では、苦しむカズオの様子を捉え、次に走行中のライジンゴー車中からのアングルに切り替わる。
撮影は、「弘法の松」交差点から東の方向に延びる坂道で行われており、最初に映し出されるのは、園芸品を販売していた「まつむら」。
建物は現存しているものの、既に営業はされていない模様。

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左:『イナズマン』第22話より
右:2017年7月
続いて、路上に停められた「まつむら」の軽トラックと「岡電機商会」が映し出される。

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左:『イナズマン』第22話より
右:2016年8月
最後に確認出来るのは、かつての「的場ビル」にあったレストラン「ポニー」。
当時は、歩道が未だなかったことが分かる。
この後、映像では、『稲城台病院』(東京都稲城市)でのシーンとなる。


(映画像掲載作品)
『イナズマン』第22話「歩く土人形 恐怖の大地割れ!!」(1974/3/5放送)


Phase072 End


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Phase071 【ロケ地】川崎市麻生区百合丘/柳通りPartⅢ

Phase067に続き、麻生区百合丘にある柳通りを南上したいと思う。

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左:『好き!すき!!魔女先生』第5話より
右:2017年8月
掲載した映画像は、『好き!すき!!魔女先生』第5話「いじっぱりハモニカさん」で、月先生(演/菊容子)とヒロミ(演/広瀬隆子)がタクシーに乗り、テレビ局へと向かうシーン。
撮影は柳通りで行われており、最初に映し出されるのは、「富士見屋酒店」と「三ツ輪星マーケット」(「三ツ輪星ストア」と表記される場合もあり)。
因みに・・・。

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左:2011年6月
右:2015年4月
現在、「富士見屋酒店」は、「禅寺丸本舗」という和菓子店となっている。
また、同店を取り囲むように建っていた「三ツ輪星マーケット」(「坂巻ラジオ店」「眞壁屋食品部」「宮野青果店」「相洲屋精肉店」「一二三薬店」「宮野菓子店」「お茶・㐂楽園」からなる複合店舗)も現存せず、今はコインパーキングとなっているが、少し前までは、「サンフレッシュ」というスーパーだった時期もある。

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左:『好き!すき!!魔女先生』第5話より
右:2017年8月
リアガラスに映し出されたのは、当時の『百合丘第一団地』23号棟への入口付近。

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左:『好き!すき!!魔女先生』第5話より
右:2017年8月
かつて『百合丘第一団地』23号棟が建っていた辺りには、現在、「UR都市機構サンラフレ百合ヶ丘」11号棟が建っている。

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上2枚:『好き!すき!!魔女先生』第5話より
下:2015年4月
続いて映し出されるのは、『百合丘第一団地』24号棟、『同』25号棟。
現在の「UR都市機構サンラフレ百合ヶ丘」11号棟と12号棟の間に設けられた芝、及び駐車場の場所に建っていた。
尚、写真に写るバス停は、今も往時の名を残す「第一団地前」。

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左:『好き!すき!!魔女先生』第5話より
右:2017年8月
映像では、棟番号が唯一映し出される『百合丘第一団地』26号棟。
『喜劇 駅前団地』(1961年/東宝・東京映画)は、この現・「第2児童公園北側」交差点から駅方向を捉えたアングルで終了する。

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左:『好き!すき!!魔女先生』第5話より
右:2017年8月
次に映像に映し出されるのは、「第2児童公園北側」交差点南側にあった「久保石油 百合ヶ丘給油所」。
現在は、脳神経外科のクリニックとなっている。

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上2枚:『好き!すき!!魔女先生』第5話より
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上2枚:『好き!すき!!魔女先生』第5話より
S071015
上:2014年9月
続けて四つの店舗が映し出される。
左上より、「八百新商店」「鳥宏」「全薬堂」「小田急クリーニング」。
この後、「八百新商店」は「近藤ミシン商会」に、「小田急クリーニング」は「大谷クリーニング」へと改称されたものの、最近まで往時の佇まいを残していた。
しかし、残念ながら「全薬堂」「大谷クリーニング」は既になく、「鳥宏」もリフォームされ、往時の建物を残すのは「八百新商会」を引き継いだ「近藤ミシン商会」のみとなっている。
尚、当時の四店舗は、『百合丘第一団地』19号棟、或いは「第2児童公園北側」交差点東側に健在する個人邸宅などと共に、映画「クレージだよ奇想天外」(1966年/東宝)にも記録されており、百合丘の歴史を知る上でも大変貴重な映像と言えるだろう。

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左:『好き!すき!!魔女先生』第5話より
右:2017年8月
「小田急クリーニング」の南側にあったのが、「第一白百合荘」と「第二白百合荘」。
三菱ルームエアコンの看板が設置されようとしていたのは、その擁壁部分。
現在、この場所には立派なマンションが建っている。

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左:『好き!すき!!魔女先生』第5話より
右:2017年8月
上掲したT字路南側にあったのは、「すどう医院」。
現在は、「麻生キリスト教会」となっている。

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左:『好き!すき!!魔女先生』第5話より
右:2017年8月
当該シーン最後に映し出されたのは、『百合ヶ丘第二児童公園』西側入口とベンチ上の藤棚のようなもの。


(主参考文献)
『喜劇 駅前団地』(1961年/東宝・東京映画)
「クレージだよ奇想天外」(1966年/東宝)


(映画像掲載作品)
『好き!すき!!魔女先生』第5話「いじっぱりハモニカさん」(1971/10/31放送)


Phase071 End


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Phase070 【ロケ地】川崎市麻生区百合丘/百合ヶ丘第三公園

再び、百合丘を取り上げることに・・・。
前回のPhase069は、少々過多となったため、今回は、1作品1エピソードを取り上げ、コンパクトにまとめたいと思う。


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左:『アクマイザー3』第15話より
右:2014年12月
『東映生田スタジオ』作品における『百合ヶ丘第三公園』使用例は、『アクマイザー3』第15話「なぜだ?! 一平がテングになった」が唯一と思われる。
掲載した映画像は、公園南側にある階段の煽りアングルで、ザビタンらが、島一平(演/千葉治郎)らの再会を見届けるシーン。

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左:『アクマイザー3』第15話より
右:2014年12月
同シーンの俯瞰アングル。
尚、階段中央に設けられていた薄緑色の手摺りは、取材時には現存していたが、現在は残念ながら撤去されている。

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左:『アクマイザー3』第15話より
右:2014年12月
島一平の元に駆け寄る弟の光彦(演/小塙謙士)と渚ジュン(演/早田みゆき)。
実際の映像は、階段上部からのズーム&パンで撮影されている。

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左:『アクマイザー3』第15話より
右:2017年7月
ミニテングラーにされていた島一平(演/千葉治郎)が元の姿に戻り、光彦らとの再会を喜ぶシーン。
背後に、「百合丘ゴルフクラブ」が見える。

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左:『アクマイザー3』第15話より
右:2014年12月
再会を喜び、一平は言う。
「よしっ、今日はおごっちゃおー!」
『百合ヶ丘第三公園』は、斜面に作られているため、段々畑のような造りになっている。
奥に見える階段を下りると、広場へと行きつく。

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左:『アクマイザー3』第15話より
右:2014年12月
「おいっ、二人とも何やってんだ!締め切りの時間だよ、締め切りの!」
忠告にやって来たのは、一平とジュンが勤める東都タイムズ編集長・秋田源作(演/岩城和男)。
撮影は、前述階段を下りた場所となるT字路で行われている。

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左:『アクマイザー3』第15話より
右:2017年7月
三人の背後に見えるのは、かつての『百合丘第一団地』10号棟。
現在、その跡地には、「UR都市機構サンラフレ百合ヶ丘」5号棟が建っている。


今回、取り上げた『百合ヶ丘第三公園』は、Phase061でも触れた『彼女と彼』(1963年/ATG・岩波映画)でも使用されている。
但し、映像に記録されているのは、整備される前の状態で、隔世の感を禁じ得ない。
是非、ご覧頂きたいと思う。


(映画像掲載作品)
『アクマイザー3』第15話「なぜだ?! 一平がテングになった」(1976/1/13放送)


Phase070 End


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〇当ブログ中、一部を除き、関係者の名は当時のものを記載し、敬称は省略させて頂きます。
〇ロケ地紹介などで掲載する写真の中には、経年の結果、撮影時とは更に変貌を遂げている箇所があります(参考までに撮影年月を記載します)。



当ブログは、管理人個人の趣味の範疇にあり、作品の配給元とは一切関係なく、利益を得ること、著作権を侵害する意図は一切ございません。
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Phase069 【ロケ地】川崎市麻生区王禅寺/東京都市大学 原子力研究所

今回は、先日、オープン・ラボが開催された『東京都市大学 原子力研究所』を取り上げたいと思う。

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上:『仮面ライダー』第51話より
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上2枚:2016年7月
既によく知られていることではあるが、『仮面ライダー』第51話「石怪人ユニコルノス対ダブルライダーキック」において、「大下宇宙科学研究所」として使用されたのが、ここ『東京都市大学 原子力研究所』(当時は『武蔵工業大学 原子力研究所』)。
俯瞰で見ると、前方後円墳を連想させる形状をしており、非常に重厚で、機能性のみならずデザイン性にも優れた印象を受ける。

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左:『仮面ライダー』第51話より
右:2016年7月
ユニコルノスの影が映るのは、敷地のほぼ中央に佇む蓄霊碑。
現在、周囲は木々に覆われ、同様のアングルで撮影すると、写るのは緑だけ。
尚、そこに刻まれた数字は、〝1968〟か?
一番右の数字のみが、何故か途中で途切れている。
おそらく建立されたのが、1968年だったのではないだろうか。

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左:『仮面ライダー』第51話より
右:2016年7月(写①)
畜霊碑の脇に建つユニコルノス・・・?

069004 S069036
左:『仮面ライダー』第51話より
右:2016年7月
一文字(演/佐々木剛)と滝(演/千葉治郎)がやって来たのは、原子炉が入る建物の南側から。
この建物は、南から東側にかけての一階のみが煉瓦造りとなっている。

069017 S069026
左:『仮面ライダー』第51話より
右:2016年7月
069018 S069030
左:『仮面ライダー』第51話より
右:2016年7月
滝や一文字が戦闘員と戦った場所は、上掲した映画像とほぼ同じ辺りと思われる。

069005 S069010
左:『仮面ライダー』第51話より
右:2016年7月
2人の背後から現れたユニコルノス。
撮影は、原子炉のある建物南南東側で、煽りのアングルで捉えられている。

069006 S069012
左:『仮面ライダー』第51話より
右:2016年7月
上部外壁をバックに姿を消すユニコルノス。
改修はされているが、基本的構造は変わらない。

069008 S069013
左:『仮面ライダー』第51話より
右:2016年7月
ライダー2号が立つのは、制御盤と運転データを活用した実体感型原子炉シミュレータの入る部屋の上辺り。

069009 S069014
左:『仮面ライダー』第51話より
右:2016年7月
069010 S069015
左:『仮面ライダー』第51話より
右:2016年7月
069011 S069016
左:『仮面ライダー』第51話より
右:2016年7月
原子炉のある建物から事務室などがある建物へと移動するユニコルノス。
この一連を見ると、改修されているのがよく分かる。

069012 S069019
左:『仮面ライダー』第51話より
右:2016年7月
正面玄関上で戦うライダー2号とユニコルノス。

069013 S069021
左:『仮面ライダー』第51話より
右:2016年7月
069014 S069024
左:『仮面ライダー』第51話より
右:2016年7月
069016 S069025
左:『仮面ライダー』第51話より
右:2016年7月
事務室などが入る建物の南側には、芝生が広がっており、今も昔も変わらない。

069022 S069041
左:『仮面ライダー』第51話より
右:2017年7月
069023 S069042
左:『仮面ライダー』第51話より
右:2017年7月
069024 S069045
左:『仮面ライダー』第51話より
右:2017年7月
上掲3枚の映画像は、原子炉が入る建物の屋根の上(2階)からの俯瞰アングルで、正面玄関へと続くスロープと周辺を捉えている。

069025 S069046
左:『仮面ライダー』第51話より
右:2017年7月
掲載した写真は、事務所などが入る建物南側の芝(一応、映像に忠実に、屋上からの撮影を行っている)。

069026
上:映画『仮面ライダー対ショッカー』より
S069048
上:2016年7月(写②)
映画『仮面ライダー対ショッカー』開巻部に映し出される大道寺地球物理学研究所。
このシーンは、ここ『東京都市大学 原子力研究所』で撮影されている。
大道寺博士(演/伊豆肇)・・・?

069027
上:映画『仮面ライダー対ショッカー』より
S069050
上:2016年7月
具体的には、前述した原子炉が入る建物内で、大道寺博士と阿野助手(演/宮裕之)は、その原子炉タンクに設置された階段を下りている。

069028
上:映画『仮面ライダー対ショッカー』より
S069052
上:2016年7月
尚、この原子炉は、TRIGA-Ⅱ型の武蔵工大炉と呼ばれており、教育研究用原子炉として、運転制御卓を用いたシミュレータの開発など、教育・研究に活用されている。


(謝辞/編集後記)
昨年(2016年7月23日)、ご一緒させて頂きました『まんじフラワーショップ』(リンク参照)を開設されているモリリンさん。
そして、本年(2017年7月29日)、ご一緒させて頂きましたFさん。
お二人には、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
有難うございました。

また昨年、武蔵工大炉天井部のクレーンをわざわざ回転して頂き、映画『仮面ライダー対ショッカー』の映画像の検証にご協力頂きました、本研究所 准教授、兼男女共同参画室の室長でいらっしゃる岡田往子先生、助教の羽倉尚人先生、並びに大道寺博士を演じてくださった大井氏(写真②参照)を始めとする5名の学生の方々。
皆様には、心より感謝申し上げたいと思います。
本当に有難うございました。
更に、本年、羽倉先生には、第51話における俯瞰アングル撮影のため、屋根への進入もご承諾頂きました。
重ねて御礼申し上げます。

尚、写真①に写る方が、岡田先生です。

S069054 S069055
左:2016年7月
右:2017年7月
(左)劇中映画像をご確認頂いている岡田先生(右)と羽倉先生(左)。
(右)屋根の上での検証風景。
尚、本研究所は、1960年、学校法人五島育英会によって開設されました。
本所は、『マグマ大使』(1966年/ピープロダクション・東急エージェンシー・フジテレビ)でも、数エピソードで使用されていますが、岡田先生によると、その関係があったのではないかとのことです。
因みに、『緊急指令10-4・10-10』(1972年/円谷プロダクション・NET)第4話「人喰いカビ」でも、「藤波微生物研究所」として使用されています。

S069056
上:2017年7月
麻生区王禅寺971番地にある『東京都市大学 原子力研究所』では、年に一度、オープン・ラボが開催されています。
施設内を一般公開し、その歩みと最近の研究活動についての紹介、原子炉見学、また子供たちには工作・実験教室の開催など、イベントは多岐に渡ります。
学生の方々のプレゼンテーションも素晴らしく、年に一度ではありますが、興味のある方は是非足を運んでみてください。


最後になりましたが、写真掲載、ご芳名の記載にご承諾頂きました岡田先生、羽倉先生には心より御礼申し上げます。


(映画像掲載作品)放映・公開順
『仮面ライダー』第51話「石怪人ユニコルノス対ダブルライダーキック」(1972/3/18放送)
『仮面ライダー対ショッカー』(1972/3/18公開)


Phase069 End


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