Phase082『東映生田スタジオ』⑬ 【(F)スタッフルーム】PartⅡ

(編集前記)
前回に続き、当Phaseでは、スタッフルームの南側を取り上げたいと思います。


S082011
上:スタッフルーム立面図より(図①)
上に掲載したのは、1969年1月27日付で製作されたスタッフルーム(記載は、小屋)の南側(記載は、東)を捉えた立面図。

082001 S082013
左:『仮面ライダー』第9話より
右:2015年9月
『東映生田スタジオ』作品において、スタッフルーム南側の外観が初めて使用されたのは、『仮面ライダー』第9話「恐怖コブラ男」。
日本金保管所のガードマン(演/守田比呂也)とその息子・武彦(演/石井政之)が住むアパートに見立てられた。
映像では、掲載した映画像のカット(アングル)のみだが、これは、建屋南側に東西二箇所あった出入り口の東側。
ドアの左上には外灯が設置され、窓は型板ガラスだったことが分かる。
図①では、南側の窓は全て同じ高さに記されているが、実際には、出入り口ドアを挟んで、(向かって)右側の窓が、左側の窓よりも高い位置にあったのが東側、一方、向かって左側の窓が、右側の窓よりも高い位置にあったのが西側の出入り口ドアである。

082003 082004
上2枚:丸メンコ(天田印刷加工)
これは、Phase076にも掲載した、放送当時、天田印刷加工から販売されていた『仮面ライダー』の丸メンコ(画像寄贈:F氏)。
スチール自体は、第2ステージ西側で撮影されたものだが、左奥にスタッフルーム南側の出入り口(東側)が確認出来る。

082012 S082014
左:『仮面ライダー』第39話より
右:2016年4月
『仮面ライダー』第39話「怪人狼男の殺人大パーティー」で映し出されたスタッフルームの南側。
東西両出入り口ドアと高低差のある窓が確認出来るが、夜間撮影のため分かり難い。

082005 S082017
左:『仮面ライダーX』第3話より
右:2013年12月
掲載した映画像は、『仮面ライダーX』第3話「暗殺毒ぐも作戦!!」で、神敬介(演/速水亮)が、GOD戦闘工作員が放った銃弾から身をかわすカット。
スタッフルームの南東側にあった食堂内から捉えたアングルである。
『東映生田スタジオ』作品の中では、スタッフルームの南側を最も明確に捉えたカットと思われる。

082014 S082023
左:『ジャッカー電撃隊』第9話より(映①)
右:2011年6月
『ジャッカー電撃隊』第9話「7ストレート!!地獄の必殺拳」でも同様のアングルが確認出来るが、こちらは食堂前からの撮影。
掲載した映画像は、カレン水木(演/ミッチーラブ)が、麻薬・ドリームフラワーの売人(演/中庸介)に接触するため潜入捜査を試みたものの、正体がばれるシーン。

082007
上:特写より
これは、『超人バロム・1』第12話「魔人キノコルゲはうしろからくる!」から登場するマッハロッドの、所謂Bタイプの特写。
背後に写るのが、スタッフルームの南側で、西側出入り口ドアが開かれている状態が記録されている。

082008 082009
上2枚:『超人バロム・1』より
その『超人バロム・1』では、第5話「発狂魔人ミイラルゲ」において、スタッフルーム南側が記録されている。
市井の人々が謎の伝染病に罹る描写の一部として、同じく西側の出入り口ドア周辺が使用された。
青年はドア東側の窓の前に立っており、掲載した映画像に写るドアは開かれた状態で、ノブは内側のものである(東西両ドアとも、外から見て左側にドアノブが設置されていた)。

082010 082011
上2枚:『仮面ライダーX』第第13話より
『仮面ライダーX』では、第13話「ゴッドラダムスの大予言!」においても、市井の人々が殺人スモッグの犠牲になるシーンの一部で、スタッフルーム南側が使用されている(掲載したワン・カット(縦パン)のみ)。
公衆電話は、当然ダミーで、設置されていたのは最西端の窓脇である。

082013 S082018
左:『どっこい大作』第11話より
右:2017年8月
『どっこい大作』第11話「呪いの味をうち砕け!!」では、大作(演/金子吉延)が住み込みで働くラーメン屋「珍竜軒」前という設定で、第2ステージ周辺が使用された。
掲載した映画像で、大作の右側に見えるのはスタッフルーム南側、その西側の出入り口ドアである。

082015 082016
上2枚:『秘密戦隊ゴレンジャー』第6話より(右は、左のアップ)
これは、前Phaseでも触れた『秘密戦隊ゴレンジャー』第6話「赤い謎!スパイルートを海に追え」からのワン・カット。
スタジオ敷地内が倉庫街の設定で使用され、「田口海運」の看板が掲げられていたのがスタッフルームである。
ここで注目したいのは、その看板の下部分。
本来、西側ドアの隣は窓(赤ポストの上)のはずだが、この映画像では、窓というよりは何か黒板のようなものに見えないだろうか。
その後に制作された『ジャッカー電撃隊』第9話の映画像①を見れば、尚更・・・。

082017 082018
上2枚:『秘密戦隊ゴレンジャー』第62話より
082019 082020
上2枚:『秘密戦隊ゴレンジャー』第62話より(右は、左のアップ)
これらは、何れも『秘密戦隊ゴレンジャー』第62話「白い怪奇!死神館の罠」における霧山駐在所でのシーン。
当エピソードでは、スタッフルーム南側の西側出入り口ドア周辺が駐在所として使用された(ドアは開いた状態)。
このシーンでは、更に蛍光灯まで設置され、掲示板の様相を呈しているが、セットなのか、或いはこの時期、実際に掲示板として使用されていたのかは、これだけでは判断し難い。
この点については、後にもう一度触れてみたいと思う。

082021 082022
上2枚:『アクマイザー3』第10話より
上掲した2枚の映画像は、『アクマイザー3』第10話「なぜだ?!ダルニアの危機」において、A液とB液の化合の結果、燃え上がる炎に慄く一般市民。
映像では当カットのみだが、背後に写るのは、スタッフルームの南西角。
つまり、前Phaseで触れた、制作中の作品名を記した看板が掲げられていた場所である(支柱は階段下部のもの)。
その看板であるが、撮影上、当然あってはならない。
しかし、よくよく考えてみると、これも前Phaseに掲載した『仮面ライダーアマゾン』に登場する十面鬼ゴルゴスの特写以降、つまり『仮面ライダーアマゾン』以降の作品名が記された看板を、少なくとも愚生は見た記憶がない。
実際には存在したが、単に記録された特写が公になっていないだけなのか、或いは『仮面ライダーアマゾン』以降、看板は作成されなくなったのか、或いは単に愚生の確認不足かは不明だが、この場所についても、最後にもう一度触れてみたいと思う。

082024 082025
左:『アクマイザー3』第23話より
右:『アクマイザー3』第30話より
『アクマイザー3』では、第23話「なぜだ?!魔法力がきかない」と第30話「なぜだ?!眠る少女の謎」の2エピソードで、スタッフルームの2階が記録されている。

082026 082027
上2枚:『超神ビビューン』第12話より(右は、左のアップ)
実質、『アクマイザー3』の続編となる『超神ビビューン』、その第12話「魂が盗まれた?恐怖の鬼火」では、スタッフルームを変電室前から捉えたアングルが記録されている。
このカットを見る限り、件の窓上部には、実際に蛍光灯が設置されていたと思われる。

082028 082029
左:『仮面ライダーX』第3話より
右:『アクマイザー3』第30話より
両映画像共に、スタッフルームの南東角を捉えたものである。
『仮面ライダーX』第3話「暗殺毒ぐも作戦!!」で、GOD戦闘工作員が立つのは、スタッフルームと変電室の間。
その足元に目をやると、棚には数本の一升瓶が・・・(『アクマイザー3』第30話「なぜだ?! 眠る少女の謎」の映画像を見れば、より明らか)。
おそらくは、仕事終わりに、スタッフ&キャスト陣らが飲み交わした酒の空き瓶ではないだろうか(酒豪・内田有作が飲んだ酒の空き瓶も、かつてはここに並んでいたに違いない)。
ここで、その『アクマイザー3』第30話の映画像に注目したい。
ガブラッチョの背後、つまり最東端の壁部分が、掲示板の様相を呈ていたことが分かる。
蛍光灯のみならず、白い枠まで設けられ、他の窓よりも僅かに凸しており、寧ろ西側のものよりも顕著である。
やはり、前述した南側最西端の窓部分は、少なくとも『秘密戦隊ゴレンジャー』制作以降、掲示板の役割を果たしていたと考えるのが妥当ではないだろうか。


ところで、映画像からも明らかなように、スタッフルームと変電室の間は、人が一人通れるほどの僅かなスペースしかなく(『仮面ライダー』第19話「怪人カニバブラー 北海道に現る」開巻部、「気象庁小樽観測所」配電室へのカニバブラー侵入シーンを思い浮かべて頂きたい)、これまでその東側の構造は明らかとなっていなかった。

S082026
上:スタッフルーム立面図より(図②)
これは、図①同様、1969年1月27日付で製作されたスタッフルーム(記載は、小屋)の立面図で、その東側(記載は、北)を捉えたものである。
変電室が隣接していたこともあり、映像、画像の類で、その東側を記録したものは、現段階(2017年10月)においても発見には至っていない。
スタッフルーム、変電室は、共にスタジオ開設同時期の建設であったことを鑑みると、おそらく今後も発見は困難、この立面図が、スタッフルーム東側を記録した唯一の資料と思われる。
ここで、図②2階左部(南側)に注目してみたい。
1階へ配管のようなものが続く、〝スレート〟と記載されている部分であるが、実はこれ、トイレである。
以前、Phase000でも記したとおり、「仮面ライダーSPIRITS~受け継がれる魂Ⅱ~」(2003年/講談社)に掲載された「完全図解 これが生田スタジオだ!」(監修/内田有作)は、研究人心を擽るには十分過ぎる程のインパクトを与えたが、よく見ると、何処にも〝トイレ〟の文字がない。
内部の部屋割りは、時期によって多少の違いはあったとしても、トイレの場所は変わらないだろう。
図①でも分かるように、トイレは、2階東側、その南部分に出っ張るような形で設置されていたのである・・・、と言いたいところだが、上掲した『アクマイザー3』第30話の映画像を見てみると、その存在自体が認めらないではないか。
一体どういうことだろうか。
この点については、次Phase以降、当時の内部資料と共に考証を試みたいと思う。


S082027 S033025
左:MGG様ご提供写真より
右:2017年5月
最後に、これは、「Looking for locations.」を開設されているMGG様よりご提供頂いた、大変貴重なスチール。
厳密には、その読者でいらっしゃる匿名の方が、「C.A.L」期の1991~92年頃に撮影されたものである。
「C.A.L」期には「俳優館」と呼称されていたが、この頃、『東映生田スタジオ』で言うところのスタッフルーム、その南側最西端の窓は・・・、窓である。
その西隣、かつて制作中の作品名を記した看板が掲げられていた場所に、白枠で囲まれた掲示板が設置されていたことが分かる。
このことからも、残念ながら、明確な時期は判明しておらず、また壁、窓の違いはあるものの、上掲した『秘密戦隊ゴレンジャー』第62話に映し出されるスタッフルーム南側最西端の窓部分は、当時、実際に掲示板として使用されていたと推測する。

S028028
上:2009年11月
かつて、スタッフルームが建っていた場所。
次Phaseでは、その内部に潜入してみたいと思う。


(編集後記)
今回掲載致しました、当時、天田印刷加工より販売されていた丸メンコの画像は、Fさんよりご提供頂いたものです。
この場を借りて厚く御礼申し上げたいと思います。有難うございました。
また、この度、そのFさんが、「不思議コメディーと東京の風景」というタイトルで、ブログを開設されました。
東映不思議コメディーシリーズ各作品のロケ地を巡られ、過去の映像に映っている風景と現在のそれとの対比、定点観測の面白さが十二分に伝わる内容となっております。
拙ブログにもリンク先を掲載しておりますので、是非、ご覧ください!

最後になりましたが、今回も貴重な資料の公開をご承諾頂きました𡈽方氏には、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
有難うございました。


(主参考文献)
「仮面ライダーSPIRITS~受け継がれる魂Ⅱ~」(2003年/講談社)
「人造人間キカイダー 超人バロム・1 変身忍者 嵐 3大テレビヒーローシークレットファイル」(2003年/ミリオン出版)


(映画像掲載作品)放映順
『仮面ライダー』第9話「恐怖コブラ男」(1971/5/29放送)
『仮面ライダー』第39話「怪人狼男の殺人大パーティー」(1971/12/25放送)
『超人バロム・1』第5話「発狂魔人ミイラルゲ」(1972/4/30放送)
『どっこい大作』第11話「呪いの味をうち砕け!!」(1973/3/19放送)
『仮面ライダーX』第3話「暗殺毒ぐも作戦!!」(1974/3/2放送)
『仮面ライダーX』第13話「ゴッドラダムスの大予言!」(1974/5/11放送)
『秘密戦隊ゴレンジャー』第6話「赤い謎!スパイルートを海に追え」(1975/5/10放送)
『アクマイザー3』第10話「なぜだ?!ダルニアの危機」(1975/12/9放送)
『アクマイザー3』第23話「なぜだ?!魔法力がきかない」(1976/3/9放送)
『アクマイザー3』第30話「なぜだ?! 眠る少女の謎」(1976/4/27放送)
『秘密戦隊ゴレンジャー』第62話「白い怪奇!死神館の罠」(1976/9/25放送)
『超神ビビューン』第12話「魂が盗まれた?恐怖の鬼火」(1976/10/5放送)
『ジャッカー電撃隊』第9話「7ストレート!!地獄の必殺拳」(1977/6/4放送)


Phase082 End


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Phase081『東映生田スタジオ』⑫ 【(F)スタッフルーム】PartⅠ

(編集前記)
再始動は、やはりブログ・タイトルの根幹でもある『東映生田スタジオ』から。
今回から数回に渡り、スタッフルームを取り上げたいと思います。




081020
上:『仮面ライダーアマゾン』第16話より
在りし日の『東映生田スタジオ』全景が、『仮面ライダーアマゾン』第16話「ガランダーの東京火の海作戦!!」劇中、「市山火薬工場」という設定で映し出されたことは、以前、Phase025、041、076でも触れたとおり。
掲載した映画像真ん中に写る、緑色の屋根をした建物がスタッフルームである。
今回は、その西側に設置されていた階段周辺を取り上げたいと思う。

081001 S081001C
左:特写より
右:2012年4月
上掲した写真は、スタッフルームの跡地にあたる、現在の「𡈽方第一駐車場」北側部分(厳密には、その西側約2/3)。
当時、同建物西側には階段が設置されており、その脇となる南側の外壁には、『東映生田スタジオ』と、制作中の作品名が記された看板が掲げられていた。
因みに、掲載した特写に写る看板右端の『かぐや姫先生』とは、『好き!すき!!魔女先生』の制作最初期まで用いられていたタイトル。
尚、この看板の形状(横書きの『東映生田スタジオ』と縦書きの作品名が一枚に記されているもの)は、間もなくして以下に掲載するものに変更されたが、その正確な時期は残念ながら不明(縦書きの『超人バロム・1』は確認されている。おそらく『仮面ライダーV3』制作時からではないだろうか)。

081002 S081002
左:特写より
右:2011年7月
左は、1973年、『仮面ライダーV3』制作時に撮影されたスチール(『イナズマン』に登場するライジンゴーを手にしているのは、特撮照明の安藤真之助)。
この時期、他に『ロボット刑事』、『どっこい大作』も制作されていたことが分かる。
また、このスチールに写る看板は、上掲した特写に写るものとは異なり、『東映生田スタジオ』と作品名が記されたものが、各々、分離・独立していたことが分かる。
一般的には、この形状がイメージとして定着しているのではないだろうか。
尚、上掲特写の看板上にも、『東映生田スタジオ』の独立した看板があったかは不明。
また、Phase025に掲載した『仮面ライダー』クランク・イン直後に撮影されたものと思われる特写には、看板が未だ設置されていなかったことが分かる。
因みに、「𡈽方第一駐車場」北側部分は、2012年初頭に改修工事が行われている。

081003 081004
上2枚:特写より(左:特写① 右:特写②)
特写①は、1974年1月中旬、つまり『仮面ライダーV3』制作末期に撮影された、次作『仮面ライダーX』第1話「X、X、Xライダー誕生!!」に登場するネプチューンの単体特写。
場所は、スタッフルーム南西角の階段脇。
前述した『東映生田スタジオ』の看板は、オレンジ、白、緑のスリートーンで構成されていたことが分かる。
尚、ちょうどこの頃、階段屋根の西側先端が破損した模様で、この後、映像ではより顕著な破損状態が確認出来る。
一方、特写②は、『仮面ライダーX』が間もなく終焉を迎えようとしていた1974年9月初旬、次作『仮面ライダーアマゾン』のマスコミ向け第2回撮影会で撮影された十面鬼ゴルゴスの撮影風景。
奥に見えるのは第1ステージで、僅かではあるが、右端に第2ステージ西側外壁が確認出来る。

081005 S081004
左:特写より
右:2011年11月
左は、『仮面ライダーアマゾン』に登場したジャングラーの後部を捉えた特写スチール。
右に写るのが、スタッフルーム西側にあった階段。
このカメラ位置からもう少し前進して撮影されたものが・・・。

081006 S081006
左:特写より(特写③)
右:2011年11月
この特写で、『超人バロム・1』に登場したマッハロッドの後部を捉えたもの。
犬小屋のセットが置かれているは、スタッフルームの西側で、これについては後Phaseで記したいと思う。

081007 081008 S081007
左、中:特写より
右:2017年3月
上掲した2枚の特写は、「仮面ライダープラモデル」(1971年/バンダイ)のパッケージ用イラストの資料として用いられたスチールで、共にスタッフルームの西側で撮影されている。
蝙蝠男の特写は、北側から南側を捉えており、スタッフルームの階段、及び第2ステージの外壁北側を確認することが出来る。
一方、かまきり男の特写は、厳密には小道具、及び「生田美術」の倉庫西側で撮影されており、右に写る2枚の窓がスタッフルームのもの。

では次に、映像に記録された、在りし日のスタッフルーム階段周辺を考証してみたい。

081009 081010
上2枚:『仮面ライダー』第39話より
S081008
上:2017年8月
081011 081012
上2枚:『仮面ライダー』第39話より
言わずもがな、『仮面ライダー』第39話「怪人狼男の殺人大パーティー」における、実験用狼男と2号ライダーとの戦闘シーン。
映像では、実験用狼男が立つ2階部分からの俯瞰カットや、ライダー2号がこの2階よりジャンプするカットも撮影されている。

081013 081014
上2枚:『仮面ライダーV3』第45話より
『仮面ライダーV3』第45話「デストロンのXマスプレゼント」では、ライダーマン/結城丈二(演/山口暁)の知人・ひろし少年(演/高橋仁)一家が暮らす「ひまわり荘」という設定で、スタッフルームが使用された。
映画像①で背後に写る建物は、第1ステージ。

081015 081016
上2枚:『仮面ライダーV3』第46話より
081017 081018
上2枚:『仮面ライダーV3』第46話より
『仮面ライダーV3』第46話「ライダーマンよ どこへゆく?」は、実質、第45話の後編。
よって、ひろし少年らが生活を送る「ひまわり荘」も前エピソードと同じくスタッフルームが使用されている。
当エピソードの視聴だけでは、実際のアパートやコーポでロケが行われたようで、場所を特定するのは難しいと思われるが、第45話と共に視聴、検証することでスタッフルームと判明する。
事実、掲載した映画像で、階段の支柱部分(印の剥げ部分)が一致しているのが分かる。

081019 S081009
左:『どっこい大作』第26話より
右:2012年4月
『どっこい大作』第26話「ゴメンよ!!母ちゃん!!」では、田力大作(演/金子吉延)が清掃員を確保するために訪れた「第一装美社」という設定で、スタッフルームが使用された。

081021 S081010
左:『秘密戦隊ゴレンジャー』第6話より
右:2012年4月
『秘密戦隊ゴレンジャー』第6話「赤い謎!スパイルートを海に追え」では倉庫街の設定で使用され、「田口海運」の看板が掲げられているのがスタッフルームで、鉄輪仮面の背後に階段が確認出来る。
カメラ位置は、第2ステージ西側。

081022
上:『アクマイザー3』第23話より
掲載した映画像は、『アクマイザー3』第23話「なぜだ?!魔法力がきかない」において、イビルがオオカミーダと対峙し、ジョーガンを撃つカット。
イビルが立つのは、階段2階屋根部分。
その裏側の様子が確認出来るが、非常に簡素な造りだったことが分かる。

081023 081025
左:『ジャッカー電撃隊』第31話より
右:『ジャッカー電撃隊』第32話より
左の映画像は、『ジャッカー電撃隊』第31話「赤い衝撃!スパイは小学四年生」において、山本シンタ(演/安藤聖一)と父親(演/相馬剛三)が意気投合した銭湯の客(演/大泉滉)らと共に赤提灯の屋台に立ち寄るシーン。
屋台は、スタッフルーム南東に設置されている。
右は、Phase077にも掲載した映画像で、『同』第32話「どっちが本もの?!危うしビッグワン」でのワン・シーン。
ジャッカー基地の外観として、スタッフルーム階段北側から第2ステージを捉えたアングルが記録されている。
この2シーンは、おそらく同時撮影と思われる(2エピソード共、監督は竹本弘一)。

081026 081027
上2枚:『透明ドリちゃん』第18話より
実質、『東映生田スタジオ』最後の作品となった『透明ドリちゃん』では、第18話「ミドリは名探偵」において、スタッフルームの階段脇が使用されている。
右に掲載した映画像は、階段2階部分から西側眼下を捉えたアングル。



(編集後記)
今回は、再始動一発目ということもあり、スタッフルームの階段周辺と、ごく一部を取り上げました。
次回以降、南側、及び内部について考証を進めていきたいと思います。


(主参考文献)
「宇宙船 別冊 怪獣・ヒーローお宝鑑定カタログ」(1996年/朝日ソノラマ)
「人造人間キカイダー 超人バロム・1 変身忍者 嵐 3大テレビヒーローシークレットファイル」(2003年/ミリオン出版)
「仮面ライダーPIRITS~受け継がれる魂Ⅱ~」(2003年/講談社)
「KODANSHA Official File Magazine 仮面ライダー Vol.1」(2004年/講談社)
「甦れ!仮面ライダー黄金時代1号2号V3!!」(編/BAD TASTE 2005年/竹書房)
「宇宙船 別冊 仮面ライダー怪人大画報」(2007年/ホビージャパン)


(映画像掲載作品)放映順
『仮面ライダー』第39話「怪人狼男の殺人大パーティー」(1971/12/25放送)
『どっこい大作』第26話「ゴメンよ!!母ちゃん!!」(1973/7/9放送)
『仮面ライダーV3』第45話「デストロンのXマスプレゼント」(1973/12/22放送)
『仮面ライダーV3』第46話「ライダーマンよ どこへゆく?」(1973/12/29放送)
『仮面ライダーアマゾン』第16話「ガランダーの東京火の海作戦!!」(1975/2/1放送)
『秘密戦隊ゴレンジャー』第6話「赤い謎!スパイルートを海に追え」(1975/5/10放送)
『アクマイザー3』第23話「なぜだ?!魔法力がきかない」(1976/3/9放送)
『ジャッカー電撃隊』第31話「赤い衝撃!スパイは小学四年生」(1977/11/26放送)
『ジャッカー電撃隊』第32話「どっちが本もの?!危うしビッグワン」(1977/12/3放送)
『透明ドリちゃん』第18話「ミドリは名探偵」(1978/5/6放送)



Phase081 End


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〇ロケ地紹介などで掲載する写真の中には、経年の結果、撮影時とは更に変貌を遂げている箇所があります(参考までに撮影年月を記載します)。



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Extra Edition -再始動-


最終更新日より約一ヶ月、生活拠点を大阪に移し約二週間が経過。
一昨日、ようやく回線工事が終了し、ネット環境が整いました。
この間も拙ブログをご覧頂いていた方々には、心より感謝申し上げます。

敢えてゴチャゴチャと申しません。
理屈、理由抜きです。

『此処にスタジオがあった頃』、間もなく再始動します。

2017年10月16日
hide男

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東映生田スタジオと同作品ロケ地研究の場です。

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