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Phase094『東映生田スタジオ』⑲ 【(G)階段①】PartⅢ

今回は、階段①(Phase025参照)南側の考察から始めたいと思う。

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左:『どっこい大作』第26話より
右:2013年12月
「第一装美社」へと向かう大作(演/金子吉延)が、階段前を駆け抜ける直前のカット。
映画像左に、Phase004ほかで取り上げた坂道が確認出来る。
Phase092にも掲載した『どっこい大作』第26話「ゴメンよ!! 母ちゃん!!」でのワンシーン。

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左:『イナズマン』第15話より
右:2010年9月
掲載した映画像は、『イナズマン』第15話「影をくわれたお母さん」で、予知能力を持つ少年・松本タカシ(演/梶正昭)が、自分が襲われることを母・ノブコ(演/北川めぐみ)に話すも信じてもらえず、家を飛び出したシーン。
階段前から南側を捉えたアングル。

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左:『イナズマン』第15話より
右:2010年9月
『イナズマン』第15話で、酔っ払いのサラリーマン(演/生田一夫)がカゲバンバラに惨殺された現場。
暗渠を構成していた木柱は、現在、コンクリート、およびアスファルトにその役目を譲っている。

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上左:2009年11月
上右:2010年9月
下:2012年4月
階段南側に放置されている木製の遺物。
確証を得られているわけではないが、その形状、朽ち果てた状態から察するに、おそらく当時、暗渠を構成していた木柱の一部と思われる。
因みに、岡村氏(Phase025参照)によると、「当時、この下には『よみうりランド』方面からの汚水が流れていて、それは酷い臭いだった。そこで、彼が木の板でこの上を覆ってくれたんですよ」とのこと。
彼とは、内田有作のことである。
つまり、少なくとも「大映生田スタジオ」期までは開渠の状態だったということとなり、『女三四郎 風の巻』(1970年/大映テレビ室・東京12チャンネル)の映像に、その姿が収められている可能性は無きにしも非ずではないだろうか。

次に、階段の北側に注目してみたい。

094004 S094013
左:『仮面ライダー』第39話より
右:2011年11月
掲載した映画像は、『仮面ライダー』第39話「怪人狼男の殺人大パーティー」における実験用狼男との戦闘シークエンス。
アングルは、スタッフルーム南側から階段前北側を捉えている。

094005 094006
S094014
上2枚:『仮面ライダー』第39話より
下:2012年7月
『仮面ライダー』第39話で、実験用狼男が放つミサイル弾から身をかわす一文字のカットも、階段前北側で撮影された。
ちょうどこの辺りに赤いドラム缶が置かれていたことになる。

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左:『好き!すき!!魔女先生』第16話より
右:2012年7月
『好き!すき!!魔女先生』第16話「ゴキブリ父ちゃん! 怪人レスラーもビックリ」では、教頭先生(演/牧冬吉)が海賊(演/佐野房信)を退治する場所として使用された。

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上:『フィンガー5の大冒険』より
S094022
上:2009年11月
映画『フィンガー5の大冒険』(1974年3月21日公開の「東映まんがまつり」における一作品)における、全ガキ連がバスケットボールの特訓をするシークエンスでも階段北側が確認出来る。
因みに・・・。

094012 094013
上:『フィンガー5の大冒険』より
同映画では、監督を務めた石森章太郎一家も出演。
次男・章氏は、『イナズマン』に登場する少年同盟員のユニフォームを着ての登場。
更には、突然、仮面ライダーV3が現れ、ダンク・シュートを決める。

閑話休題。

094007 S094015
左:『仮面ライダー』第39話より
右:2012年7月
前述『仮面ライダー』第39話における実験用狼男との戦闘シーンでは、赤いドラム缶が置かれていた階段北側から南側を捉えたアングルも確認出来る。

094016
上:『仮面ライダー』第39話より(映①)
094014
上:特写より(映②)
S094024
右:2012年7月
映画像①は、スタッフルームの階段上からその赤いドラム缶を捉えたアングル。
そして、その階段前北側に停められた、『超人バロム・1』に登場するマッハロッドをスタッフルーム階段上部から撮影したのが映画像②。
特写の中では、岡村氏仰るところの「この上を覆ってくれた」木柱が、最も明確に記録された一枚と言えよう。
それにしても運転席の補修跡が実に痛々しい・・・。

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上2枚:『仮面ライダー』第26話より
『仮面ライダー』第26話「恐怖のあり地獄」開巻部、カップルが乗る車が砂にタイヤを取られるシークエンスは、おそらくこの階段北側のスペースで撮影されたと思われる。
これ程の砂を運ぶといった手間、そして、後片付けを考慮した場合、当シーンの撮影ために、わざわざスタジオを離れる必要があったであろうか?という疑問が湧く。
実際の撮影では、車の下に台が置かれ、手前に砂を積む(地面に直接かどうかは不明)ことによって、それを見えなくしているのではないだろうか(映像上、高低差が明らかに不自然)。
そして、カメラを地面に近い位置にセットし、このシーンは撮影されたものと推測する。

094017 S094025
左:『仮面ライダー』第39話より
右:2012年4月
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左:『仮面ライダー』第39話より
右:2013年12月
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上:2008年11月
カメラ位置は異なるが、何れも階段前北側にある電信柱が記録されている。
当時のものからは既に改修されているものの、そこに付されたナンバリングには、今も残る「東映支」の文字。
これまで此処を訪れた方であれば、必ず注目したであろう。

094020 094021
S094031
上2枚:『仮面ライダー』第15話より(右:映画像③)
下:2010年9月
こちらは憶測の域を脱し得ないが、『仮面ライダー』第15話「逆襲サボテグロン」におけるサボテン爆弾が爆発するカットは、階段前北側で撮影されたと思われる。
下に板が敷かれているようにも見えるが、正体は前述ドブ川を覆っていた木柱ではないだろうか。

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上左:2010年4月
上右:2010年9月
下:2012年4月
当時、『東映生田スタジオ』で出た廃棄物は、スタジオ西側に設けられた焼却炉で処分されていた。
しかしながら、その灰、或いは不燃物の一部は、時に階段が設置されている、藪笹が生い茂る斜面脇に投棄されることもあったのではないだろうか。
現に、前掲した映画『フィンガー5の大冒険』の映画像を見ると、斜面脇に散乱する廃棄物が確認出来る。
また映画像③に写るものではないが、事実、この斜面には、黒焦げたスチロールの塊と何かの残骸(これも燃焼痕あり)が埋もれていたりする。
「これは、間違いなく当時のものですね」とは箕輪氏の証言だが、撮影に使われたものの一部なのか、或いは『東映生田スタジオ』時代のものなのか、「C.A.L」期のものなのか、その正体、用途は全く不明だが、少なくともスタジオに関連したものということだけは確かなようである。

S094010 S094011
左:「TV Magazine Hero Graphic Library ② KAMEN RIDER」より
右:2009年11月
左に掲載したのは、「C.A.L」が撤収する直前の1995年初冬、階段中段辺りを撮影したもの(「TV Magazine Hero Graphic Library ② KAMEN RIDER」(1995年/講談社)より転載)。
少なくとも「C.A.L」期末期には、簡易な木製の手摺りが設置されていたことが分かる。
『仮面ライダー』第2話「恐怖蝙蝠男」制作時(1971年2月)には、階段上部にのみ鉄パイプの手摺りが設置されていたが、どの段階で階段中程に木製の手摺りが備え付けられたのかは定かでなく、また上部~下部にかけて鉄パイプとなったのか、その変遷の詳細については解明出来ていない。

S094036
上:2012年12月
あたかもショッカーのアジトへ誘うかのような雰囲気。
怪人や戦闘員が、何時現れてもおかしくない・・・、おかしくなかった。

S094035
上:2015年9月
近年、その様相は一変、ステップまでもが大きく変貌を遂げてしまっている。

094024 S094037
左:特写より
右:2012年7月
全ての伝説は、この二人の改造人間の闘いから始まった・・・。
再開発の案件が出された際、この階段も当然取り壊しの対象になったという。
箕輪氏によると、近隣住民の中には「ここは、『仮面ライダー』の聖地だ!」と、強く反対された人もいらっしゃったという。


(主参考文献)
「TV Magazine Hero Graphic Library ② KAMEN RIDER」(1995年/講談社)

(映画像掲載作品)放映順
『仮面ライダー』第26話「恐怖のあり地獄」(1971/9/25放送)
『仮面ライダー』第39話「怪人狼男の殺人大パーティー」(1971/12/25放送)
『好き!すき!!魔女先生』第16話「ゴキブリ父ちゃん! 怪人レスラーもビックリ」(1972/1/16放送)
『どっこい大作』第26話「ゴメンよ!! 母ちゃん!!」(1973/7/9放送)
『フィンガー5の大冒険』(「東映まんがまつり」(1974/3/21公開))
『イナズマン』第15話「影をくわれたお母さん」(1974/1/8放送)


Phase094 End


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Phase093『東映生田スタジオ』⑱ 【(G)階段①】PartⅡ


093002 S093004
左:『好き!すき!!魔女先生』第16話より
右:2007年12月
『好き!すき!!魔女先生』第16話「ゴキブリ父ちゃん! 怪人レスラーもビックリ」で、月ひかる(演/菊容子)とバル(声/牟田悌三)が教頭先生(演/牧冬吉)を待ち伏せしていたのは、階段北側の笹薮の中。

093004 S093005
左:『超人バロム・1』第21話より
右:2010年9月
『超人バロム・1』第21話「魔人クチビルゲがバロム・1を食う!!」では、浩太(演/川口英樹)とチャコ(演/南陽裕子)の兄妹が参加した町内肝試し会の道中カットが、当階段で撮影されている。
無論、手前に映る竹林はセット。

093005 S093006
左:『イナズマン』第15話より
右:2010年9月
093003 S093009
左:『イナズマン』第15話より
右:2010年12月
『イナズマン』第15話「影をくわれたお母さん」では、酔っ払いのサラリーマン(演/生田一夫)がカゲバンバラの犠牲になるシークエンスが、当階段周辺で描かれた。

093006 S093010
左:『イナズマンF』第18話より
右:2011年11月
『イナズマンF』第18話「レッドクイン 暗殺のバラード」では、飛鳥夕子(演/八代順子)が回想する、母親(演/上野綾子)らがハンマーデスパーの犠牲となるシーンで使用された。

093007 S093015
左:『仮面ライダーX』第19話より
右:2010年9月
093008 S093017
左:『仮面ライダーX』第19話より
右:2010年9月
『仮面ライダーX』第19話「ゆうれい館で死人がよぶ!!」では、嵐の夜、アベックが不気味な洋館に迷い込むシーン、及びオカルトスの犠牲となったガードマンの遺影の背景に、この階段が使用されている。

093009 S093019
左:『透明ドリちゃん』第12話より
右:2013年12月
同じ劇中写真でも、こちらは随分と趣が違う。
『透明ドリちゃん』第12話「愛が守った約束」では、青山家のアルバムに収められている、かつて迷子になった虎男(演/安藤聖一)を救った青年・ヒロシ(演/伊東幸雄)の写真の背景に使用されている。

093010 S093021
左:『アクマイザー3』第30話より
右:2010年9月
制作順は多少前後するが、掲載した映画像は、『アクマイザー3』第30話「なぜだ?!眠る少女の謎」において、兵士アグマーから少女ネム(演/鈴木真代)拉致の報を受け、その隔離場所へと向かうハリスフィンクスのシーン。
映画像左に写るのは、2階に制作ルームが入っていた建物で、この直前の戦闘シーンでは、実際に何処かの工事現場で撮影が行われており、その流れでこのプレハブ然とした建物が上手く使用されている。

093011 093012
S093022
上左:『仮面ライダー』第39話より
上右:『超人バロム・1』第9話より
下:2010年9月
階段中~下段からスタジオ敷地内を見た俯瞰アングル。
『仮面ライダー』第39話「怪人狼男の殺人大パーティー」では、五郎(演/三浦康晴)を救出した後、実験用狼男と対峙する一文字らのカットが撮影された。
また、『超人バロム・1』第9話「冷血魔人クモゲルゲ」では、ドルゲ細胞のテスト用に、市井の人々がクモゲルゲに地下のドルゲ洞に次々と引き摺り込まれるシーンの一部が撮影されている。
現在、アスファルトが張られている部分の東側(写真では上部)と西側(写真では下部)では、明らかに舗装状態が異なるのが分かる。
この西側部分の下には下水が流れており、地盤の悪さが影響してか、ひび割れ、凹凸が顕著。
当時は木板による暗渠を形成、『超人バロム・1』第9話の映画像を見ると、右側に木板が僅かに写り込んでいるのが分かる。


次Phaseも、周辺を含めたこの階段を考証してみたいと思う。


(映画像掲載作品)放映順
『仮面ライダー』第39話「怪人狼男の殺人大パーティー」(1971/12/25放送)
『好き!すき!!魔女先生』第16話「ゴキブリ父ちゃん! 怪人レスラーもビックリ」(1972/1/16放送)
『超人バロム・1』第9話「冷血魔人クモゲルゲ」(1972/5/28放送)
『超人バロム・1』第21話「魔人クチビルゲがバロム・1を食う!!」(1972/8/20放送)
『イナズマン』第15話「影をくわれたお母さん」(1974/1/8放送)
『イナズマンF』第18話「レッドクイン 暗殺のバラード」(1974/8/20放送)
『仮面ライダーX』第19話「ゆうれい館で死人がよぶ!!」(1974/6/22放送)
『アクマイザー3』第30話「なぜだ?!眠る少女の謎」(1976/4/27放送)
『透明ドリちゃん』第12話「愛が守った約束」(1978/3/25放送)


Phase093 End


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Phase092『東映生田スタジオ』⑰ 【(G)階段①】PartⅠ

(B)防護壁から北へ僅かに行った場所に、隈笹が生い茂る斜面を、芸術的な湾曲を示した階段が伸びている。

092006
上:特写より
スタジオがあった場所と多摩美2丁目の住宅街を結ぶもので、『仮面ライダー』第1話「怪奇蜘蛛男」クランク・イン直後に、パブリシティ・スチール用として〝仮面ライダー対蜘蛛男〟を始めとする一連の特写が撮影された場所として有名。
尚、これら特写の露出度は比較的高いものの、関連書籍の中には、第1話のワン・シーンとして誤って紹介しているものもある。

092008 S092005
左:『仮面ライダー』第2話より
右:2006年5月
映像の初出は、『仮面ライダー』第2話「恐怖蝙蝠男」。
本郷(演/藤岡弘)からの連絡を受け、蝙蝠男の人体実験場であるマンションへと向かう立花藤兵衛(演/小林昭二)のカットが撮影された。
掲載した映画像をよく見ると、既にこの頃から、階段上部にのみ鉄パイプ状の手摺りが備えられていたことが分かる。

092011 092012
S092008
上2枚:『仮面ライダー』第39話より
下:2008年12月
『仮面ライダー』第39話「怪人狼男の殺人大パーティー」では、実験用狼男に浚われた、早瀬久美子(演/茂木みゆき)の替え玉・五郎(演/三浦康晴)を、一文字と滝が救出するシーンが描かれた。
比較的全容が記録されているのは、『仮面ライダー』においてはこの2エピソードである。

まずは階段下段、およびその南側に注目したい。

092009 S092006
左:『仮面ライダー』第2話より
右:2010年9月
左の映画像は、『仮面ライダー』第2話「恐怖蝙蝠男」からで、上掲したした映画像のファースト・カット。
階段を上る立花藤兵衛を見詰める緑川ルリ子(演/真樹千恵子)のアップと共に、階段下段で撮影された。

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左:『仮面ライダー』第43話より
下:2010年9月
掲載した映画像は、階段下段部分。
『仮面ライダー』第43話「怪鳥人プラノドンの襲撃」では、滝(演/千葉治郎)が、プラノドンの突風攻撃を受け倒れ込むシーンが描かれた。
尚、この階段を初めて目にした2004年4月、下段ステップの一部は当時のものとは既に異なっており、更に下部二段はその原形を留めていなかった。

092014 092015
S092010
上左:『仮面ライダー』第43話より(映①)
上右:『仮面ライダー』第47話より(映②)
下:2011年10月
『仮面ライダー』第47話「死を呼ぶ氷魔人トドギラー」では、開巻部、老人(演/今村原兵)がトドギラーの冷凍シュートの犠牲になるシークエンスが、当階段前で描かれた。
この直前、ユリ(演/沖わか子)らがサッカーに興じるシーンは、多摩美1丁目の住宅街にあった空き地(Phase032参照)で撮影されているが、やはり大量の偽雪を降らせることは出来ず(迷惑、後処理の問題など)、当所が使用されたと思われる。
その意味では、第43話も同様ではないだろうか。
この直前までは元町公園で撮影されているが、プラノドンが放つ強風を表現するために大型の扇風機を用いており、飛散する落ち葉の後処理は勿論、園内の木々にダメージを与える可能性を考慮しての選択と推測する。

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上2枚:『仮面ライダー』第43話より(左:映画像①のアップ)
ここで、映画像①に注目したい。
薮笹(プラノドンの右手の上)に空き缶が置かれているのが分かる。
スタッフが置いたものかどうかは不明だが、この空き缶は、強風に苦しむ一文字隼人(演/佐々木剛)のカットにも映り込んでいる。

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左:『仮面ライダー』第43話より
右:2010年12月
この後、数カットが挿入されるが、上掲映画像のに写る草が、一文字の変身カットにも確認することが出来る。

092021 S092016
左:『仮面ライダー』第47話より
右:2011年10月
第47話で、ユリらの元に駆けつける一文字のカットも、階段脇での撮影。
映画像左に写る、側溝の蓋に用いるようなコンクリート塊が映画像②でも確認することが出来る。

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左:『好き!すき!!魔女先生』第16話より
右:2007年12月
092023 092024
S092019
上2枚:『好き!すき!!魔女先生』第16話より
下:2013年12月
『好き!すき!!魔女先生』第16話「ゴキブリ父ちゃん! 怪人レスラーもビックリ」では、二人の息子の前で醜態を曝したため、愛想を尽かされた教頭先生(演/牧冬吉)に対し、月ひかる(演/菊容子)とバル(声/牟田悌三)が魔法を使って自信をつけさせるシークエンスンが、階段周辺で描かれた。
掲載した映画像は、バルが魔法で出した海賊(演/佐野房信)と対峙する教頭先生。

092025 S092021
左:『どっこい大作』第26話より
右:2011年10月
『どっこい大作』第26話「ゴメンよ!! 母ちゃん!!」では、大作(演/金子吉延)が階段前を駆け抜け、「第一装美社」(ロケに使われたのはスタッフルーム)へと向かう。

092026
上:『フィンガー5の大冒険』より
S092022
上:2013年12月
掲載したのは、諸般の事情から『東映生田スタジオ』が制作を担うこととなった映画『フィンガー5の大冒険』(1974年3月21日公開の「東映まんがまつり」における一作品)のワン・シーンで、全ガキ連がバスケットボールの特訓をする場面。
映画像左側には、平台の一部か、木箱が徐に積まれているのが分かる。
ある意味、貴重な映像と言えるだろう。


『東映生田スタジオ』作品には、この階段周辺が使用されたシーンやカットが他にも多数あり、次回Phase093でも取り上げたいと思う。


(映画像掲載作品)放映順
『仮面ライダー』第2話「恐怖蝙蝠男」(1971/4/10放送)
『仮面ライダー』第39話「怪人狼男の殺人大パーティー」(1971/12/25放送)
『好き!すき!!魔女先生』第16話「ゴキブリ父ちゃん! 怪人レスラーもビックリ」(1972/1/16放送)
『仮面ライダー』第43話「怪鳥人プラノドンの襲撃」(1972/1/22放送)
『仮面ライダー』第47話「死を呼ぶ氷魔人トドギラー」(1972/2/19放送)
『どっこい大作』第26話「ゴメンよ!! 母ちゃん!!」(1973/7/9放送)
『フィンガー5の大冒険』(「東映まんがまつり」(1974/3/21公開)にて上映)


Phase092 End


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〇当ブログ中、一部を除き、関係者の名は当時のものを記載し、敬称は省略させて頂きます。
〇ロケ地紹介などで掲載する写真の中には、経年の結果、撮影時とは更に変貌を遂げている箇所があります(参考までに撮影年月を記載します)。



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Phase091 【ロケ地】川崎市多摩区寺尾台/寺尾台界隈①

【ロケ地】の項として、今回より多摩区寺尾台を取り上げたいと思う。
まずは、「寺尾台住宅入口」交差点周辺から―。

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上:「国土交通省 交通写真」(1975年)より
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左:『仮面ライダー』第64話より
右:2009年8月
『仮面ライダー』第64話「怪人セミミンガ みな殺しのうた!」において、ショッカーのトラックが走行するシーンの一部は、日本女子大学の東側を走る、その名もズバリ〝女子大通り〟で撮影されている。
映画像に写る白い建物は、「日本住宅公団菅地区開発課事務所」(掲載航空写真の)で、現存しない。

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左:『仮面ライダー』第64話より
右:2009年8月
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左:『仮面ライダー』第64話より
右:2009年8月
091005 S091009
左:『仮面ライダー』第64話より
右:2009年8月
同所に横断歩道は既に存在しないが、道路東側の擁壁、また周囲の住宅は現存している。
尚、厳密に言うと、道路の一部は、多摩区西生田にあたる。

091018
上:「国土交通省 交通写真」(1975年)より
091006 S091014
左:『仮面ライダーV3』第18話より
右:2014年9月
続いて取り上げるのは、「寺尾台住宅入口」交差点から寺尾台1丁目を抜ける一本道。
『仮面ライダーV3』では、第18話「悪魔の裏切り あやうしV3!」のラスト・シーンが撮影されている。
映画像奥が、「寺尾台住宅入口」。

091007 S091015
左:『仮面ライダーV3』第18話より
右:2014年9月
091008 091009
S091016
上2枚:『仮面ライダーV3』第18話より
下:2014年9月
ガレージ、および外塀は現存するものの、住宅は既に建て替え済み、隣の住宅に至っては駐車場に姿を変えている。
ここから風見の進行方向にカメラを向けると・・・。

091019 S091026
左:『超人バロム・1』第23話より
右:2014年9月
『超人バロム・1』第23話「魔人ノウゲルゲが脳波を吸う!!」において、マッハロッド走行シーンの一部が撮影された場所となる。
街路樹に遮られ、掲載した写真では分かり難いが、映画像の手前に写る白壁の邸宅が現存する。

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左:『透明ドリちゃん』第1話より
右:2014年9月
『透明ドリちゃん』第1話「パパ! 私を叱って」開巻部、「大変だ!大介君(演/安藤一人)がいじめられてるよ」と、虎男(演/安藤聖一)が駆けて来るのは、この一本道。
実際のカメラ位置は、もう少し背後だが、前掲『仮面ライダーV3』の映画像とは逆アングルで、遠方に見えるのは『寺尾台団地』。
映画像の左に写る「寺尾台緑地」、今ではその大半に洒落たマンションが建っている。

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左:『透明ドリちゃん』第1話より
右:2014年9月
『透明ドリちゃん』第1話同シーンから。
左に見える墓石は、勿論・・・。

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左:『透明ドリちゃん』第2話より
右:2014年9月
掲載した映画像は、『透明ドリちゃん』第2話「ふたりだけの秘密」ラスト近くの登校シーン。
よく見ると、背後に写る住宅の基本的構造は、往時のままである。

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左:『透明ドリちゃん』第2話より
右:2014年9月
その直後、ユウイチ(演/中野宣之)を揶揄うために現れたボス(演/武田雄二)たち。
この近くには・・・。

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左:『仮面ライダー』第6話より
右:2009年11月
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左:『仮面ライダー』第6話より
右:2010年12月
091016 S091024
左:『仮面ライダー』第6話より
右:2009年8月
『仮面ライダー』第6話「死神カメレオン」で、砂田辰夫(演/神田隆)が営む砂田画廊として使用された邸宅が現存する。

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左:『どっこい大作』第13話より
右:2016年5月
再び『寺尾台団地』方面を捉えたアングル。
掲載した映画像は、『どっこい大作』第13話「ぶちわれラーメンドンブリ!!」で、劇中、日の出町の旭軒に向かう大作(演/金子吉延)ら。


(映画像掲載作品)放映順
『仮面ライダー』第6話「死神カメレオン」(1971/5/8放送)
『仮面ライダー』第64話「怪人セミミンガ みな殺しのうた!」(1972/6/17放送)
『超人バロム・1』第23話「魔人ノウゲルゲが脳波を吸う!!」(1972/9/3放送)
『どっこい大作』第13話「ぶちわれラーメンドンブリ!!」(1973/4/2放送)
『仮面ライダーV3』第18話「悪魔の裏切り あやうしV3!」(1973/6/16放送)
『透明ドリちゃん』第1話「パパ! 私を叱って」(1978/1/7放送)
『透明ドリちゃん』第2話「ふたりだけの秘密」(1978/1/14放送)

Phase091 End


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Phase090 映像に見るメイキング的要素②

Phase084では、『仮面ライダー』に記録された、現場の様子が垣間見えるシーンやカットを取り上げ、考察を試みた。
今回は、他の『東映生田スタジオ』作品に目を向けてみたいと思う。

尚、一部例外はあるが、前回同様、当時、『東映生田スタジオ』を影で支えた人たち、つまりスタッフの映り込みを中心に取り上げる(但し、カメオ出演、役を持っての出演は除く)こととし、また明らかな一般ギャラリーの映り込みも扱わないこととする。

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左:『変身忍者 嵐』第15話予告編より
右:『変身忍者 嵐』第17話アバン・タイトルより
まずは『変身忍者 嵐』より。
第15話「血どくろ舟!ザリガニ鬼!!」の予告編では、ザリガニ鬼にレフ板をあてるスタッフの姿が映り込んでいる。
また、第17話「忍者屋敷!怪人ドクダヌキ!!」のアバン・タイトルでは、画面左よりスタッフの腕がフレーム・インする。

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左:『変身忍者 嵐』第19話予告編より
右:『変身忍者 嵐』第22話予告編より
因みに、『変身忍者 嵐』第2クールでは、何故か(作品として)編集不備が目立つ。
第19話「恐怖の人食い!分身怪人!!」予告編では、全て第18話「イノシシ大砲!百万発!!」の映像で構成されており、且つ第18話予告編とも異なっている。
また、第22話「恐怖怪談!透明人間対ナゾの剣士」の予告編では、その大半が第21話「恐怖怪談 吸血鬼!ドラキュラ日本上陸!!」の映像で構成されており、且つ第21話予告編とも異なっている。

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上2枚:『変身忍者 嵐』第36話予告編より(右:左映画像のアップ)
また第36話「耳をふさげ!地獄の呼び声だ!!」の予告編では、画面右上に、カラスを吊る竹竿がはっきりと記録されている。
操演者は、名前が決してクレジットされなかったスタッフかもしれない。
しかし、『変身忍者 嵐』を始めとする『東映生田スタジオ』作品は、こうした数多くのスタッフの手によって作られ、全国の子供たちに数多くの夢を与えていたのである。

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上2枚:『超人バロム・1』第18話より(右:左映画像のアップ)
『超人バロム・1』第18話「魔人アンモナイルゲがパパをおそう」で、猛(演/飯塚仁樹)の背後に掲げられた電話番号表を見ると・・・、前川ひろし(助監督:前川洋之が元ネタか?)と高橋章(そのまま)の名が。

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上6枚:『仮面ライダーV3』第14話より
これは少し趣向が違うが、掲載した映画像は、『仮面ライダーV3』第14話「ダブルライダー 秘密のかたみ」において、ガマボイラーにキックを放つライダーV3。
この映像だけでも凄いの一語に尽きるのだが・・・、本編では、ここで画面が切り替わる。

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上2枚:『仮面ライダーV3』第14話予告編より
しかし、当話予告編では、着水までが収められている。
ガマボイラーを見ると、股下ぐらいまでしか水はなく、その危険極まりないアクションは凄いを通り越し、まさに筆舌に尽くし難い。
中屋敷氏を始めとする「大野剣友会」諸氏の作品に対する意気込み、心構えを痛感せずにはいられない。

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上2枚:『仮面ライダーV3』第16話より(右:左映画像のアップ)
『仮面ライダーV3』第16話「ミサイルを背おったヤモリ怪人!」で、『稲城台病院』近くの旧道を走る風見四郎(演/宮内洋)。
このシーンをよく見ると、画面左上に3人の人物が確認出来る。
撮影場所からするとギャラリーとは想像し難く、スタッフと考えてまず間違いない。

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左:『仮面ライダーX』第11話より
右:『仮面ライダーX』第18話より
『仮面ライダーX』第11話「不死身の水蛇怪人ヒュドラー!」では、Xライダーの背後に電飾を操るスタッフの手が確認出来る。
また右に掲載した第18話「恐い!ゴッドの化けネコ作戦だ!」の映画像には、スタッフや操演具の映り込みなどは一切ない。
実は、立花藤兵衛(演/小林昭二)が、チコ(演/小坂チサ子)とマコ(演/早田みゆき)にカオリ(演/尾崎ますみ)を匿うよう頼みにきたこのシーンで、具体的内容は聞き取れないが、背後にスタッフらしき声が混在している。

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上3枚:『仮面ライダーX』第33話より
『仮面ライダーV3』より度々見掛ける、バイクの無人走行シーン。
片手、片足での操縦だったというが、子供時分にはリモコンか何かで本当に操作をしているように思われた凄技。
しかし、『仮面ライダーX』第33話「恐怖!キングダークの復しゅう!!」では、カメラが近かったためか、バイク・スタント(熊沢敏明か?)の姿が確認出来る。

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上2枚:『仮面ライダーアマゾン』第12話より
『仮面ライダーアマゾン』第12話「見た!ゲドンの獣人改造室!!」におけるトゲアリ獣人の断末魔で、背後より首を押すスタッフの手が確認出来る。

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上2枚:『ジャッカー電撃隊』第5話より(右:左映画像のアップ)
『ジャッカー電撃隊』第5話「3スナップ!! 裏切りのバラード」におけるジャッカーコバックを決めるカットでは、ギャラリーに混じり、ハンチング帽をかぶる一人の男性が映り込む。
その容姿から察するに、当エピソードの監督を務めた竹本弘一ではないだろうか。


(編集後記)
今後も、『東映生田スタジオ』作品に関して、色々と実験的アプローチを試みたいと考えております。



(映画像掲載作品)放映順
『変身忍者 嵐』第15話「血どくろ舟!ザリガニ鬼!!」予告編(1972/7/7放送)
『変身忍者 嵐』第17話「忍者屋敷!怪人ドクダヌキ!!」(1972/7/28放送)
『変身忍者 嵐』第19話「恐怖の人食い!分身怪人!!」予告編(1972/8/4放送)
『変身忍者 嵐』第22話「恐怖怪談!透明人間対ナゾの剣士」予告編(1972/8/25放送)
『変身忍者 嵐』第36話「耳をふさげ!地獄の呼び声だ!!」予告編(1972/12/1放送)
『超人バロム・1』第18話「魔人アンモナイルゲがパパをおそう」(1972/7/30放送)
『仮面ライダーV3』第14話「ダブルライダー 秘密のかたみ」予告編(1973/5/12放送)
『仮面ライダーV3』第14話「ダブルライダー 秘密のかたみ」(1973/5/19放送)
『仮面ライダーX』第11話「不死身の水蛇怪人ヒュドラー!」(1974/4/27放送)
『仮面ライダーX』第18話「恐い!ゴッドの化けネコ作戦だ!」(1974/6/15放送)
『仮面ライダーX』第33話「恐怖!キングダークの復しゅう!!」(1974/9/28放送)
『仮面ライダーアマゾン』第12話「見た!ゲドンの獣人改造室!!」(1975/1/4放送)


Phase090 End


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Phase089『東映生田スタジオ』⑯ 【(F)スタッフルーム】PartⅤ

「便所掃除をしたこと有るか!?俺はしたぞ、便所掃除もしないで何が判る!」
(「仮面ライダー名人列伝~子供番組に奇蹟を生んだ男たち~」(平山亨 1998年/風塵社)より)

平山亨によると、内田有作の決め文句はこうだったという。

〝便所掃除〟・・・、というわけで、今回は、暫くペンディングをしていたトイレを中心に、『東映生田スタジオ』スタッフルーム2階について、考察を試みたいと思う。

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左:スタッフルーム立面図より
右:『アクマイザー3』第30話より(映①)
スタッフルーム2階トイレについて、Phase082では、当時の立面図(東側(記載は、北)を捉えたもの)に記載はあるものの、同アングルを捉えた『アクマイザー3』第30話「なぜだ?! 眠る少女の謎」では、その存在が認められないと記述した。

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上:『アクマイザー3』第30話より
しかし、ここで訂正したいと思う。
上に掲載したのは、映画像①の右上部分をアップにしたもの。
よく見ると、陰影があり、凸面を形成していたことが分かる(右端の白い部分が出っ張りの部分)。
更にその下部には、白い円筒状のものが伸びており、上掲した立面図とも位置する。
外観であれ、ここが、そしてこれが、『東映生田スタジオ』作品で唯一記録された2階トイレである。

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上:スタッフルーム平面図(2階)より(図①)
これは、2015年12月、𡈽方邸において、立面図(Phase082参照)などと共に発見された、スタッフルームの間取りを記した平面図(2階)。
製作は、「細山スタジオ」開設時である。
これを見ると、2階東側にあったのは、紛れもなくトイレ。
1階部分と合わせて、内田有作はここを掃除し、「便所掃除をしたこと有るか!?俺はしたぞ、便所掃除もしないで何が判る!」と、決めゼリフを吐いていたのだろう。
また階段を上がり、ドアを開けると、トイレまでは、1階にはなかった廊下が伸び、南側には三畳の部屋が4部屋、北側には六畳の部屋が4部屋あったことが分かる。
しかし・・・。

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上:スタッフルーム1階概略図(作図/hide男)
上に示すのは、「仮面ライダーSPIRITS~受け継がれる魂Ⅱ~」(2003年/講談社)に掲載された「完全図解 これが生田スタジオだ!」(監修/内田有作)より2階部分を改編・作図したものである(部屋割りは改編なし)。
トイレは省略されているが、これによると、南側は壁もなく布団部屋だったように記されている。
すると、ある時を境に、三つの壁はぶち抜かれたのだろうか?

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上:『東映生田スタジオ』水道工事関連資料(資①)
答えは、否である。
Phase086でも紹介したように、内田が『東映生田スタジオ』を去った後の1976年12月13日付で作成された水道工事の関連資料を見ると、スタッフルーム2階南側は、壁を有する四部屋で構成されていたことが分かる(部分)。
但し、これら四部屋が全てそうだったのかは不明だが、少なくとも何部屋かは、スタッフらの仮眠、宿泊時に用いられた布団の収納部屋だったと思われる。

では、北側はどうだったのだろうか。
時期によって違いがあった可能性もなくはないが、残念ながら具体的な証言や資料を得ておらず、やはり内田の記憶に頼りたい。
但し、西側から二部屋目については少し考察してみたいと思う。

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左:スタッフルーム平面図(2階)より(図②)
右:『東映生田スタジオ』水道工事関連資料(資②:資料①のアップ)
左は、1970年末以前、𡈽方工作氏によって記されたスタッフルーム2階の間取り図。
その北側真ん中二部屋を見てみると、「化粧室A」「化粧室B」という記載が確認出来る。
また資料②は、資料①の部分をアップにしたもので、北側左から二部屋目に「化粧室」という記載が見受けられる。
内田が所長として采配を振るっていた際、キャスト陣の控室として機能していたのは、その左隣がメインキャスト陣の控室として記憶していることからも、おそらく間違いないだろう。
しかし、例え一時期にしろ、そこは化粧室、つまりメイク室だったこともまた事実。
或いは、控室、兼化粧室という役割を果たしていた時期があったのかもしれないが、真相は薮の中。
更には、Phase086で触れたように、1階事務室の一角にメイクをする場が設けられた時期があったのかもしれない。
今後の新証言、新たな資料の発見に期待したい。
因みに、言うまでもないが、資料②の右端にある出っ張りはトイレである。

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上:特写より(「メーキング・オブ・東映ヒーロー1」(1987年/講談社)より転載)
上掲したのは、『変身忍者 嵐』制作時、出演に備えメイクを行っているタツマキ役の牧冬吉。
転載元の「メーキング・オブ・東映ヒーロー1」には、「場所は、東映生田スタジオ」と記されている。

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上2枚:『超人バロム・1』第16話より
それを踏まえると、『超人バロム・1』第16話「魔女ランゲルゲは鏡に呪う」における「桜田バレー教室発表会」会場の楽屋シーンは、おそらく同所、つまり『東映生田スタジオ』の化粧室(メイク室)が使用されたと思われる。
会場外観、及び周囲は、多摩区南生田にある『明治製菓記念館(洗心寮)』が使用されているが、当シーンはスタッフルームの化粧室(メイク室)、会場ブリッジ部分でのバロム・1とランゲルゲの戦闘シーンは第2ステージ(若しくは第1ステージ)と、『東映生田スタジオ』内での撮影と推測する。


それにしても何故、内田有作は、決めゼリフに〝便所掃除〟という言葉を使用しながらも、監修を手掛けた「仮面ライダーSPIRITS~受け継がれる魂Ⅱ~」掲載「完全図解 これが生田スタジオだ!」にトイレの記載を怠ったのだろうか・・・。


(謝辞)
掲載しました『東映生田スタジオ』水道工事関連資料は、箕輪広実氏より寄贈頂いたものです。
氏には、この場を借りて厚く御礼申し上げます。


(主参考文献)
「メーキング・オブ・東映ヒーロー1」(1987年/講談社)
「仮面ライダー名人列伝~子供番組に奇蹟を生んだ男たち~」(平山亨 1998年/風塵社)
「仮面ライダーSPIRITS~受け継がれる魂Ⅱ~」(2003年/講談社)

(映画像掲載作品)放映順
『超人バロム・1』第16話「魔女ランゲルゲは鏡に呪う」(1972/7/16放送)
『アクマイザー3』第30話「なぜだ?! 眠る少女の謎」(1976/4/27放送)


Phase089 End


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プロフィール

hide男

Author:hide男
東映生田スタジオと同作品ロケ地研究の場です。

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