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Phase095 【ロケ地】川崎市多摩区西生田/小田急小田原線読売ランド前駅周辺①

「新宿から約四十分、小田急線読売ランド前駅を下車、進行方向に沿って踏切を渡るとすぐ国道に出る。線路を左手に見ながら暫く行くと、右前方に東映生田スタジオの看板が見える・・・」
(「仮面ライダーをつくった男たち」(2007年/講談社より)

これは、2001年5月、新宿で開かれた東映生田スタジオ同窓会での、内田有作による挨拶の一部である。


095018 S095020
左:『仮面ライダーアマゾン』第16話より
右:2017年12月
掲載した映画像は、『仮面ライダーアマゾン』第16話「ガランダーの東京火の海作戦!!」で映し出された『小田急小田原線読売ランド前駅』(以下、『読売ランド前駅』)の旧駅舎(アングルは、小田原方面を捉えている)。
1927年4月1日、「西生田駅」として開業した『読売ランド前駅』。
現駅名に改称されたのは、1964年3月1日だったという。

・・・という訳で、今回より、『東映生田スタジオ』の最寄り駅であった『読売ランド前駅』周辺をも取り上げていきたいと思う。
但し、〝周辺〟と一括りで取り上げるには無理があるため、幾つかのエリアに分けて考証を進めてみたい。

YMEH095
上:『読売ランド前駅』周辺概略図

まずは、ZoneAから―。

【ZoneA】

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左:『超人バロム・1』第13話より
右:2006年5月
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左:『仮面ライダー』第76話より
右:2010年9月
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左:『どっこい大作』第6話より
右:2007年12月
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左:『どっこい大作』第11話より
右:2006年5月
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左:『アクマイザー3』第15話より
右:2010年9月
駅舎が現在のものに改築されたのは、1995年だったという。
掲載した映画像は、何れも駅東側に架かる「大作歩道橋」から南口改札方面を捉えたもの。
『アクマイザー3』第15話「なぜだ?! 一平がテングになった」の映画像には、今は無き「中華料理 大京園」の看板が確認出来る。

YLME1975
上:「国土交通省 航空写真」(1975年)より
YLME2017
上:「国土交通省 航空写真」(2017年)より
1969年に設置された「大作歩道橋」は、1984年、ステップ幅の広い現在の姿に全面改修されている。
つまり、『東映生田スタジオ』作品に記録されているのは、現在の歩道橋とは異なる、謂わば旧「大作歩道橋」。
また、上掲航空写真を比較すると、ステップ部分は幅だけでなく、角度も僅かに異なっているのが分かる。

095004 S095012
左:『どっこい大作』第2話より
右:2016年4月
095015 S095013
左:『どっこい大作』第8話より
右:2016年4月
095008 S095021
左:『どっこい大作』第11話より
右:2017年12月
『東映生田スタジオ』作品においては、『どっこい大作』での使用が突出している「大作歩道橋」。
拙ブログをご覧頂いている方であれば、もはやその理由は説明不要であろう。
これらは、何れも南口改札前からのアングル。
尚、〝大作〟とは古くからある地名で、小田急線北側の西生田1、2丁目のうち、2丁目の東半分が以前の字大作、その西半分と1丁目とが字北大作にあたる。

095001 S095001
左:『超人バロム・1』第13話より(映①)
右:2008年12月
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左:『超人バロム・1』第13話より(映②)
右:2008年12月
095002 S095003
左:『超人バロム・1』第13話より
右:2010年9月
『超人バロム・1』第13話「魔人タコゲルゲが子供をねらう!」で、木戸松五郎(演/砂川啓介)がタコゲルゲの暗躍を市井の人々に訴えていたのは、『読売ランド前駅』南口改札前。
掲載した映画像に写るのは、何れも「大作歩道橋」である。
前述したように、現在のものとの違いは一目瞭然。
尚、映画像①、および②に写るオレンジ色のアーチがあるお店は、現在も小田急沿線に19店舗を展開している「小田急フローリスト」。
1979年頃までは存在したようだが、80年代に入ると、売店(「OX SHOP」 後に「Odakyu SHOP」)、および「パーラーラピッド9」というハンバーガーやソフトクリームを販売する、今で言うファーストフード店のようなお店に取って代わられたようである。

Yomiuri1988
上:「懐かしい沿線写真で訪ねる 小田急電鉄 街と駅の1世紀」(2016年/アルファベータブックス)より
yomiurimae
上:ZoneA概略図(上1971年 中1973年 下1982年)
掲載した写真は、1988年に撮影されたとされる『読売ランド前駅』南口改札前の様子。
右手前に写るのが、「パーラーラピッド9」と思われる。

095005 S095017
左:『どっこい大作』第6話より
右:2016年4月
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左:『どっこい大作』第8話より
右:2017年12月
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左:『どっこい大作』第56話より
右:2009年8月
当時、階段の手前には、『よみうりランド』の看板が掲げられていた。
現在、その辺りには、「みずほ銀行」のATMコーナーが設置されている。

095010 095011
S095024
上2枚:『どっこい大作』第56話より
下:2017年12月
その看板の隣には、一台の公衆電話と郵便ポストが設置されていた。

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左:『どっこい大作』第6話より
右:2017年12月
厳密には、現在の「箱根そば 読売ランド前店」厨房の辺りと思われる。
尚、背後に見える苗木には白い値札のようなものが付けられており、上述した「小田急フローリスト」の商品は、この郵便ポストの辺りにまで陳列されていたことが分かる。

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左:『どっこい大作』第56話より
右:2016年4月
よし(演/うえずみのる)のほろ苦い恋心が描かれる『どっこい大作』第56話「青春の別れ」。
背後に見える白いフェンスとトタン屋根は、「小田急フローリスト」のもの。

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左:『どっこい大作』第56話より
右:2017年12月
掲載した映画像左隅に写る、数本のチューブを有する柱を見て、ピンとこられた方も多いのではないだろうか。
ここは・・・。

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左:『仮面ライダーアマゾン』第16話より
右:2017年12月
095023 S095030
左:『仮面ライダーアマゾン』第16話より
右:2017年12月
『仮面ライダーアマゾン』第16話「ガランダーの東京火の海作戦!!」において、謎の行商人(演/安藤三男)が座っていた場所である。
新旧駅舎の構造を比較してみると、現在の南口改札内に該当すると思われる。

095024 S095031
左:『超人バロム・1』第13話より(映③)
右:2017年12月
095025 S095032
左:『仮面ライダーアマゾン』第16話より
右:2017年12月
当時の改札口は、現在の切符売り場の辺りにあった模様。


(編集後記)
取り上げるべき場所は他にも多々ありますが、今回、敢えて当所を取り上げたのには理由があります。
それは、昨年末、『東映生田スタジオ』作品の中で、『読売ランド前駅』周辺が最もロケ撮影に使用された『どっこい大作』全62話のデジタルリマスター版コレクターズDVD全2巻が、本年2月7日、3月7日に初リリースされるという待望のニュースが舞い込んできたからです。

先日、『どっこい大作』研究の大家・EROOYAJIさんとお会いした際、氏はこう仰っていました。
「このリリースを機に、『どっこい大作』という作品に改めて関心が寄せられ、未解明ロケ地の情報交換など、これまでになく盛り上がれば最高!」と。
同感です。

発売までに何処まで取り上げることが出来るか分かりませんが、微力ながら拙ブログが盛り上がりに繋がる一助になれば幸いです。


(主参考文献)
「仮面ライダーをつくった男たち」(取材・脚本/小田克己 漫画/村枝賢一 2007年/講談社)
「懐かしい沿線写真で訪ねる 小田急電鉄 街と駅の1世紀」(2016年/アルファベータブックス)

(映画像掲載作品)放映順
『超人バロム・1』第13話「魔人タコゲルゲが子供をねらう!」(1972/6/25放送)
『仮面ライダー』第76話「三匹の発電怪人シードラゴン!!」(1972/9/9放送)
『どっこい大作』第2話「お米は1万3千粒」(1973/1/15放送)
『どっこい大作』第6話「のびたラーメン一千万円!!」(1973/2/12放送)
『どっこい大作』第8話「鬼がキャベツをきざむ!!」(1973/2/26放送)
『どっこい大作』第11話「呪いの味をうち砕け!!」(1973/3/19放送)
『どっこい大作』第56話「青春の別れ」(1974/2/11放送)
『仮面ライダーアマゾン』第16話「ガランダーの東京火の海作戦!!」(1975/2/1放送)
『アクマイザー3』第15話「なぜだ?! 一平がテングになった」(1976/1/13放送)



Phase095 End


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