Phase023 【ロケ地】川崎市麻生区多摩美/多摩美界隈⑨PartⅠ

今回は、『多摩美界隈』某所に佇む階段を取り上げたいと思う。

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S022002
上2枚:『仮面ライダー』第96話より
下:2016年4月
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左:『仮面ライダー』第96話より
右:2008年12月
この階段では、『仮面ライダー』第96話「本郷猛 サボテン怪人にされる!」において、サボテンバットが主婦らをサボテン化するシーンの一部が撮影された。
現在、往時には無かった手摺りが中央に備え付けられ、ステップ自体も既に改修されている。

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左:『仮面ライダー』第96話より
右:2005年12月
サボテンバットのアップ・カットが撮られた階段中程からの俯瞰アングル。

022010 S022014
左:『好き!すき!!魔女先生』第21話より
右:2008年12月
『仮面ライダー』第96話の放送から約一年前、『好き!すき!!魔女先生』第21話「呪いの金貨」で映し出された階段の様子。
ここは、天候や時間帯によって随分と違う印象を与えるが、やはり最も絵になるのは、晴れた日の夕刻。
階段に写し出される街のシルエットが美しくも、何処かもの悲しい。

022008 S022012
左:『どっこい大作』第14話より
右:2015年11月
まだ多摩美が多摩美台と呼ばれていた頃、「多摩美台長寿会会報」の第42号から第59号にかけて、「多摩美台ものがたり」と題された手記が連載された。
これは、昭和33年からこの地にお住まいになられていた故・佐藤憲次氏が手掛けたもので、昭和59年には、ご子息の憲光氏が小冊子にまとめられている。
そこには、多摩美(多摩美台)の変遷が詳細に述べられており、この階段についても、「今は立派になって居りますが、大谷石まるだしの階段が、今の通りの状態で出来て居りました」(原文まま)などと、数箇所にその様子が記載されている。
掲載した映画像は、『どっこい大作』第14話「すごい奴がまっていた!!」に映し出される、〝大谷石まるだし〟時の階段の様子。
これはこれで、非常に味わい深いものがあるのだが・・・。

022011 S022015
左:『好き!すき!!魔女先生』第21話より(映①)
右:2009年8月
022012 S022016
左:『好き!すき!!魔女先生』第21話より
右:2010年12月
こちらは俯瞰で捉えたアングル。
好き!すき!!魔女先生』第21話では、正夫(演/藤江善幸)が、世界中のコインをクラスメイトに売り、小遣い稼ぎをしようとするシーンが撮影された。
一目瞭然、擁壁の一部とフェンスが見事なまでに現存する・・・現存した(詳細は次回)。
東への路地脇にある擁壁は、後年に改修されたようである。
尚、映画像①でも分かるとおり、『好き!すき!!魔女先生』には、この後、『仮面ライダー』で少年仮面ライダー隊のナオキを演じた矢崎智紀、『仮面ライダーV3』で珠シゲルを演じた川口英樹を始め、当時、名を馳せた子役達が数多く出演している。

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左:『超人バロム・1』第20話より
右:2008年12月
『超人バロム・1』第20「魔人サソリルゲが地上を征服する!!」でワン・カットだけ使用された階段の俯瞰アングル。

022014 S022020
左:『どっこい大作』第15話より
右:2016年4月
022015 S022021
左:『どっこい大作』第15話より
右:2008年12月
『どっこい大作』第15話「磨け!鬼の道!!」に映し出された俯瞰アングル。
階段下部西側のガレージが現存する。

022016 S022022
左:『どっこい大作』第15話より
右:2015年5月
階段上で、麻生区高石3丁目方面をアップで捉えたアングル。
この眼下東側に「魚千代」という魚屋があるが、前述の「多摩美台ものがたり」には、昭和33年頃のこの周辺の様子が以下のように記されている。
「魚千代から少し階段寄りの処にそれこそわびしい裸電球の外灯がポツンとともされ如何にも未開地だなと思わせましたが、それでも魚千代の店の灯りと共に、防犯にはいくらか役に立ったものです」(原文まま)

022017 S022026
左:『超神ビビューン』第22話より(映②)
右:2015年5月
『超神ビビューン』第22話「蛙が娘になる?ごめんね母さん」制作時、緑色の手摺りが設置されていたことが分かる。


022018 022019
上2枚:『好き!すき!!魔女先生』第6話より
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上2枚:『超人バロム・1』第26話より
S022024
上:2008年12月
掲載したのは、今も階段脇に佇む個人邸宅。
『好き!すき!!魔女先生』第6話「僕の弟はロボットだ!」では坂井邸として、『超人バロム・1』第26話「魔人ハネゲルゲが赤い月に鳴く」ではシゲル(演/高尾将嘉)の家として使用された。

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左:『超神ビビューン』第22話より
右:2015年5月
022023 S022028
左:『超神ビビューン』第22話より
右:2015年5月
『超神ビビューン』第22話制作時、階段は既に大谷石からコンクリートに改修されていたことが分かる。

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左:『好き!すき!!魔女先生』第6話より
右:2009年8月
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左:『超人バロム・1』第26話より
右:2009年8月
門柱、及び門はリフォームされているが、その基本的凹凸構造は変わらない。
因みに、『好き!すき!!魔女先生』第6話では、元松竹の看板スター・小山明子が特別出演、坂井ノブオ(演/佐久田修)の母親役を好演した。
その際、『東映生田スタジオ』では大掃除が行われ、万全の態勢が敷かれたという。

022026 S022031
左:『超人バロム・1』第26話より
右:2008年12月
猛(演/飯塚仁樹)の背後に見える側溝が現存する。
前述の「多摩美台ものがたり」によると、多摩美(多摩美台)が開発され、住宅地として売り出されたのは、この階段周辺からだったという。

022027 S022033
左:『好き!すき!!魔女先生』第21話より
右:2009年8月
022028 S022034
左:『超人バロム・1』第26話より
右:2010年12月
S022035
上:2015年5月
現存する南側の擁壁。
芝生が植えられるなど綺麗に整備されているが、当時の雰囲気を存分に感じることが出来る。

022029 S022036
左:『好き!すき!!魔女先生』第6話より
右:2008年12月
022030 S022037
左:『好き!すき!!魔女先生』第6話より
右:2009年8月
掲載した映画像は、『好き!すき!!魔女先生』第6話において、坂井ノブオの家を後にする月ひかる(演/菊容子)と旗野先生(演/森本レオ)のシーン(上)、及びノブオがバラバラになった弟のケイタロー(ノブオが作ったロボット)を背負い、失意のうちに帰宅するシーン(下)で、共に擁壁の南側を階段から捉えた俯瞰アングル。
当時、ここに建っていた緑色のトタン屋根をした平屋建ては、その後、二階建てに増改築された(映画像②参照)ようである。

022031 S022039
左:『好き!すき!!魔女先生』第21話より
右:2010年12月
上掲した写真からも分かるように、一時期、更地の状態が続いていた(少なくとも、2005年の段階では既に更地であった)が、2010年に入り、白亜のコーポと一軒家が建築された。
掲載した映画像と写真を見比べてみると、西側奥に見える、外壁が茶色の住宅が現存しているのが分かる。


(主参考文献)
「多摩美台ものがたり」(佐藤憲次/1984年)


(映画像掲載作品)放映順
『好き!すき!!魔女先生』第6話「僕の弟はロボットだ!」(1971/11/7放送)
『好き!すき!!魔女先生』第21話「呪いの金貨」(1972/2/20放送)
『超人バロム・1』第20「魔人サソリルゲが地上を征服する!!」(1972/8/13放送)
『超人バロム・1』第26話「魔人ハネゲルゲが赤い月に鳴く」(1972/9/24放送)
『仮面ライダー』第96話「本郷猛 サボテン怪人にされる!」(1973/1/27放送)
『どっこい大作』第14話「すごい奴がまっていた!!」(1973/4/9放送)
『どっこい大作』第15話「磨け!鬼の道!!」(1973/4/16放送)
『超神ビビューン』第22話「蛙が娘になる?ごめんね母さん」(1976/12/14放送)


Phase023 End


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コメント

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荒木さんも、この階段ロケ地に来ていたんだ!(゜o゜)

先日は鶴川オフ会、おつかれさまでした。<(_ _)>

「ビビューン」のカットは存じ上げませんでした。貴殿のおかげで、目からウロコが!(^^)

今度、階段ロケ地に行く時は、荒木さんの事を思い出そうと思います・・・。

結構な急階段ですよね。登り切った後は「ゼ~ゼ~」しまくり。絶景ビューが素晴らしい・・・。

Re: 荒木さんも、この階段ロケ地に来ていたんだ!(゜o゜)

コロンボ さま

> 先日は鶴川オフ会、おつかれさまでした。<(_ _)>
こちらこそ大変お世話になりました。
有難うございました。

> 結構な急階段ですよね。登り切った後は「ゼ~ゼ~」しまくり。絶景ビューが素晴らしい・・・。
仰るとおり、ここからの高石、百合丘方面の眺めは素晴らしいですよね。
先人たちも、同じ思いをされたことでしょう・・・。

また、機会がございましたら、ロケ地巡り&熱いトークをしましょう!

ありがとうございます

バロム1の26話に出演しました高尾将嘉です。
貴重な情報をありがとうございます。
自分では小田急線沿線だったことしか記憶にないので大変助かります。
記憶の通りです。
今度訪問してみます。

Re: ありがとうございます

この度は、コメントをお寄せ頂きまして、誠に有難うございます。
まさかご出演された方からコメントを頂けるとは、驚きの一語です。

何か当時の思い出などがございましたら、ご教授頂ければ幸いです。
宜しくお願い申し上げます。

尚、愚生が承認を押さなければ、コメントは公開されませんのでご安心ください。

ハネゲルゲの思い出

出演していませんが母はこの時のロケに私の妹も連れて行きました。ハネゲルゲのスタントさんは冗談のつもりで私の妹の前で羽を広げて驚かせてからかったのですが、妹が本気で怖がって泣き出してしまい、ハネゲルゲが頭を抱えて困っていたのは笑える思い出です。妹は「だって怖かったんだもん」って今でも言っています。スタントさん困らせて済みませんでした(笑
当時の小田急線沿線は開発途上で空き地が多く、東映の撮影所はかなり広かった、少なくともマッハロッドを乗り回すくらい広かったと記憶しています。マッハロッドは格好は良かったですが、アクションが激しいのでシートはボロボロでした。亡くなった母が撮った写真が古いアルバムに残っているはずなので見つかったらお送りします。すぐには難しいですが。

Re: ハネゲルゲの思い出

早速に、当時の貴重なお話をご教授頂き、誠に有難うございました。
大変興味深い内容で、心より感謝申し上げます。
妹様もとんだ災難でしたね。

また写真も是非拝見させて頂ければと思います。
アドレスを頂ければ、折り返しご連絡させて頂きます。
その場合、コメントは承認致しませんので、ご安心ください。
プロフィール

hide男

Author:hide男
東映生田スタジオと同作品ロケ地研究の場です。

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