Phase028 【ロケ地】川崎市麻生区多摩美/多摩美界隈③PartⅧ


029027
上:『仮面ライダー』第4話より(映①)
S029023
上:2009年10月
掲載した映画像は、『仮面ライダー』第4話「人喰いサラセニアン」において、行方不明となった宮下雪江(演/篠雪子)の捜索に、本郷猛(演/藤岡弘)が「生田の静春荘」を後にするシーン。
今回は、この映画像に写る空き地周辺を考証してみたいと思う。


029048
上:『好き!すき!!魔女先生』第11話より(改)
これは、Phase027にも掲載した『好き!すき!!魔女先生』第11話「0点バンザイ!!」の映画像で、右側三棟のうち、手前から二棟が『静春荘』。
そして、→のアングルで捉えたものが、以下に掲載する映画像となる。
尚、今回は、アングルを明確にするため、掲載する映画像(住宅)の一部に番号を付すこととする。

029049 S029035
左:『仮面ライダー』第47話より
右:2017年4月
この空き地(当時)では、『仮面ライダー』第47話「死を呼ぶ氷魔人トドギラー」冒頭、五郎(演/三浦康晴)らがサッカー(ドッヂボールを使用)に興じるシーンが撮影された。
当時、この空き地は南北によって高低差があり、撮影に使われたのは北側の高い方(映像からもその高低差を把握することが出来る)。

029071 S029036
左:『イナズマン』第13話より(映②)
右:2017年4月
一方、南側の低い方は、『イナズマン』第13話「傷ついたイナズマン」制作時、駐車場として使われていたことが分かる。
イナズマンの背後に写る車は、右に掲載した写真で、二軒の住宅(青い屋根の住宅とオレンジの屋根をした住宅)が建つ場所に並んでいた。
因みに、当エピソードでは、瞬間移動の描写として、リカ(演/遠藤薫)を抱えたイナズマンの背景が次々と変わる演出が用いられているが、掲載した映画像を始め、映し出されるのは『東映生田スタジオ』周辺ばかり。

029051 029052
上2枚:『どっこい大作』第47話より(映③)
これは、『どっこい大作』第47話「青春のひみつ」に映し出された空き地の様子。
Phase004で記した坂道頂上付近からの俯瞰アングルで、高低差のあった境目が確認出来る。

029046 187
左:『仮面ライダー』第47話より
右:2015年9月
厳密な場所は特定し難いが、空き地(高い方)の東側を捉えたアングル。

029053 S029040
左:『仮面ライダー』第47話より
右:2017年4月
これまでにも何度か触れてきたように、背後に写る擁壁の一部は洒落た住宅群に変わっており、現存しない。
上掲した映画像③は、この映画像右上に写るガードレールがある辺りから撮影されている。

029032 S029038
左:『超人バロム・1』第9話より(映④)
右:2009年10月
北側の高い方では、『超人バロム・1』第9話「冷血魔人クモゲルゲ」で、猛(演/飯塚仁樹)らが野球に興じるシーンも撮影された。
猛がバットを振る位置には既に住宅が建っており、同じカメラ位置での撮影は不可能。
現在、西側は駐車場となっており、掲載した写真のカメラ位置は、ちょうどピッチャーがいる辺りと思われる。
尚、奥に見えるのは、Phase004などでも記した、外装茶色の邸宅(当時、S邸)。
『東映生田スタジオ』作品で、S邸東側をここまで捉えたものは、これが唯一である。

029034
上:『ロボット刑事』第8話より
S029042
上:2017年4月
『ロボット刑事』第8話「雷が殺した?!」で、空き地前を走るジョーカー。
黒い車の背後が、現在、駐車場になっている辺りである。
撮影は、上記S邸の北側擁壁上部から(カメラは南から北へパンしている)で、よく見ると、見学に訪れたのか、子供たちの姿も確認出来る。

029035 S029028
左:『仮面ライダーストロンガー』第8話より
右:2011年6月
『仮面ライダーストロンガー』第8話「溶けるなライダー とどめの電キック!!」制作時には、駐車場の基礎部分が作られている。
車窓から見えるスロープの縁石の一部は、後に車の出入り口として削られた模様。

029033 S029048
左:『仮面ライダー』第76話より(映⑤)
右:2017年4月
掲載した映画像は、『仮面ライダー』第76話「三匹の発電怪人シードラゴン!!」で、ナオキ(演/矢崎知紀)を拉致したシードラゴンⅠ世と対峙する本郷と滝(演/千葉治郎)のカット。
この後、映像では、本郷らの視点で映るシードラゴンⅠ世のカットとなるが、そちらは名ロケ地・『おばけマンション』(町田市)で撮影されている。
尚、このカットは、映画像④に写る、等間隔に植えられている木々の合い間、つまり北側の高い方で撮影されたようにも見えるが、実際は南側の低い方で撮影されている。
注目すべきは、二人の間に見える擁壁部分で、二つの水抜き穴を結ぶ薄い溝。
現存する擁壁には同様の溝は見られず、Phase027に掲載した写真②を見ると、今は住宅となっている箇所にその構造を確認することが出来る。
掲載した写真の植え込みがある背後に、その溝は刻まれていた。

029055
上:『イナズマン』第13話より(映⑥)
『イナズマン』第13話「傷ついたイナズマン」では、新人類帝国に操られたリカによる放火現場という設定で、南側の低い方が使用された。
ここで、もう一度、映画像②を見てみると、住宅の手前と山際に車が停められていたことが分かる。
この放火現場は、イナズマンの背後、つまり住宅の手前(北側)に組まれたセット。
つまり、このシーンの撮影のために何台もの車を移動したことになる。
このことから、Phase025で取り上げた、東映が、スタジオとは別に賃貸した駐車場とは、この場所だったと推測される。
でなければ、同時に何台もの車を移動させ、映画像にあるような大掛かりなセットを組むことは、実質、不可能だったのではないだろうか。
当時の住宅地図では空白となっており、詳細は不明だが、「川崎市麻生区明細地図 90年度版」(ゼンリン)を見てみると、手前の箇所には既に住宅が建っているものの、山際の箇所に「CALスタジオ月極駐車場」の文字が確認出来る。
おそらくは、東映から引き継ぐ形で賃貸したものと思われる。

S029051 S029049
上2枚:2012年12月
Phase027で記した通り、『静春荘』の北隣にあった灰色の門扉を有した邸宅(③)は、残念ながら現存しない。
掲載した写真は、一時期、その西側が露となった東隣のアパート(② 後に「高桑荘」と名付けられる)。
北側に設けられた階段を始め、往時の雰囲気を存分に感じることが出来たが、こちらも残念ながら既に取り壊されており、現在は、邸宅(③)跡と共に駐車場となっている。
尚、映画像⑥を見れば一目瞭然、当時、②や③の邸宅、アパートは、南側の空き地よりも低い位置に建っていた。
掲載した写真を見ると、その高低差がよく分かる。

029060 029038
上2枚:『仮面ライダーストロンガー』第8話より
前述した『仮面ライダーストロンガー』第8話「溶けるなライダー とどめの電キック!!」でも、南側の低い方が撮影に使われている。
掲載した映画像は、奇械人モウセンゴケが貯水池に混入した毒物によって、暴徒化する民衆のシーンの一部。
アングルは、空き地東側から南西側を捉えている。
尚、右に掲載した映画像のは『静春荘』の東側、右上には名ロケ地・『マンションニューランド』も確認出来る。

S029059 029070
左:『仮面ライダー』第89話より
右:『イナズマン』第13話より(映②アップ)
左に掲載したのは、『仮面ライダー』第89話「恐怖のペット作戦 ライダーを地獄へおとせ!」において、太郎くん(演/不明)の伝書鳩が飛び立つシーン。
ここに写る屋根は、アパート(②)のものと思われる。
手前に建物がなく、臭突があり、その先端が屋根の下部よりも高い点が、映画像②に写るアパート(②)と共通している。
また、背後の稜線も酷似している。
住宅(①)の屋根については、僅かな角度の問題か、或いはリフォーム中だったのではないだろうか・・・。

029063
上:『仮面ライダーアマゾン』第4話より
これは、『仮面ライダーアマゾン』第4話「走れ!怒りのジャングラー!!」に登場した、山村創造(演/二瓶秀雄)と娘・マサミ(演/佐藤由美)の劇中写真。
車の配列、背後の山からして、おそらくこの南側の空き地で撮影されたと思われる(但し、確証はなし)。

029057 S029052
029058 S029053
029059 S029054
左3枚:『どっこい大作』第41話より
右3枚:2017年4月
掲載した映画像は、『どっこい大作』第41話「0.1グラムへの戦い」における、孫一(演/由利徹)の説得に疾走する大作(演/金子吉延)のシーン。
この場所は、山際の駐車場周辺(整備され現存している)で撮影されたと思われる。
上の映画像をよく見ると、多摩自然遊歩道の手摺りが確認出来る。

029039 S029029
左:『透明ドリちゃん』第16話より
右:2015年11月
『仮面ライダー』第47話制作時、まだ住宅が一軒も建てられていなかった空き地だが、『東映生田スタジオ』最終作品『透明ドリちゃん』の第16話「二人の泥んこ大将」制作時には、今の街並みの原形が形作られていたことが分かる。
当初、高低差があった南北の境界線、その北側には駐車場と住宅が、その南側には路地と住宅が設けられることとなった。
掲載した映画像は、その路地から駐車場南西角を捉えたアングル。

029041 S029056
左:『透明ドリちゃん』16話より
右:2017年4月
掲載した映画像に写るのは、石の精・ドンパ。
アングルは、現在の駐車場南西角から路地入口を捉えている。

029043 S029032
左:『透明ドリちゃん』第16話より
右:2015年9月
アングルは、その路地奥から捉えたもの。
映画像手前に写るブロック塀は現存するが、背丈の高い方は既に姿を消し、下部のコンクリート部分が嵩上げされ、上部には柵が設けられている。

029045 S029033
左:『透明ドリちゃん』第16話より
右:2015年9月
掲載した映画像写るのは、路地の南側に位置する邸宅の門柱。
往時のまま残されているのが分かる。

029065 S029057
左:『透明ドリちゃん』16話より
右:2017年4月
太一(演/中村肇)と共に、ブロック職人である彼の兄(演/香山浩介)の仕事を手伝うドリちゃん(演/柿崎澄子)。
場所は路地の突き当りで、当シーンの撮影は、実際に建築中だった個人邸宅を利用して行われている。


(主参考文献)
「川崎市麻生区明細地図 90年度版」(ゼンリン)


(映画像掲載作品)放映順
『仮面ライダー』第4話「人喰いサラセニアン」(1971/4/24放送)
『好き!すき!!魔女先生』第11話「0点バンザイ!!」(1971/12/12放送)
『仮面ライダー』第47話「死を呼ぶ氷魔人トドギラー」(1972/2/19放送)
『超人バロム・1』第9話「冷血魔人クモゲルゲ」(1972/5/28放送)
『仮面ライダー』第76話「三匹の発電怪人シードラゴン!!」(1972/9/9放送)
『仮面ライダー』第89話「恐怖のペット作戦 ライダーを地獄へおとせ!」(1972/12/9放送)
『ロボット刑事』第8話「雷が殺した?!」(1973/5/24放送)
『どっこい大作』第41話「0.1グラムへの戦い」(1973/10/22放送)
『どっこい大作』第47話「青春のひみつ」(1973/12/5放送)
『イナズマン』第13話「傷ついたイナズマン」(1973/12/25放送)
『仮面ライダーアマゾン』第4話「走れ!怒りのジャングラー!!」(1974/11/9放送)
『仮面ライダーストロンガー』第8話「溶けるなライダーとどめの電キック!!」(1975/5/24放送)
『透明ドリちゃん』の第16話「二人の泥んこ大将」(1978/4/22放送)


Phase028 End


お願い&お断り
〇当ブログの記事、図版、画像などを無断で複写、複製、転載、データ化することはご遠慮願います(諸般の事情により、一部、画像処理を施してあります)。
〇当ブログ中、一部を除き、関係者の名は当時のものを記載し、敬称は省略させて頂きます。
〇ロケ地紹介などで掲載する写真の中には、経年の結果、撮影時とは更に変貌を遂げている箇所があります(参考までに撮影年月を記載します)。



当ブログは、管理人個人の趣味の範疇にあり、作品の配給元とは一切関係なく、利益を得ること、著作権を侵害する意図は一切ございません。
比較などのために引用する画像の権利は、全て原権利者に帰属します。
スポンサーサイト

テーマ : 昭和文化
ジャンル : サブカル

コメント

非公開コメント

プロフィール

hide男

Author:hide男
東映生田スタジオと同作品ロケ地研究の場です。

当ブログは、管理人個人の趣味の範疇にあり、作品の配給元とは一切関係なく、利益を得ること、著作権を侵害する意図は一切ございません。
比較などのために引用する画像の権利は、全て原権利者に帰属します。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセスカウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR