Phase147 【ロケ地】川崎市麻生区多摩美/マンションニューランド周辺住宅街①

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上2枚:『仮面ライダー』第88話より
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上2枚:『仮面ライダー』第88話より
S147002
上:2008年12月
場所は、『マンションニューランド』の北東に位置するY字路。
『仮面ライダー』を始めとする『東映生田スタジオ』作品において、『マンションニューランド』がロケ地として多用された関係から、演出の意図に関わらず、アングルによっては必然的にその周辺も数多く映像に記録されることとなった。
そのため、作品を観ていると、「んっ!?、この家って・・・」と感じることが少なくない。
エピソードによっては、日常描写や事件の導入部分で、逆に『マンションニューランド』周辺住宅街がその目的に使用されたものもあり、結果的に『マンションニューランド』が映り込んでいるシーンやカットも多数存在する。
『仮面ライダー』第88話「怪奇 血を呼ぶ黒猫の絵! 」では、本郷猛(演/藤岡弘)の自宅という設定で『マンションニューランド』が使用された関係から、彼の帰宅シーンにおいて、その周辺住宅街が映し出されることとなった。

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上左:『仮面ライダー』第64話より
上右:『仮面ライダーV3』第17話より
下:2007年12月
『仮面ライダー』第64話「怪人セミミンガ みな殺しのうた!」では、セミミンガが荷台に隠れたトラックが、上掲住宅(以下、邸宅A)西側の道路を南下する。
また同所、同アングルは、『仮面ライダーV3』第17話「デビルスプレーは死神の武器」における、住民を襲うスプレーネズミのアップ・カットでも確認することが出来る。

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左:『仮面ライダー』第21話より 
右:2011年10月
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左:『仮面ライダー』第21話より(映①) 
右:2011年10月
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左:『仮面ライダー』第21話より 
右:2011年10月
『仮面ライダー』第21話「ドクガンダー大阪城の対決!」では、阪神理科大学・吉岡助教授(演/鶴見丈二)の邸宅という設定で使用され、ショッカー戦闘員による娘の美樹(演/池田浩子。但し、演出上、このシーンは五郎役の三浦康晴が演じている)拉致未遂シーン、更にはユリ(演/沖わか子)、マリ(演/山本リンダ)らによる戦闘シーンが、ガレージを兼ねた庭部分で撮影された。
細部に目をやるとキリはないが、約半世紀近くを経ているにも関わらず、玄関脇の様子などは往時と殆んど変わらない。
かつて、この邸宅Aにお住まいだった方(現在は別の方がお住まいになられている)は、カーテン越しに、他の誰もが見ることの出来ないアングルで当該シーンをご覧になっていたに違いない。

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左:『仮面ライダー』第64話より
右:2008年12月
見事なまでに往時の佇まいを残す邸宅Aではあるが、よく見ると、二階西側部分が増築されている。
掲載した映画像は、『仮面ライダー』第64話で、邸宅A南側でトラックの荷台から姿を現したセミミンガ。

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左:『仮面ライダー』第66話より
右:2011年10月
掲載した映画像は、『仮面ライダー』第66話「ショッカー墓場 よみがえる怪人たち 」で、自宅に戻る滝和也(演/千葉治郎)のカット。
背後に写るのが、邸宅A。
手前に写る灰色のぼやけた部分は、その自宅として使用された『マンションニューランド』の階段手摺部分。
映画像と同様、手摺りを手前に撮影した場合、愚生の腕ではこれが限界(要は下手)。

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左:『アクマイザー3』第3話より
右:2017年12月
『アクマイザー3』第3話「なぜだ?! ガブラが消えた」で映し出された邸宅A。
アクマ族の魔の手から子供たちを救ったものの、その容姿から化け物扱いされるガブラのシーンがY字路で撮影された。

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左:『透明ドリちゃん』第10話より
右:2007年12月
実質、『東映生田スタジオ』としては、最後の製作作品となった『透明ドリちゃん』。
その第10話「誕生会なんて嫌い」で映し出された邸宅A。
この段階でも、二階西側の増設工事は未だ施工されていないことが分かる。

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左:『透明ドリちゃん』第10話より
右:2013年12月
こちらも、『透明ドリちゃん』第10話に映し出された住宅Aのカット。
具体的には、玄関西側に施されたタイル状の壁を捉えたもので、映画像①の反対側にあたる。
『仮面ライダー』製作時とは異なり、この段階で既に現在と同じ玄関に改修されていたことが分かる。
尚、掲載した映画像に写るモップのようなものは、当作品に登場する、フェアリー国の秘密捜査官・石の精ドンパ。

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左:『透明ドリちゃん』第16話より
右:2014年9月
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左:『透明ドリちゃん』第16話より
右:2014年9月
「あんた、身が軽いんだね~。あたしゃ、てっきりぶつかったと思ったよ、チンドン屋さん!」
掲載した映画像は、『透明ドリちゃん』第16話「二人の泥んこ大将」で、ドリちゃん(演/柿崎澄子)の友人・白川大介(演/安藤一人)の祖母・菊子(演/曽我町子)が、スクーターでガンバス大王(演/藤村有弘)を轢きそうになったシーン。
邸宅A西側の道路で撮影されており、共に写るのは石門柱。

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左:『仮面ライダー』第21話より
右:『透明ドリちゃん』第10話より
掲載した映画像は、共に敷地内から西側を捉えたアングル。
『仮面ライダー』第21話でショッカー戦闘員が立っているのは、北側の石門柱。
一方、『透明ドリちゃん』第10話の映画像に写るのは、南側の石門柱。

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左:『仮面ライダー』第66話より
右:2014年9月
これは、『仮面ライダー』第66話で、「立花レーシングクラブ」を見張る毒トカゲ男らのワン・カット。
劇中、彼らが立っているのは、前述した石門柱の間。
当映画像を見ると、右下に灰色をしたポストが写っているが、現在は撤去されており、新たなものが門の上部に設置されている。
掲載した写真を見ると、住所が書かれたプレート下のブロックだけが異なる色をしており、撤去後に嵌め込まれたことが分かる。

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左:『仮面ライダー』第88話より
右:2008年12月
『仮面ライダー』第88話では、田中サトル(演/高橋仁)が、画家である兄・輝夫(演/大橋一元)の異変を察知し、ナオキ(演/矢崎智紀)とミツル(演/山田芳一)に相談するシーンも撮影されている。

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上:2004年4月
愚生らが初めてこの地を訪れた時には、未だガードレールは設置されていなかった。
『仮面ライダー』を始め、『東映生田スタジオ』作品に何度も邸宅が記録され、更には庭先でのロケ・・・。
当時、この邸宅Aにお住まいだった方にとって、『東映生田スタジオ』作品の撮影は、日常の何気ない風景の一つだったのだろうか・・・。


(映画像掲載作品)放映順
『仮面ライダー』第21話「ドクガンダー大阪城の対決! 」(1971/8/21放送)
『仮面ライダー』第64話「怪人セミミンガ みな殺しのうた!」(1972/6/17放送)
『仮面ライダー』第66話「ショッカー墓場 よみがえる怪人たち 」(1972/7/1放送)
『仮面ライダー』第88話「怪奇 血を呼ぶ黒猫の絵! 」(1972/12/2放送)
『仮面ライダーV3』第17話「デビルスプレーは死神の武器」(1973/6/9放送)
『アクマイザー3』第3話「なぜだ?! ガブラが消えた」(1975/10/21放送)
『透明ドリちゃん』第10話「誕生会なんて嫌い」(1978/3/11放送)
『透明ドリちゃん』第16話「二人の泥んこ大将」(1978/4/22放送)


Phase147 End


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〇ロケ地紹介などで掲載する写真の中には、経年の結果、撮影時とは更に変貌を遂げている箇所があります(参考までに撮影年月を記載します)。



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Phase146 【ロケ地】川崎市麻生区多摩美/マンションニューランド④

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上:『仮面ライダー』第27話より
『仮面ライダー』第27話「ムカデラス怪人教室」では、一文字隼人(演/佐々木剛)の変身シーンが撮影された『マンションニューランド』屋上。
掲載した映画像のアングルは北側、つまり、『東映生田スタジオ』方面を捉えたたものである(実際の映像はパン)。

(お断り)
残念ながら、愚生は、この屋上に立った経験がない。
そのため、対比を目的とした写真の撮影には至っていない点、ご容赦願いたい。

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左:『仮面ライダー』第52話より
右:『イナズマンF』第11話より
『仮面ライダー』において、実質、2号編の最終エピソードとなる第52話「おれの名は怪鳥人ギルガラスだ!」では、屋上に於いて、ギルガラスとの戦闘シーンが描かれた。
2号ライダーの背後に写る貯水タンクは、『イナズマンF』第11話「美しいサイボーグ!暁に分身す!!」で、大橋あけみ(演/隅田和世)が、渡五郎(演/伴直弥)にその正体を露呈するシーンでも確認することが出来る。

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左:『仮面ライダー』第52話より
右:『イナズマンF』第11話より
その『イナズマンF』第11話では、『仮面ライダー』第27話で一文字が屋上へと出てきた扉から、サイレンサーデスパーが登場。

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左:『仮面ライダー』第52話より
右:『イナズマンF』第11話より
共に写るのは、南側の換気口で、アングルは南西角を捉えている。

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左:『仮面ライダー』第59話より
右:『イナズマンF』第11話より
『仮面ライダー』第59話「底なし沼の怪人ミミズ男!」では、ミミズ男の殺人リングに対し、独り懊悩する本郷猛(演/藤岡弘)の姿が、屋上南東角で描かれた。
また、病院の屋上という設定で使用された『イナズマンF』第11話では、渡五郎が、朝の静けさにデスパーによる攻撃の前触れを感じ取るシーンが、ほぼ同じ場所で撮影されている。
両映画像をよく見ると、遠方には、未だ1号タンクのみの高石配水塔が記録されている(2号塔の設置は1989年)。

S146001
上:2005年3月
前述したように、これまで愚生はこの屋上に立つ機会を得ていない。
掲載した写真は、2005年、西側に位置する多摩美1丁目の住宅街から撮影した『マンションニューランド』。
『東映生田スタジオ』作品では全く使用されたことのないアングル、つまり全く意味を成さない一枚である。
強いて言うなれば、給水タンクの改修が理解出来る点だろうか・・・。
これに比し、『仮面ライダーロケ地大画報』(主宰/yart先生)には、当該シーンの対比写真が多数掲載されており、素晴らしい内容となっている。
他の追随を許さぬ氏の賜物も是非ご覧頂きたい(リンク先参照)。

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左:『仮面ライダー』第52話より
右:2015年12月
『仮面ライダー』第52話では、ライダー2号がギルガラスのデッドマンガスを浴び、屋上南東角から落下するカットも撮影された。
尚、本編では映っていないが、講談社によって撮影された同カットのスチールには、ベランダに立つ住人の姿を確認することが出来る(上から三段目の角部屋)。
当時、『マンションニューランド』を始め、近隣の住人方にとって、『東映生田スタジオ』作品の撮影は、日常における極当たり前の風景だったのかもしれない。

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上:2009年11月
・・・と、対比写真が無い現状、何とかまとめ上げた。
・・・が、ここで当Phaseを終わらせてしまうと、中身の無さこの上ないので、続けたいと思う。


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上2枚:『仮面ライダー』第68話より
下:2007年12月
掲載した映画像は、『仮面ライダー』第68話「死神博士 恐怖の正体?」Bパート開巻部、ナオキ(演/矢崎知紀)とミツル(演/山田芳一)がライダーキックの真似事をし、着地に失敗するシーン。
場所は『マンションニューランド』と北側隣地との境目で、彼らが飛んだのは、掲載した写真のちょうど草木に覆われている辺り。

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左:2004年4月
右:2007年12月
背後に写る突出したブロック塀は、隣地南側に設置されていた。
アングルを変えて見ると、その形状がよく分かる。

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左:『仮面ライダー』第68話より
右:2008年12月
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左:『仮面ライダー』第68話より
右:2007年12月
本編では、この後、偶然にもマンションから出てきた本郷と滝(演/千葉治郎)が、「ライダーキックはな、仮面ライダーだから出来るんだ。子供のお前たちには無理だ、真似をすれば怪我をする。いいな」と、彼らを戒める。

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左:『仮面ライダー』第68話より
右:2011年11月
これが、熱い藤岡節が炸裂する、ナオキとミツルを戒める本郷のカット。
背後は、『マンションニューランド』の擁壁部分。

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左:「テレビマガジン 8月号」(講談社/1972年)より抜粋
右:「毎日新聞」(1972年6月10日)夕刊より抜粋
「週刊平凡 5月18日号」(平凡出版/1972)には、左近洋一(毎日放送プロデューサー)による以下のコメントが掲載されている。
「もっか、ドラマのなかで主人公に警告させるという方法も、考えているんです。このまま放っておける問題ではないのですから」(原文まま)
その問題とは、当時、〝ライダーごっこ〟(一部、直接的な理由でないものも含めて)に起因する事故が相次いだことである。
事実、1972年5月3日(讀賣新聞)、同5月11日(朝日新聞)、同9月18日(朝日新聞)、同11月5日(讀賣新聞)、1973年1月12日(讀賣新聞)などに、関連記事を見ることが出来る。
毎日放送は、第60話「怪奇フクロウ男の殺人レントゲン」(1972年5月20日放送)から、番組の最後に「危険な遊びはやめるように」との旨、注意喚起のテロップを流すなど、早々に防止策、対応に着手しているが、子供たちの『仮面ライダー』に対する熱は留まるところを知らず、寧ろエスカレートの一途。
上掲第68話のシーンは、左近の言葉を具現化したもので、この後、ライダー1号と滝による特訓(如何に危険か)をナオキとミツルに見せるシークエンスが挿入される。
また、「テレビマガジン 8月号」(講談社/1972年)誌上では、「仮面ライダーからのお願い!」と題された、内田有作によるメッセージが、また「毎日新聞」(1972年6月10日)では、殺陣を担った「大野剣友会」の鍛錬エピソードが掲載され、何れも更なる事故防止に向けた注意喚起がなされている。

S146014
上:2011年2月
尚、ご存知の方も多いと思われるが、前述、突出したブロック塀、およびその下部の擁壁は既に存在しない・・・。


(主参考文献)
「讀賣新聞」(1972年5月3日)
「朝日新聞」(1972年5月11日)
「週刊平凡 5月18日号」(平凡出版/1972年)
「毎日新聞」(1972年6月10日)
「テレビマガジン 8月号」(講談社/1972年)
「朝日新聞」(1972年9月18日)
「讀賣新聞」(1972年11月5日)
「讀賣新聞」(1973年1月12日)

(映画像掲載作品)放映順
『仮面ライダー』第27話「ムカデラス怪人教室」(1971/10/2放送)
『仮面ライダー』第52話「おれの名は怪鳥人ギルガラスだ!」(1972/3/25放送)
『仮面ライダー』第59話「底なし沼の怪人ミミズ男!」(1972/5/13放送)
『仮面ライダー』第68話「死神博士 恐怖の正体?」(1972/7/15放送)
『イナズマンF』第11話「美しいサイボーグ!暁に分身す!!」(1974/6/25放送)


Phase146 End


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Phase145 『東映生田スタジオ』㉓ 推測PartⅠ

(編集前記)
Phase116におきまして、愚生は「これは、『東映生田スタジオ』では?」というシーンが幾つかあり、別途、それらをまとめて取り上げてみたいと思う・・・と記しました。
しかしながら、実際にまとめてみますと、結構なボリュームとなりましたので、今回は、その中から『仮面ライダー』第6話「死神カメレオン」における2シーンを取り上げてみたいと思います。

その前に、Phase135で取り上げました(Ⅰ)変電室について、掲載し忘れたシーンがありましたので、まずはそちらから考証したいと思います。


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上2枚:『アクマイザー3』第1話より
これは、『アクマイザー3』第1話「なぜだ?! ザビタンの反逆!」において、ザビタンに投げられたガブラが、変電施設の壁をぶち破り、そのまま感電するシーン。
ここで注目すべきは、各映画像の右端に写る、緑色をしたネット状のもの。
尚、この段階で、アクマ族に反旗を翻していたのは、ザビタンだけである。

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左:『アクマイザー3』第1話より
右:『超人バロム・1』第2話より
左に掲載した映画像は、直後、ザビタンが電源を切ったため、感電から免れたガブラ。
一方、右の映画像は、Phase135にも掲載した、『超人バロム・1』第2話「呪いの怪人フランケルゲ」において、充電を目的に発電所に侵入したフランケルゲのカット。
よく見ると、フランケルゲの背後にも、同様な緑色をしたネット状のものが確認出来る。
また、その下部には、共に巻かれたコードが掛けられているのが分かる。

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左:『アクマイザー3』第1話より
右:『仮面ライダーV3』第23話より
左は、前述、ザビタンが電源を切るシーン。
右は、こちらもPhase135に掲載した 『仮面ライダーV3』第23話「恐怖! 墓場から来た吸血男」において、デストロンのアジトに潜入した立花藤兵衛(演/小林昭二)が電源を落とそうと画策するシーン。
一番右端のレバーだけがグレーという部分も共通しており、『アクマイザー3』第1話における当該シーンは、『東映生田スタジオ』の変電室で撮影されたということが分かる。


続いて、「これは、『東映生田スタジオ』では?」というシーンを考察してみたいと思う。


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上2枚:『仮面ライダー』第6話より(右:映①)
掲載した映画像は、『仮面ライダー』第6話「死神カメレオン」において、「ナチスの鉄箱」の謎を解明するため、本郷猛(演/藤岡弘)が、城南大学助教授(劇中、本郷の弁による)・阿部直樹(演/西条健二)にその分析を依頼するシーン。

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上2枚:『仮面ライダー』第6話より(左:映②)
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上2枚:『仮面ライダー』第6話より(右:映③)
同所では、夜間、立花藤兵衛(演/小林昭二)が死神カメレオンに襲撃され、鉄箱を奪われるシーンも撮影されている。
果たして、工具や機械類が散乱するこの場所は、一体何処だろうか?
城南大学(生化学研究所)の建物外観は、川崎市多摩区三田にある『長沢浄水場』が用いられているが、劇中、計測室の札が掲げられたこの室内のシーンは、『東映生田スタジオ』内で撮影されたと推測する。
以下、その根拠を示したい。

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左:『仮面ライダー』第6話より(映④)
右:『仮面ライダー』第6話より(映⑤)
まず映画像②を見ると、棚の木柱に「機械 使用者は後の整理する事」の文字が、そして、映画像④(映画像①のアップ)をよく見ると、段ボール箱に「黒幕」「ビロード」という文字が確認出来る。
確かに、多くの工具、機械類の使用後の整頓といった情報から、外観同様、『長沢浄水場』内の施設と考えられなくもない。
しかし、「黒幕」「ビロード」は、やはり撮影資材を連想させる。
次に映画像③を見てみると、立花藤兵衛の足元にトマト缶と思しきものが置かれているのが分かる(映画像⑤はそのアップ。トマト缶の具体的メーカー、商品名は不明)。
・・・血糊の材料とは考えられないだろうか?
更に、同映画像の床をよく見てみると、幾色かの塗料が付着していることにも気付く。
以上のことから、この場所は『東映生田スタジオ』内、且つ小~中規模の撮影道具を製作する場、或いは保管しておく場と推測するのだが・・・。

すると、考えられるのは「小道具・生田美術倉庫」、或いは「エキス・プロダクション」美術製作室となる。
但し、「小道具・生田美術倉庫」の可能性は極めて低いと思われる。
なぜならば、南北3㍍×東西15.3㍍の広さを有していた同倉庫の北側は第1ステージに隣接していて、仮に窓があったとすれば、南側、或いは東側に設置されていたことになる(西側は入口)。
しかし、南側に窓があったとすれば、西側、つまり入口方面に木製の棚が設置されていたこととなり、それは納得が得られない。
また、東側にあったとすれば、カメラはほぼ北から南を捉えたアングルとなり、棚、演技スペース、死神カメレオンの動きなどを考慮すると、3㍍では無理と考えるのが妥当だろう。

つまり、城南大学生化学研究所計測室の室内は、『東映生田スタジオ』に間借りされていた「エキス・プロダクション」美術製作室と推測する。
但し、現段階(2018年6月現在)で、同製作室の立面図の存在は確認出来ておらず、また本考証もあくまで消去法における結果であり、推測の域を脱し得ない。

勿論、極めて低いと思われるが、「小道具・生田美術倉庫」の可能性も無くはないだろう。
「エキス・プロダクション」美術製作室の建屋自体は、少なくとも東映と「細山スタジオ」の契約時には存在しておらず、その割には年季が入っているように思われる。
その状態だけで推察するならば、「小道具・生田美術倉庫」の可能性の方が高いと言えるかもしれない。

何れにせよ、上掲理由により、少なくとも『東映生田スタジオ』内の施設、更に言えば、「小道具・生田美術倉庫」、或いは「エキス・プロダクション」美術製作室のどちらかであることは間違いないと思われる。


(編集後記)
今後も、このような形で、「これは、『東映生田スタジオ』では?」と、明確に断定出来ないシーンを時に取り上げ、考察を試みたいと思いますので、何かお気づきの点、ご指摘の点などがございましたら、コメント欄にお寄せ頂ければ幸いです。
また、掲載し忘れているシーンも幾つかあることが判明しておりますので、そちらについても併せて取り上げる次第です。

尚、愚生の取材ノートには、2005年12月23日付でこのようなメモが残されています。
「よくスタッフの人たちが、ケチャップを買いに来ましたよ。たぶん血に変えてたんでしょうね」(byかしわやさん)


(映画像掲載作品)放映順
『仮面ライダー』第6話「死神カメレオン」(1971/5/8放送)
『超人バロム・1』第2話「呪いの怪人フランケルゲ」(1972/4/9放送)
『仮面ライダーV3』第23話「恐怖! 墓場から来た吸血男」(1973/7/21放送)
『アクマイザー3』第1話「なぜだ?! ザビタンの反逆!」(1975/10/7放送)


Phase145 End


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Phase144 【ロケ地】川崎市麻生区王禅寺東/王禅寺東界隈①

『東映生田スタジオ』作品で使用された、麻生区王禅寺西にあるロケ地と言えば―との書き出しで、Phase140は記した。
西を記せば東も記さねば、というわけで、今回は麻生区王禅寺東に点在するロケ地を取り上げたいと思う。

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左:『仮面ライダー』第79話より
右:2014年12月
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左:『仮面ライダー』第79話より
右:2014年12月
まず掲載するのは、『仮面ライダー』第79話「地獄大使!! 恐怖の正体?」のラスト・シーン。
本郷猛(演/藤岡弘)は、「王禅寺東1丁目」交差点方面から南に向かって走行し、「日吉北側」交差点を通過、この直後に〝つづく〟のテロップが映し出される。
いずれも実際は、もう少し道路中央で撮影されている。

144003 S144001
左:『ロボット刑事』第11話より
右:2013年12月
『ロボット刑事』第11話「バドー基地の秘密!!」で、新條刑事(演/千葉治郎)がバドー工作員に引きずられるシーンは、複数の箇所で撮影されている
こちらはその一つで、「日吉北側」交差点を右折し、「王禅寺公園前」交差点方面へと走行するカット。

144008 S144012
左:『ロボット刑事』第11話より
右:2009年11月
続いてバドー工作員は、『王禅寺北第1公園』の南側を走行する。
鉄棒で繋がれた石柱群が、『王禅寺北第1公園』。

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左:『超神ビビューン』第13話より
右:2018年5月
その『王禅寺北第1公園』では、『超神ビビューン』第13話「ハニワが歩いた?怪奇な足跡」において、ビビューンらとハニワーンの戦闘シーンが撮影された。
掲載した映画像は、園内から外(北西角)を捉えたアングル。

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左:『超神ビビューン』第13話より
右:2017年11月
S144016 S144017
左:2017年11月
右:2018年5月
当時と比べると、園内にある遊具が多少異なっている。
滑り台は当時からあったものの、今よりも僅かに西側に設置されており、更には向きが90度違っていた模様。
また、2018年春先にも改修工事が行われているが、少なくとも2017年11月の段階では、色は異なるものの、支柱と階段部分は往時のものが継続して使用されていたことが分かる。

144012 S144018
左:『超神ビビューン』第13話より
右:2017年11月
半月型の雲梯は、現在の鉄棒がある辺りに設置されていた。
また、こちらも向きが90度異なっていたのが分かる。
尚、劇中、バシャーンが頭頂部に立つ箱ブランコは、既に撤去され存在しない。

144015 S144020
左:『ロボット刑事』第8話より
右:2009年11月
次に取り上げるのは、『ロボット刑事』第8話「雷が殺した?!」。
「王禅寺公園北側」交差点方面から走ってきたジョーカーは、「王禅寺公園前」を左折する。

144017 S144023
左:『ロボット刑事』第8話より(映①)
右:2009年11月
すると、目の前に怪しい影が・・・。

144018 S144026
左:左:『ロボット刑事』第8話より
右:2009年11月
その正体は、カミナリマン。
この後、車中でKと新條はサンダービームを浴びてしまう。
宅地造成が終了して間もない頃で、一軒一軒は立派な邸宅であるものの、未だ疎らだったことがよく分かる。

144021 S144028
左:『仮面ライダー』第78話より
右:2013年12月
上掲映画像①でカミナリマンの横に写るのは、東京ガス㈱の「王禅寺整圧器室」。
『仮面ライダー』第78話「恐怖ウニドグマ+ゆうれい怪人」では、B1F地点に向かう滝和也(演/千葉治郎)らのシーンが、映画像①とは逆アングルで描かれた。

144022 S144029
左:『仮面ライダー』第78話より
右:2008年12月
炎に遮られ、前に進めない滝ら。
俯瞰アングルで撮影されているが、現在は住宅が建っているため同様の撮影は不可能。
二つのマンホールの位置が同じである。

144023 S144031
左:『仮面ライダー』第84話より
右:2010年12月
掲載した映画像は、『仮面ライダー』第84話「危うしライダー!イソギンジャガーの地獄罠」で、少年ライダー隊員の一人が、赤と黄色のラリー車を発見するシーン。

144024 S144032
左:『仮面ライダー』第84話より
右:2010年12月
「あっ、赤と黄色のラリー車だ!」

144025 S144035
左:『仮面ライダー』第84話より
右:2010年12月
草が生えていた場所には既に立派な住宅が建っているため、道路から撮影した写真を掲載する。
奥に見えるのは、前述した東京ガス㈱の「王禅寺整圧器室」。
尚、立花藤兵衛(演/小林昭二)によれば、突き当りを右折すると、128号線を千葉方面に向かうらしい・・・。


(編集後記)
撮り直し、撮り足し・・・行きたくて仕方ありません。
徒歩、大阪メトロ、新幹線、JR横浜線、小田急小田原線、小田急バス、徒歩・・・、遠すぎます。

王禅寺東界隈にはまだまだ多くのロケ地が点在します。
それらは、王禅寺東界隈②(場合によっては③も)で取り上げたいと思います。


(映画像掲載作品)放映順
『仮面ライダー』第78話「恐怖ウニドグマ+ゆうれい怪人」(1972/9/23放送)
『仮面ライダー』第79話「地獄大使!! 恐怖の正体?」(1972/9/30放送)
『仮面ライダー』第84話「危うしライダー!イソギンジャガーの地獄罠」(1972/11/4放送)
『ロボット刑事』第8話「雷が殺した?!」(1973/5/24放送)
『ロボット刑事』第11話「バドー基地の秘密!!」(1973/6/14放送)
『超神ビビューン』第13話「ハニワが歩いた?怪奇な足跡」(1976/10/12放送)


Phase144 End


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Phase143 【ロケ地】川崎市麻生区多摩美/マンションニューランド③

S143001
上:2009年11月
『仮面ライダー』第26話、『仮面ライダーV3』第13話で使用された、マンション前南側からのアングル。
ここから後ろを振り向くと・・・。

143001 S143002
左:『仮面ライダー』第26話より
右:2007年12月
143007 S143009
左:『仮面ライダー』第26話より
右:2010年9月
その『仮面ライダー』第26話「恐怖のあり地獄」で、ゾル大佐(演/宮口二朗)が一文字(演/佐々木剛)と滝(千葉治郎)の前から逃走を図るシーンが描かれたアングルとなる。

143008 S143011
左:『仮面ライダー』第26話より
右:2007年12月
ジープに乗り、逃走するゾル大佐。
南側にあった丘陵は既に跡形も無く消え、立派な住宅群に姿を変えている。

143009 S143012
左:『超人バロム・1』第22話より
右:2012年7月
『超人バロム・1』第22話「魔人ヒャクメルゲが目をくりぬく」でも、ほぼ同じアングルを見ることが出来る。
掲載した映画像は、バロム・1が、ヒャクメルゲに乗っ取られたタクシーを追跡するシーン。

143010 S143013
左:『仮面ライダー』第21話より
右:2015年9月
143012 S143015
左:『仮面ライダーX』第33話より
右:2015年9月
『仮面ライダー』第21話「ドクガンダー大阪城の対決!」、および『仮面ライダーX』第33話「恐怖!キングダークの復しゅう!!」では、『マンションニューランド』の階段前僅かに北側から南側を捉えた同様のアングルを確認することが出来る。
掲載した『仮面ライダー』第21話の映画像は、阪神理科大学・吉岡助教授(演/鶴見丈二)の娘・みき(演/池田浩子)を拉致するため、ショッカーの一味が吉岡邸にやって来たシーン。

143013 S143016
左:『アクマイザー3』第3話より
右:2015年9月
同様のアングルは、『アクマイザー3』第3話「なぜだ?! ガブラが消えた」でも見ることが出来る。
アクマ族の魔の手から子供たちを救ったにも関わらず、その容姿から逆に化け物扱いされたガブラは傷心、その場から立ち去るシーンが、マンション北東にあるY字路交差点辺りから撮影された。

143014 S143017
左:『どっこい大作』第32話より
右:2015年9月
『どっこい大作』で、『マンションニューランド』前が使用されたのは、意外にもこれが唯一のカット。
当時、草木で覆われていたマンションの対面となる場所は、眼下にある「妙延寺」の外壁と一部駐車場に姿を変えている。

143015 S143021
左:『仮面ライダー』第21話より
右:2009年10月
143016 S143023
左:『仮面ライダー』第21話より
右:2011年10月
『仮面ライダー』第21話では、吉岡邸を見張るため、マリ(演/山本リンダ)とユリ(演/沖わか子)が、ちり紙交換屋に扮してトラックでやって来るシーンも撮影されている。

143017 S143027
左:『超人バロム・1』第26話より
右:2010年4月
143018 S143029
左:『仮面ライダーV3』第13話より
右:2010年4月
こちらは、『マンションニューランド』南側にあるスロープ部分。
つまり、『仮面ライダー』第26話で、ゾル大佐が逃走用のジープを隠していた場所である(但し、当エピソードにおけるカットは、運転するゾル大佐のアップのみで、背景は殆んど確認出来ない)。
同所では、『超人バロム・1』第26話「魔人ハネゲルゲが赤い月に鳴く」において、バロム・1とハネゲルゲとの戦闘シーンの一部が夜間撮影で行われている。
また、『仮面ライダーV3』第13話「恐怖の大幹部 ドクトル・ゲー!?」でも、同所が確認出来る。
両映像を見る限り、当時は今よりも南北に幅があり、少なくとも車二台分の駐車スペースが確保されていた模様。
おそらく、南側に建つ住宅のガレージ部分も、当時の駐車スペースの一部だったと思われる。

143019 S143030
左:『仮面ライダーV3』第17話より
右:2010年4月
143020 S143031
左:『仮面ライダーV3』第17話より
右:2011年2月
『仮面ライダーV3』第17話における住民罹患シーンの撮影が、このスロープ部分でも行われている。


(映画像掲載作品)放映順
『仮面ライダー』第26話「恐怖のあり地獄」(1971/9/25放送)
『仮面ライダー』第21話「ドクガンダー大阪城の対決!」(1971/8/21放送)
『超人バロム・1』第22話「魔人ヒャクメルゲが目をくりぬく」(1972/8/27放送)
『超人バロム・1』第26話「魔人ハネゲルゲが赤い月に鳴く」(1972/9/24放送)
『仮面ライダーV3』第13話「恐怖の大幹部 ドクトル・ゲー!?」(1973/5/12放送)
『仮面ライダーV3』第17話「デビルスプレーは死神の武器」(1973/6/9放送)
『どっこい大作』第32話「パンで突っこめ-パン!?」(1973/8/20放送)
『仮面ライダーX』第33話「恐怖!キングダークの復しゅう!!」(1974/9/28放送)
『アクマイザー3』第3話「なぜだ?! ガブラが消えた」(1975/10/21放送)


Phase143 End


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